社会の荒廃 研究室(蜻蛉の眼鏡)

国連の女子差別撤廃条約に基づく男女共同参画を強行する女性独裁権力(フェミニズム)の社会病理に言及、コメント欄も充実。

多数の反対論も無視して法改正を強行か --児童ポルノ法改正、単純所持処罰--

2009-07-08 17:14:35 | ネット媒体

 児童ポルノの単純所持規制は不要という意見が96%を占めるという結果が、北海道の地域マスコミのネット調査で明らかになった。明日にも国会で単純所持規制の修正協議が行われるという危機的状況に、この調査結果は何らかの風を呼び起こすのだろうか。

・365アンケート「児童ポルノ改正案、単純所持の是非は?」集計結果 09年07月06日(月)19時46分
単純所持に対する罰則が「必要」は、わずか1.6%。
http://www.hokkaido-365.com/news/2009/07/post-221.html

 6月26日から衆院法務委員会で、児童買春・児童ポルノ禁止法の拡散防止を目的とした改正審議が始まりました。

 児童ポルノの摘発に各国の連携が不可欠とされる中、日本では単純所持を禁止していません。また、アニメやゲームソフトにレイプや虐待の描写が氾濫していることもあり、各国からは「児童ポルノ大国」との批難を浴びています。

 与党の改正案は、個人が性的好奇心を満たす目的で児童ポルノの写真や映像を持つ「単純所持」を規制対象としています。

 一方、民主党の改正案は、「児童ポルノ」を「児童性行為等姿態描写物」と名称を改めて定義を明確化、児童ポルノを購入したり、繰り返し取得することを禁じた「取得罪」の新設を主張しています。

 期間中、2798人の方に参加していただきました。アンケートの投票結果は以下のとおりです。

 (1)児童ポルノ規制に単純所持の罰則は必要ですか。

 ・必要 45票
 ・不要 2697票
 ・判断できない 49票
 ・回答なし 7票
 
 (2)「必要」と答えた方にお聞きします。その理由は。

 ・有償、無償に関わらず、所持すること自体が問題 20票
 ・罰則を設けなければ、国が「合法」のお墨付きを与えたことになる 8票
 ・一生涯、おびえる女性が後を絶たないため 12票
 ・回答なし 1票
 ・その他(自由記述) 10票

 <「必要」と答えた方の主な自由記述>

 「自主的に取得した場合のみ単純所持でも問題」
 「児童の育成に深刻な影響を与えかねない」
 「現実の被害者が存在する媒体に限る」
 「児童ポルノを見られて傷つく児童の権利の方が遙かに重要」
 「他の国との調和のため。他に理由は無い」

 (3)「不要」と答えた方に伺います。その理由は。

 ・勝手に画像が送られてくる場合がある 299票
 ・「表現の自由」を踏まえれば、過剰な規制 1655票
 ・有償で取得した場合に限り、罰則を適用すべき 169票
 ・回答なし 21票
 ・その他(自由記述) 556票

 <「不要」と答えた方の主な自由記述>

 「児童ポルノの定義が不明瞭、児童ポルノとされる範囲が広すぎる」
 「性犯罪との関係性が証明されていない」
 「禁止されてない日本の方が性犯罪が少ない」
 「アニメやゲーム内には被害者など実在しない」
 「冤罪が出る可能性が高い」
 「ポルノは性欲の為に必要な物」
 「単純所持規制は児童の保護にはつながらない。政府が国民をコントロールしたいだけ。国民全員をいつでも逮捕できる法律だ」
 「児童ポルノの製造者と頒布者が罰せられるべきで、現行法内でも十分に対処可能」
 「平成の治安維持法、21世紀の禁酒法、現代の魔女狩りになりかねない危険極まりない内容であり、決して、認めることはできない。選挙前のどさくさにまぎれて、成立されることなど、絶対にあってはならない」
 「現在の児童ポルノにおける問題は、インターネットの普及による援助交際(子供同士含む)が増えてきていることだと思うので、単純所持問題は問題の本質をついていない」
 「テロリストの大多数がコーランを所持しているからといって、平和なイスラム教徒までコーランの単純所持で逮捕すべきではないというのと一緒」
 「勝手に送られることもあり、気付いていないうちに法律にふれる可能性もあり危険。 警察の点数稼ぎにつながる。」
 「自分の子供がプールで遊んでいる写真であってもアウトになる。そんな事で罰せられてはたまらない。」
 「自由の侵害もあるが、何より凶悪犯罪の予防としてポルノは必要」
 「単純所持の犯罪化により、児童ポルノが大金に化ける」
 「現行単純所持禁止されている銃や麻薬等と比べて、製造があまりに簡単で、他人を陥れる手段として『送りつけ』などがいとも簡単に出来てしまうから」
 「規制=性犯罪の増加につながる」
 「過去の写真や卒業アルバムまで処分しないといけないのか理解できない」
 「調査・議論が不足しすぎている」
 「容易に他者を社会的抹殺できるため」
 「現行法の三号規定(衣服の全部又は一部を着けない児童の姿態であって性欲を興奮させ又は刺激するもの)が曖昧すぎる 」
 「性的好奇心で所持しているのか、そうでないのかを、どこで判断するのか?判別不可能な時点でいくらでも恣意的逮捕が可能。よって単純所持の罰則を設けることは間違っている」
 「『表現の自由』だけでなく『思想・信教の自由』にまでをも縛る、国家による統制・検閲に他ならないから」
 「今度からは電車では痴漢冤罪じゃなくて、ポケットやカバンに児童ポルノ入れて嵌めるのが流行る」
 「児童ポルノの単純所持を取り締まっても、実際の児童の人権を保護することにはならない」
(部分引用、自由記述部分は抜粋、要約あり、
 項目はもう一つ児童ポルノ全般に関する意見があるのだが、これは余りにも大量なので、最後に回したい。)

 圧倒的に規制反対の意見が多かった今回の結果だが、敢えて規制賛成派の主張に目を向けると、国際的な流れだから、児童保護を優先すべきといった抽象的な理由が目立つ。しかしこれらの理由は反対派の主張で全てかき消されている。

 例えば、よく引き合いに出される、「単純所持を禁止していないのはG8では日本とロシアだけ」という賛成派の主張だが、これは恣意的な世論誘導であることは既に指摘されている。(*1)

(*1)
・【イチから分かる】児童ポルノ 「単純所持」めぐり議論 7月8日9時26分 産経新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090708-00000527-san-soci
・規制強化は更に少女を危険にする --児童ポルノ法改正、単純所持処罰--
http://blog.goo.ne.jp/grk39587/e/e558b85a6edde38df38646e1ca7c31b0

 反対派の主張をまとめると次のようになる。まず、児童ポルノの定義が不明確のため、政治権力や警察権力の乱用を招き、思想言論弾圧に繋がる、次に、ポルノ製造や配布を取り締まらない限り児童保護にはならない、続いて、規制強化で性犯罪が増える、児童ポルノサイトは海外の方が多いので日本が児童ポルノ大国というのは事実と反する、そして後述の意見にあるように、性欲の振り向け先の確保なしに規制だけを強化するのは誤っている、こんな具合だ。

 一部権力による統制社会の危険性もさることながら、最も危険なのは、フェミニズムによる性欲撲滅の発想が含まれているということだ。だいたいフェミニストというのは、男性との接触そのものを嫌っている。そのため、セクハラや痴漢など性的事例を否定的に強調し、嫌悪感を助長させることにより性犯罪の厳罰化などを主張し、更に結婚制度を破壊し男女分離を図ろうとしている。勤労女性を推進するのも女性に結婚させない目的があるからだ。だから少子化にもなるし、男性に対する偏見を持つ女性が増えてしまう。

 従って、適齢期には誰でも結婚するという家族保護社会を推進しなければ、児童ポルノも性犯罪も減少しないのだ。それは本ブログで何度も指摘していることだ。

 ところで、今回のような調査があると、必ず組織的な投票が予想されるのだが、今回は特に規制賛成派による組織的投票はなかったようだ。これは何を意味するのか。既に法改正成立の流れは出来上がっているという賛成派の勝利宣言なのか。いかにも不気味である。

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<調査結果記事の続き>
 (4)そのほか、児童ポルノの単純所持などに関し、自由な意見をお書きください。

 「反対する人たちは何を恐れているのだろう?勝手に送られてきた場合、警察に連絡、相談すればよい。拳銃が勝手に送られてきたらどうするか考えれば分かりそうなものだが・・・表現の自由に関しては、見る相手を不快にさせないことが前提であり、氾濫する児童ポルノを厳しく規制することは仕方が無いように思われる。本来、法案が成立する前に各種業界のガイドラインなどで決めていけば良かったのだが、その努力を放棄した結果が今回の法案が作られる原因となったのではないか?」
 「児童ポルノの被害者の声を聞いた事があります。地獄です。単純所持も禁止しない限り苦しみ続ける女性が増え続けるだけです。表現の自由だとか、どこまで禁じるかが問題だ、という人がいますが、被害者がいる以上明快に年齢ではっきりと線引きするしかないのです。単純所持を禁じなければ、絶対に児童ポルノの被害者は増え続けるだけです。性のことについて知りもしないような幼い女の子まで性の対象にするなんて本当にひどすぎます。こんなことを許すような国は、国際社会の中の恥です」

 「女性議員がヒステリックに取り締まれ!と叫んでいるようにしか見えない」
 「かつての個人情報保護法成立時も、保護より不祥事を起こした人の隠蔽などに悪用される問題の方が多かった。今回も言論弾圧や検閲などに恣意的に利用されるとしか考えられない」
 「規制された国は規制されてから犯罪被害が増えたというデータが既に存在するのに、規制しようという動きは被害の減少という建前と全く逆の行動になっている」
 「処罰範囲の曖昧な単純所持規制は、不当逮捕を可能にし、いたずらに警察権力を拡大させるだけになる」
 「規制をする意図が見えない。児童ポルノを所持している人間が犯罪を犯すというデータもなければ、それがなくなれば犯罪が減るというデータもない。また、単純所持で罰則となれば、権力による罰則の濫用もありうる。」
 「ポルノを規制したところで人間の性欲はなくならないし、いままでそういったもので抑制されてきた性欲がどこへ向くのか考えてほしい。」
 「アニメやゲーム、性的なゲームや本、AVなどがある日本では、犯罪や強姦はどんどん減少している。しかし、外国では児童ポルノ法が成立した年から強姦や犯罪が増加している。よって、規制をすると外国のように犯罪が増加する場合がある。児童ポルノ法に賛成する人は、まず児童ポルノと犯罪の関係を調べ、正確なデータを出してから賛成してほしい。外国でレイプが増えていても、日本ではむしろ減っているのだから、外国の言う通りに規制する必要はない」
 「現行の与党案通りに施行されれば、宮崎アニメやドラえもんさえ、規制の対象にする事も可能になる。広範な規制範囲と、曖昧な条文によって、法律を恣意的に運用するための道を開き、国民の自由や権利に深刻な問題を及ぼさないか憂慮する。表現の問題に限らず、Nシステムや国会図書館資料への閲覧規制問題など、かつてこの国が、国民の権利や自由を認めず、戦争への道を歩んだ歴史を考えれば、少しづつ着実に、国民から表現や思考の自由を奪っていこうとする、今の政治や社会の傾向は恐ろしい」
 「自分で金の為にビデオ出てるものや創作物に被害者は存在しない。被害者が実在するものに限定すべき。」
 「本当に人権が侵害されている場合のみ規制できるような法令にすべき。被害者のいないポルノをわざわざ規制する必要は無い」
 「この法案、どんなメリットがあると言うのでしょうか。諸外国への顔が立つと言う事でしょうか。某活動団体へ顔が立つと言う事でしょうか。残念ですが、一市民として現時点では本来の目的である児童を守ると言う大義名分とは大きく逸脱している悪法であると言わざるを得ません。この悪法によって一体誰が幸せになれると言うのでしょうか。法案を押している規制派の方々はこの法案の矛盾について、一度でも深く考えた事が御有りなのでしょうか。全く与党には失望させられました」
 「好きな人は好きなんだし自由にするべき」
 「今回は見送られたようですが、一アダルトゲーム愛好者として、創作物にまで規制が及ぶことに関しては、表現の自由の侵害、『規制すれば性犯罪率が低下する』などに関する科学的な根拠が一切ない等々の理由から、断固反対の姿勢です。ともかく、自民・公明両党および日本ユニセフは頭を冷やすべき。自分たちは『良いこと』をしていると思っているのだろうか。持つことすら許されないのはどうかと...」
 「そもそも日本が児童ポルノ大国などといわれるのは筋違いです。日本はこういった犯罪率がもともと低い上に、ポルノサイトの数もダウンロード数もアメリカなどと比べると、ないに等しい状態です。それなのに他国と比べても高水準な規制をかける意味がわかりません。一度できてしまった規制はどんどん強化されていくのは他の国の例を見てもあきらかです。また、これは実際に児童の人権を守ることにつながっているのでしょうか。このような無意味で、表現の自由を侵害するような改正案には強く反対します」
 「単純所持が禁止になると冤罪が大量発生してしまうし、イタリアの児童保護団体の調査データによると単純所持処罰化を導入したイギリスとドイツで児童ポルノサイトの利用者数が急増しているので、児童の保護に対し逆効果にしかならず非常に危険。日本は過激なアニメやゲームこそ多いものの、生身の児童がレイプなどの被害にあうことは少なく、児童ポルノサイトの利用者数も2004~2007年の間に半減。現在はアメリカの10分の1以下しかいないのだから、安易な法改正はしない方がよい」
 「絵や写真などはその時、その瞬間を納めた大切な物です。それが家族の成長だったり、自分の想像を形にした物など多岐にわたると思いますがそうした人の自由な発想や家族の団らんを壊す権利は誰にもないはずです」
 「初めにこの改正を聞いたときには、児童ポルノの所持など禁止するのが当然だと感じました。しかし、単純所持の禁止を行った多くの国で犯罪発生率が悪化しています。子供を守る法律のはずが、子供を危険にする恐れが高いです。本当に守りたい大切な家族のために、単純所持禁止はするべきでは無いです」
 「28才女独身です。私には、16歳年の離れた従妹がいます。ただ、水着も駄目!というのがあって、え?っと。自分の子供や知り合いのお子さんの写真を持つのにもビクビクしないといけない時代が来てしまうのでしょうか?『性的好奇心』というのを、どこで線引きをするのでしょう?その後『拡大解釈』されていく事がないか、とても心配です。また、規制されれば表立って販売・購入することができなくなり『裏社会』等の資金集め目的に利用されてしまうのではないのでしょうか」
 「この法改正はとても遺憾に思います。心理学者や専門機関を通した上での正確な統計を取らないで行うのは非常に軽薄であり、表現の自由や冤罪の件から考えても、所持した人の心理傾向や、所持していない性犯罪者の心理傾向と所持者との比較、年齢別の統計など多面的に見て、完璧な資料を出した上で慎重に改正しなくてはならないと思う。海外からの批判や一部の世論の意見で即決改正してしまえるほど容易な法律ではないはず」
 「2003年の改定で児童定義が変更されましたが、18歳未満という定義に疑問が残ってます。結婚可能年齢、義務教育が終了している状態である16~17歳を含めるのはおかしいと思います。
 「データに基づかない、感情論による規制法案の成立は絶対に阻止すべき」
 「恣意的な運用が前提とされているとしか思えない悪法。未就学児童の性行為を商行為として現実に行われているケースのみに罰則を絞るべき」
 「客観的なデータを用意せずに感情論や憶測での妄言を聞く為に高い税金使って国会を開くのは許されない。国民は馬鹿かもしれないがあまり馬鹿なことをやっていればいずれ仕返しを食らうということを理解していない議員があまりにも多すぎる」
 「表現が規制されるって超怖い」
 「表現の自由は何をしてもいいという権利ではないので、表現の自由を盾に規制反対を唱える主張には賛同しかねる。ただし、『児童ポルノ大国』といわれる日本国内と海外各国における性犯罪の発生件数を比べてみると、日本はかなり性犯罪の少ない国である。したがって、むしろ規制を強めるべきは海外への流出に対してではないか」
 「日本国民が単なる性癖でしかないロリコンと、重度の精神障害に分類されるペドフェリアとの明確な違いなどの認識も広まっていない現状で、早急な問題解決をすれば、差別の温床になると考えられます、また、禁止したからと言って、媒体を欲しがる人間までは規制できません、よって、昔は日本で合法だった大麻のように、ヤクザや暴力団組員の新たな資金供給源となる恐れも発生します、こういったことを迅速な問題解決の為に、正しく報道して貰いたいです」
 「私は女性ですが、児童ポルノの単純所持規制には反対です。被害者を増やさないためには児童に行為を強要する側をもっと厳しく規制するべきだと思います。海外では児童ポルノ所持に対する規制から性犯罪率が上がった国がありますよね。写真や動画の所持を規制してしまっては、彼らのはけ口はどこに行ってしまうのでしょう?守るべき児童本人の危険が上がる事に危機感を感じます」
 「法務委員会を見ていると、アグネス・チャンを筆頭とした規制派の意見は『気持ち悪いから規制する』といった感情論に基づいていて、何ら根拠がありませんでした」
 「イタリアの児童人権保護団体『テレフォノ・アルバコーレ』がまとめた児童ポルノサイト数 (2003)は以下の通り
 1位  アメリカ (10503件/61.72%)
 2位  韓国   ( 1353件/ 7.95%)
 3位  ロシア  ( 1232件/ 7.24%)
 4位  ブラジル ( 1210件/ 7.11%)
 5位  イタリア (  423件/ 2.49%)
 6位  スペイン (  288件/ 1.69%)
 7位  チェコ  (  285件/ 1.67%)
 8位  日本   (  165件/ 0.97%)
上記から、 日本で単純所持規制を行っても拡散を抑制することは困難である」
(部分引用、抜粋、要約あり)