育児放棄を助長するなどとして批判を浴びている赤ちゃんポストだが、先日あるネット調査にて、赤ちゃんポストに賛成が6割を超えているというニュース記事が掲載された(下記リンク)。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070518-00000082-mai-soci
しかし、この記事をよく見ると調査が4月27~29日とあり、実際に運用されていない段階での調査であるということがわかる。
特に、先日3~4歳と見られる男の子が赤ちゃんポストの中に置き去りにされるという事態が起きているだけに、今もし再調査をしたならば、反対意見がもっと増えることが予想される。
ここで注意しておきたいのは、調査データをどう判断するか、ということである。
まずこの調査結果が何故今のタイミングで発表されたかということである。これは明らかに、男の子の置き去り事件によって、赤ちゃんポストに対する批判が大きくなるのを恐れて、この調査結果を公表することにより火消しを図ろうとした、ということであろう。
では、調査機関自身は赤ちゃんポストに対して賛成か反対かということだが、今のタイミングで調査結果を公表した経緯が前述の通りであるから、明らかに賛成なのだろう。
そして、調査結果の信頼性ということだが、赤ちゃんポストに賛成意見を持っている調査機関が調査した結果など、賛成が有利になるように操作がなされていると考えるのが自然だろう。
つまり、この調査結果は信頼性に疑いがあると考えられる。
こうした社会調査による世論の印象操作に関しては、何も今に始まった話ではなく、世論調査はじめほとんど全ての調査結果には予め意図した結果があるのだと疑って構わない。特に女性専用車両や夫婦別姓などフェミニズムのイデオロギーが強く感じられる調査はほとんど信用出来ないと思っていい。
大切なのは、賛否どちらの意見が多いかを競うのではないということだ。赤ちゃんポストに関して言えば、育児放棄を前提として作られたわけだから、正しくないに決まっているのだ。いくら賛成意見が多かったとしても、正誤が変化するわけではない。育児放棄を正しいと思うおかしな連中が多いというだけの話なのだ。
このように、物事に対して確固たる信念を持って見ていかないと、周囲の意見に流されるだけでフェミニズムなどのような悪質権力の手玉に取られてしまうので注意が必要だ。