マスドライバー徒然日記

その日あった事を、つれづれなるままに、マスドライバーの様に発射していきたいと思っています。

追込み馬列伝 「ダンスインザダーク」

2006年07月04日 22時48分07秒 | 競馬
映画のタイトルじゃないですよ。

馬の名前です。



追込み馬というよりは差し馬のイメージがありますが、ここでは最後のレースとなった「菊花賞」について触れたいと思います。

ダンスインザダークの前評判は高く(兄弟に優秀な馬が多かったので)GⅠは確実に取るだろうと言われていました。
※先日G1を勝ったダンスインザムードはこの馬の全妹。

しかし、「皐月賞」は熱発で回避。

「日本ダービー」では伏兵(その当時)フサイチコンコルドに隙を衝かれ2着。

残りの一冠「菊花賞」は是が非でも取らなければならないタイトルになりました。

当然、菊でも一番人気に指示されレースはスタート。

しかし、最後の第4コーナーで前が壁になり、直線に入ったときには絶望的な位置取りにまで下げられてしまいました。

ここからが武豊とこの馬のすごい所!

馬郡の隙間をすり抜けすり抜け、恐ろしい脚を駆使して見事勝利を上げたのです。

実際このレースは京都競馬場に行って生で観てましたけど、後でビデオを見るとそのすごさが改めて実感できます。

「なんてトコ抜けてくるンやー!」って感じの追い込みです。

しかも上がり3ハロンめっちゃ早かったような記憶があります。

ヒシアマゾンの直線一気の追い込みとは違った、勝利への執念を燃やし尽くした異質の追込みでした。

残念ながらこのレースの後、屈腱炎で引退してしまいましたが、恐ろしく記憶に残っている追込みの一つですね。

ちなみに武豊がスペシャルウィーク(武豊曰く生涯最高の馬)に初めてまたがった時に、

「ダンスインザダークのような馬ですね」と言ったのは有名な話です。




また長くなったか・・・