カーリングが描かれたブリューゲル2枚の絵

ソチ・オリンピックのカーリングを見てたら、いつ頃始まったのか
という疑問がわく。ipadで探ると、ブリューゲルの絵にカーリング
が描かれている！

オリンピックの正式競技になったのは1998年長野からだけど、歴史
は古い。15世紀にスコットランドで発祥したとされ、底が平らな川
石を氷の上に滑らせていたとか。



1511年と刻まれた世界最古のカーリングストーンがイギリスのThe
Stirling Smith Art Gallery and Museumに。そしてブリューゲルが
1565年に描いた二つの絵にカーリングで遊んでいる様子がある。


『雪の中の狩人』


『鳥罠のある冬景色』

両方の絵にカーリングが描かれているとは。一般化していたんやなぁ
と思う。



ともに牧歌的なルネッサンス絵画の様にもみえるけど、現実を見つめ
る作家の眼差しが感じられる。『雪の中の狩人』ではカーリングなど
氷遊びで興じる人々と、狩りが不調でうなだれる狩人と猟犬。犬が13
匹だということに不吉だも指摘されてきた。

『鳥罠のある冬景色』の方も、画面手前には氷の上に穴が見え、氷上で
遊ぶ人々と罠の餌食となる鳥たちとは同じ運命にあることが、それとな
く示唆されるているとか。「鳥罠」という言葉も不吉なイメージがある。