やまねこマッサージ

ねがうこと、ゆだねること

故杉浦日向子さん『憩う言葉』

2012-01-21 | 
漫画家、江戸研究家の杉浦日向子さんが
亡くなられて7年。 昨夏が七回忌だった
そうだ。早いもんだねぇ、はっつぁん。

それをきっかけに、彼女の作品から
言葉を抜粋したアンソロジー『憩う言葉』
(イースト・プレス)がでる。
マンガ、写真なんかも入ってる。
懐かしいもんだねぇ、くまさん。

  

現代の人というのは、自己主張を ちゃんとしたい、
何とか自分を 知らせたいということに、
ほとんどの労力を使っている

これは耳が痛いねぇ。黙っててもお天道様が
みてるって発想にはなりにくいなぁ。

笑いがどこから生まれるかというと、
だます、だまされる、あるいははずす、
こける、落っこちる、というような
ところからだと思うんです。

だますのも、だまされるのも好きやし、
そこから笑いが生まれるんだよねぇ。

色とは、すなわち、苦悩を伴わない
即物的欲望を指す。なぜなら、失恋や
悲恋はあっても、失色や悲色はないのだ。

ないってことは苦悩でないゲームだったんだ、
色って。そやから、その後に、

敗北を知らないエンドレスゲームが色

と来る。

芳賀徹氏は、近世=江戸が日曜日で、
近代=明治維新は月曜日の夜明けだと
たとえています。

そう言って日曜日に遊んでいる
江戸の人達に会ってはったんやし、
今も江戸の人と楽しくやってる気がする。

久しぶりに『合葬』『百日紅』『百物語』を
読み返す。うまい絵やし、だんだん時代考証が
うすらいで自由に描いてるって感じ。

姉妹本の『粋に暮らす言葉』っていう本も
同時発売。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿