やまねこマッサージ

ねがうこと、ゆだねること

無線通信の創設者

2010-08-30 | 
産業革命が始まって、長距離通信の必要性が
高まっていたころの話。

19世紀初頭は人海戦術で、信号を送る
中継所がヨーロッパ中に作られたらしい。

オペレータが望遠鏡で確認した信号を
次の中継地に順送りする。バカにはできなくって
数分でパリから地中海まで届いたらしい。

1860年頃には電線が敷設されて、
モールス信号が行き届く・・
電線の届くところまでだけど。

信号を送っていた人は失業して
なにをやっていたんだろう。



そんな時代に生まれたイタリア人がいた。
大学も落ちたのに、電磁波の可能性・・
無線で信号が送れれば、電線はいらなく
なるって可能性に着眼する。

初めは家の中で無線送信に成功し、それを
屋外にもちだし、ぐんぐん無線距離の記録を
更新していく。

おもしろいのは、なぜ丘をこえて電磁波が
超えていくかという理屈は彼にはわかって
いなかったことだ。

それでも度重なる成功に、イタリア政府の
助成は得られなかったが、ロンドンで資本を
集めることに成功・・まだたった23歳!



その資金を元手に、海上無線に挑戦する。
その頃はまだ旗や明滅する光でしか船上から
外界と通信するすべがなかったのだ。

それが1901年アメリカとヨーロッパ間の無線に
成功して、欧米で喝采を浴びたらしい。まだ?
もう?百年前の話。

その人の名はグリエルモ・マルコーニ。
エジソンと同時代の発明王だ。
出典はガブリエル・ウォーカーの
大好きな著書『大気の海』早川書房による。

彼の娘が『父・マルコーニ』という本を書いている。
またいずれ読んでみたい。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿