やまねこマッサージ

ねがうこと、ゆだねること

「子どもの魔よけ・背守り展」

2014-08-04 | カルチャー
京橋のLIXILギャラリーで「背守り展」を開催して
いる。8/23まで。背守りの着物をまとまって見るの
は初めて。

ここでも書いたけど、背守りは魔除けのおまじない。
背中に縫い目がない子どもの着物には、魔力を防ぐ
ために背中に縫いをするという風習が江戸期から広
まり、昭和の初めまで続いたそうだ。



3者のコレクションが飾られていた。子育ての鬼子母
神を祀る真成寺(金沢市)には江戸期から着物の献
納が続くとか。

2011年のブログで書いた逗子の染織家・鳴海智子さん、
教師引退後福島県郡山で画廊を開いている三瓶清子さ
ん。とても美しいものや、センスのいいものが多い。
そういうものだから残ったんだろうけど。



シンプルに糸を通すものから、刺繍を施すもの、布を
縫い付けるものなど、形に様々あることがわかる。地
域性なのかもしれないし、代々家で伝わる方法なのか
もしれないし、流行もあったのかも。

乳児の死亡率も高かった頃だから、病になっても満足
いく医療が受けられいない時分、母親が祈るように、
背守りを縫う姿を想う。



写真は石内都さん。撮影自由だったからボクが撮った
写真もあるけど、ここは彼女の写真でw古い服(とく
に女性用)を撮る第一人者にもなってきはった。

カタログには彼女の美しい写真が多数。