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ねがうこと、ゆだねること

ドキュメンタリー映画「TOKKO 特攻」

2010-07-05 | 映画
リンダさん監督のドキュメンタリー映画「AMPO」の
公開も近いので、彼女がプロデュースした
「TOKKO 特攻」
をレンタルした。

特攻隊に選ばれたんだけど生き残った
方々へのインタビューを当時の映像
を交えながら、特攻が何だったかを追う。



最初から特攻という手段をとったのではなく、
ミッドウェイ海戦の敗退から本土空襲まで
諸資源(人、燃料、物資、機械、そして戦略)の
枯渇化に直面する中で、生まれた手段のようだ。

特攻の攻撃によって九死に一生を得たアメリカ人の
インタビューもあって、「アメリカだって日独に
追い詰められたらKamikazeをやったよ」と。
自爆テロとの精神的共通性はあるのだろうか。



とはいえ、あこがれと使命をもって空軍に
志願した人たちだって、特攻には複雑な
感情だったことが浮き彫りになっていく。

国民の模範になれといつしか特攻が
正当化されていくにも違和感を感じる人も
いるけど、面と向かって反対できるわけもない。
先輩も市民も死が当たり前だったから。

生きて帰ってこいと、父親に言われたという
人の回想が印象的だった。

監督・プロデューサー:リサ・モリモト
プロデューサー/構成:リンダ・ホーグランド
2007年/アメリカ&日本