横須賀うわまち病院心臓血管外科

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心臓を若返らせる三大栄養素

2018-05-16 19:33:04 | その他
 カリウム、マグネシウム、カルシウム、これが心臓を若返らせる三大栄養素だといいます。最近健康番組で島根県のある島の住民が心筋梗塞の率が低いことに注目し、その研究の結果、この三大栄養素を多く摂取していることが関係していると報道されていました。
 バナナ(カリウムが豊富)と海藻(マグネシウムが豊富)を多く摂取していることが関係しているとも。(マグネシウムの多い食品上位100位以内にはバナナは入っておらず、マグネシウム多いのはやはり、海藻類、イワシ、ナッツ、お茶、ココア、コーヒー、大豆製品、ゴマなどのようです。また、マグネシウムとカルシウムの両方が多いのはバジル。出典1)

 学生時代の恩師で日本の心電図の祖ともいえる、世界で初めて異型狭心症を発見した和田敬先生は、心臓を元気にするためにマグネシウムとカリウムの合剤を日常から内服していて、それがいつまでも元気の秘訣だと、もう25年以上も前に聞いていましたが、今更ながら、その合剤が高血圧性心疾患による拡張不全が原因の心不全を予防する、ということだったのです。
 高血圧性心疾患による心不全は、拡張不全が原因とも言われ、利尿剤による対症療法と降圧薬による後負荷の軽減くらいしか治療法がないと言われていますが、マグネシウムが心臓の拡張能を改善するのが本当であれば、より積極的に摂取することが、より心臓の寿命を延ばすことにつながると思います。恩師の偉大さを今再確認いたしました。


 和田敬先生から神奈川の実習や毎月の勉強会で手取り足取り、聴診の仕方から脈のとりかた、頸静脈拍動の見方、胸部レントゲンの読み方、そしてもちろん心電図の見方と、循環器の基本を手ほどきを受けたことが、現在の循環器診療にすすむきっかけになり、未だにその教えを日常臨床に生かしています。


(出典1 https://k-nihondo.jp/gold/column/%E6%88%90%E5%88%86/%E3%83%9F%E3%83%8D%E3%83%A9%E3%83%AB%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%AD%E3%83%B3%E3%82%B0/%E3%83%9E%E3%82%B0%E3%83%8D%E3%82%B7%E3%82%A6%E3%83%A0%E3%81%AE%E9%A3%9F%E3%81%B9%E7%89%A9TOP100.html)
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