とんかちドリルズ

Lifestyle constructor
家とか、家具とか、趣味とか。楽しく過ごす為の時間を構築したい工務店。

大工よ立ち上がれ!なんて言ってみる

2020-01-02 00:32:10 | Weblog
あけましておめでとうございます。
本年度ものらりくらりとサーフィン多目のブログになると思いますがどうぞよろしくお願いいたします。

時には仕事のことも織り交ぜながら色々書いていますが、今回の新年1回目の投稿は「大工よ立ち上がれ!」なんてテーマで題名を先に文を書きながら考えていこうと思っております。

まず手始めに「大工」って言っても色々なんですよ。まずはそこから。

私は大工です。20年の中堅ですね。
11年働いた小さな地場の工務店では、リフォーム、新築、修繕などをお客さんと工務店と言う直接取引をする関係性の仕事を7割、下請けで3割くらいかな?そんな仕事の木工事をしておりました。
今はほぼ100%直接取引で新築、リフォームの仕事をしています。誰も私の上にいない、誰からの指図も受けません。お客さんが「いい」と言ったら「Go」そんな仕事ですね。

他にはハウスメーカー、工務店から依頼を受けて「手間受け」または「常用」と言う形で仕事を貰う一人親方の大工。
工務店に所属している社員大工。
工務店に所属している1人親方や工務店を切り盛りする親方に仕える「小僧」なんかも大工かな。
今はハウスメーカーが雇用しながら育ててる仕組みなんかもありますね。

一概に大工って言っても色々な訳ですよ。

でも「何が違うの?」って思いますよね。

例えば私や私の育った工務店では直接取引するので法律さえ守り、予算が合えば、出来ない事はほとんどありません。
値段設定も高くしたら仕事は逃げるし、安くやれば首を締めるし、そのギリギリを探しながら、お客さんに満足して貰いながら、次のお客さんも捕まえられるように心を込めて仕事をします。
もちろんミスをしたら全て自分に帰ってくるので、注意を払いギリギリ一歩手前の気持ちで攻めすぎず守りすぎず、そんな事考えながら仕事をしています。

次に仕事を貰う一人親方はどうでしょう。

監督やお客さんに評価をもらいつつ、図面通りの仕事と自分が欲しい手間(給料)の事を頭に入れて仕事をこなします。
「もっとこうした方がいい」と思うでしょうがそこは堪えて淡々とこなす。
難しくし過ぎると、自分の手間が減りますからね。程々に踏み込む程度でこなすのです。
これが求められている事ですからね、ほとんどの大工が目指すのはそこの境界線あたりです。

ハウスメーカー側も家は「商品」として考えていますから、車や工業製品を売るのと同じですね。
売りたい価格を考えながら、雛形を作り、均一性を重視し、原価率を下げて、利益を取る。
売り上げ目標を掲げて、そこに向かって「会社」として家を売るのです。

さて、大工や職人、家づくりに携わる人はどこを見てるでしょう?
これはお客さんにとっての「最高の家」でしょうか?

原価と完成金額との割合は本当に適正なのでしょうか?

会社としての歴史やイメージ、そんな所に価値を持ったり、安心したり、または独自の工法、手法、素材など色々と「組織だから出来ること」はもちろんひとつの選択肢ですから、それはそれでアリです。
オレは好きではないですが、選ぶのはお客さん。自由です。

でも、私は独立を選びました。
「絶対、同じ値段でもっとお客さんと向き合って家は作れる!」って思ったからです。

建築家さんの家作りにも参加したことがあります。すごく楽しみにしていましたが、建築家さんの家作りもハウスメーカーにとても近いと感じることもありました。

聞く耳待たない人、形としたの美しさを最優先する人、そもそも建築を知らない人。

その中にも「もっといい方法があれば教えてほしい」と言う人も居ます。
そうなると作る方は楽しいし、お客さんにとって形と住みやすさや長期的に見てもいい家にはなりやすいですよね。
お金のことは大変になったりしますが「いい家を作る」と言う目的にみんなが向かうのはやっぱり楽しいもんですよ。

大工はそんな環境で仕事をしているのです。

ハウスメーカーでは大工の色よりも均一性が求められる。
建築家では創造性と理解力と対応力かな。

直接だったら全て笑笑
って事はね、一回直接取引で、経理も管理も大工もぜーんぶ、無理してでも数年こなしてみたら、どうなると思います?
もし仮に3年やってみてダメだったら何処かに戻れば良いんですよ。
どの大工にも負けないもうワンランク上の大工になれるんじゃないか?と思うんすよ、成功しても失敗してもね。ってことは、1人親方で直接取引で仕事をする事自体に失敗って事は無いって事なんですよね。

実際一人で仕事し始めて、請け負いをこなした後、直接の仕事無かった時長谷工さんのマンションリノベーションやLIXIL系列でのリノベーションもしておりましたが、どこでもとても評価していただきました。「なんでも出来るし、全ての段取りを一人でこなして、全ての職人を手配できて金額も把握しているから安心して任せられる」ってね。
そうなるとちゃんとお金くれるんすよ。

その時「この仕事でずっと行ける」って思ったんです。

だからね、意識を高く持っている大工さんには立ち上がってもらいたいって思うんです。
私がここまでやってきた事とか、許認可のこと、設計の事とか、申請の事とかね。
もしもやりたい!やってみたい!知りたい!って思うなら全て教えたい。
お客さんにとって、大工に頼むって事はとても素晴らしい方法の一つだと思うんです。

だからもし、そんな未来を見ていたりする大工がいるのなら私の経験をシェアしたい。そしてあなたの脳味噌を覗かせてください。

より良くする為に、より良く働けるように、個々の能力でハウスメーカー、建築家、工務店と「大工」ってのも選択肢に入れて貰いたいと思うのです。
もちろん小さくて、一人ではできない事はあっても、このコミュニティが固まればなんか出来る気がするんですよね。

ちょいと難しい話しになってしまったかな?と思いますが、分かりました??笑笑

もしも大工さんが見ていて興味があったら連絡ください。
法律のグレーゾーンの攻め方教えますよ笑笑

もしも家作りで困ったことがあったら気兼ねなく連絡ください。
あなたの家が適正な価格なのか、こっそり教えますよ笑笑

新年一発目はこんな内容でお送りいたしました!
次回はスノーボードかサーフィンです!笑笑

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