持続可能な国づくりを考える会

経済・福祉・環境の相互促進関係を!

財政学からみた経済拡大

2007年02月21日 | 経済
 皆様、お元気でしょうか。
 お久しぶりでございます。
 事務局尾崎です。

 シンポジウムから3ヶ月が経ちました。
 冬らしくない冬は、実に妙な感じがしていましたが、
 最近は、少し寒いので、ややほっとしています。

 ここのところシンポジウムにおいて、寄せられた質問に小澤先生が答えておりましたが、大学のレポート採点の時期で、お忙しいようですので時折私の方で、更新させて頂くことになりました。至らぬところがあるかと思いますが、ご容赦下さい。

 
 スウェーデンは、福祉、教育などのセーフティネット(←いつか触れたいと思います。)を巧みに張りながら、なおかつ、環境にも配慮し、適切な経済拡大をしています。さらに、財政再建も果たしているようです。驚くことに、これだけのことをやりながら経済活動の規模を示す国民一人当たりの2003年のGDPのスウェーデンの国際順位は8位で、日本は9位です。

 一方の日本は、経済の拡大だけを主たる目的として、二酸化炭素の排出量も増やし、当然のように、環境負荷を引き起こしていますし、なおかつ、格差社会の問題も提起されているようになっています。

 シンポジウムでは、「環境問題の制約上からは高度経済成長のような経済拡大」を志向することや「20世紀型の産業構造」が環境に負荷を与える続けることが問題のであることの合意はできたように思います。

 これだけの事実をみていると、何だか私はスウェーデンに完敗という感じがしてしまいます。このようなスウェーデンの先見性に向学心が非常に刺激されまして、シンポジウムの後私は、「環境問題の制約上からの高度経済成長のような経済拡大の難しさ」だけではなくて、「経済の側からみた、高度経済成長のような経済拡大の難しさ」を知りました。主には、東京大学の神野直彦先生の本です。

 それを、これから少しずつ綴っていこうと思っております。
 
 以下、主な参考文献です。

 事務局尾崎


 参考文献

 「人間回復の経済学」神野直彦
 「二兎を得る経済学」神野直彦
 「痛みだけの改革、幸せになる改革―「迷路」から抜け出すための経済学 」神野直彦
 「希望の島」への改革―分権型社会をつくる」神野直彦
 「持続可能な福祉社会」広井 良典
 

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