持続可能な国づくりを考える会

経済・福祉・環境の相互促進関係を!

神野直彦先生の講演会に参加しました!②

2007年11月01日 | パネリスト
こんばんは。
運営委員の横溝です。

私も柏原さんと一緒にコチラの講演に参加しました。

以前神野先生の「人間回復の経済学」を読んで、
「こんなに人間に優しい経済学があったのか!」と、驚いたと同時に嬉しい感動があったので、
この講演会にもかなり期待をして臨みました。                


お話の中で印象に残ったことは本当にいろいろあるのですが、中でも「優しさと悲しみの分かち合い」というキーワードについて、みなさんと分かち合いたいと思います。

柏原さんも先日の記事で書いておられるように、現代は産業構造が従来の重化学工業社会から知識社会へと移行しつつあります。
知識社会は優秀な人材によって形成されますが、その優秀な人材を生むためには、人間を優しく包み育てる環境が必要になってきます。
つまり、人間をより人間らしく豊かに育む環境を整えることが、これからやってくる知識社会を支えることに直結していくということです。
具体的には、これまでの重化学工業社会の大量生産・大量消費活動で汚してしまった都市と自然の環境を回復することや、
経済的成長・利潤(カネ)ばかりを追求してしまったために置き去りにされいた福祉制度を整備することが、
未来の経済的発展のために必要になってきた、ということです。

スウェーデン語で福祉サービスを表す言葉は「オムソーリー」で、「悲しみの分ちあい」という意味があるそうです。
福祉サービスの活動に実際に従事するのは人間です。人間が人間の優しさを持ち寄って、人間の悲しみや苦労を分かち合い、助ける、というのが
本当の福祉サービスなのですね。


神野先生のお話で、特に私が感動したのは、これからやってくる知識社会でうまく経済をまわしていくためには、
人間の幸福のために投資することが必要だ、という点です。
ただ単に「今のような生活はつらいから」という心情的・肉体的な理由だけではなくて、
経済がうまくまわるためには環境と福祉政策がどうしても必要なんですよ、という点です。

「もっとゆとりのある、人間らしい生活がしたいなぁ」という現代人の溜息はただの愚痴じゃなくて、
これからやってくる新しい社会を形成するキーになる、ということなのではないでしょうか。

「人にやさしい社会」は夢物語ではなく、未来に実現するべき社会の姿なんだとわかり、とても嬉しくなりました


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2 コメント

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こんにちは (ちこ)
2007-11-02 16:29:12

 神野先生の講演会、予想通り素晴らしかったようですね。

 私も、本だけでなく直接お聞きしたいと思っていましたが、このところ体調が悪く、残念ながら行かれませんでした。

 でもポイントをシェアーしてもらったので、とっても良かったです。やはり人間がすることですから、悲しみやつらさを分かち合うあたたかい心が大切ですよね。

 
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>ちこさん (横溝)
2007-11-08 11:55:58
ちこさんこんにちは。
コメントありがとうございます。

ここのところ、朝晩はだいぶ冷え込むようになりました。
お体お大事になさってくださいね。

神野先生はとってもエネルギッシュかつやさしい雰囲気の方でした。
次回は是非みんなで会いに行きましょう。
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