持続可能な国づくりを考える会

経済・福祉・環境の相互促進関係を!

バックキャストとフォアキャスト

2006年10月04日 | スウェーデン
シンポジウム参加者募集を開始しました。こちらです!

趣意書はこちらです!


 こんにちは。
 事務局尾崎です。
 皆様いかがお過ごしでしょうか。

 ここ数回に渡って経済の持続的拡大と環境保護は両立しないことを書いてきました。にもかかわらず、どうやら日本は環境保護を結果的に軽視しながら、経済を拡大するという方向に向かっているようです。一方のスウェーデンでは、ショーペン首相が1996年の施政方針演説で次のような主旨のビジョンを述べています。

 「スウェーデンは生態学的に持続可能性を持った国をつくる推進力となり、そのモデルとなろう。エネルギー、水、各種原材料といった天然資源の、より効率的な利用なくしては、今後の社会の繁栄はありえないものである。」

 むむ、と少し唸ってしまいます。なぜなら、これは、どこかの大学の研究者が述べているのではなくて、首相が述べているからです。環境問題というものにこれほど前向きに関わろうという姿はおそらく今の日本にはないでしょう。

 このような形でスウェーデンの環境に関する研究レポートをみると「バックキャスト(backcast)」という言葉よく見られるようです。この言葉はなかなか定義が難しいようですが、「将来から現在みる」、「長期ビジョン年次から検証しながら社会を変えていく」というほどの意味に解釈できるようです。これと反対の立場にあるのが「フォアキャスト(forecast)」です。フォアキャストは、現在から将来をみる」または「長期ビジョンが不明確のまま現在をみる」という意味に解せるようです。

 スウェーデンがバックキャストし、日本がフォアキャストしていることは、何となしに察しがつくかと思います。スウェーデンと日本の大きな違いは、スウェーデンは自分達が向かうべき社会のビジョン(たとえ、それが困難であっても)が明瞭でそれに向かって、年次の目標を決めて邁進しています。日本は、自分達の社会がどういうふうになればいいのかというビジョンが不明確なまま、現在の問題にバラバラ対処しているといった感じです。

 あえて、たとえていえば、志望校の偏差値に関わらず早急に志望校を決めて過去問題を計画的に解いている受験生と、いつまでも志望校が決まらず、とりあえず英単語を覚えておこうという受験生の違いに似ているように思います。おそらく、前者の方が、志望校にはやく決まるのではないでしょうか。

 今回のシンポジウムは、経済の持続的拡大と環境保護が両立しないという考えをお持ちの方にお集まりいただいて、バックキャスト、つまり、将来から現在をみる視点に立って日本という国の長期的なビジョンをスウェーデンに学びつつ考えてみようというのが、今回のシンポジウムの主旨です。それが、良い方向に向いてくれれば良いなと思っております。詳しくは、趣意書をお読みください。 ちなみに、バックキャストに考え方を変えますと、日々の仕事がはかどるような気がします。一度、お試しになってみてはいかがでしょうか。

 それでは、失礼致します。

 事務局尾崎。

 いつもクリックありがとうございます。

にほんブログ村 環境ブログへ

人気blogランキングへ

 
ジャンル:
ウェブログ
コメント   トラックバック (1)   この記事についてブログを書く
« 一番の被害者は誰か? | トップ | パンフレット発送準備 »
最近の画像もっと見る

コメントを投稿

スウェーデン」カテゴリの最新記事

関連するみんなの記事

トラックバック

カネミ油症 (環境問題)
環境問題、環境保護など。カネミ油症について記載。