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スウェーデンの人口

2006年09月11日 | スウェーデン
 こんにちわ。
 今朝、雷雨がすごかったです。
 昨日が暑かったからでしょうか。


「スウェーデン」の話をすると、以下のような反論がよくあります。


 それは、「スウェーデンは人口がおよそ900万人だから、彼らのやり方を日本が学んでも仕方がない。前提を疑った方が良いのではないか」というものです。この指摘は半分は正しいと思います。なぜなら、一つの政策を実行するには明らかに人口の少ない方がやり易いからです。しかし、半分は間違っていると思います。そして、その間違っている半分がより重要だと思います。

 
 このことは、少し考えてみれば分かると思います。先日「治療か予防か」のところで、スウェーデンは「予防志向の国」で、日本は「治療志向の国」であるといった特徴があることを記しました。さて、この両者の違いは、人口の違いから来たのでしょうか?私には、どうもそのようには思えません。

 他にもおもしろい例があります。それは、聞くところによると日本は世界に先駆けて家電リサイクル法を制定したそうです。同じ年に、スウェーデンも家電リサイクル法を制定したようです。日本は、スウェーデンよりもはやくこの法律を制定したことは間違いないのですが、その中味の違いには興味深い違いがあります。

 スウェーデンはリサイクル料金を買う時に払います。これは、当然だと思います。誰も捨てるものにお金なんか払いたくないと思うからです。しかし、ご存知の方も多いと思うのですが、日本はリサイクル料金を捨てる時に払います。詳いことは知りませんが、日本は法律を制定する時に不法投棄が増えるということは考えなかったのでしょうか。

 さて、話を戻して、この両国の違いは人口の違いからくるものでしょうか。私は違うと思います。皆様はどのようにお考えになりますでしょうか?

 数というものは、一つの指標になることは間違いないと思います。しかし、それだけで物事を判断してしまうのは、あまりに乱暴なのではないでしょうか。


 例えば、客人が家に来ることになり、良い冷奴を出そうという時に販売個数だけが豆腐の購入の決め手にはならないのではないでしょうか?実際に目で見たり、産地を確かめたり、試食してみたり、食べたことある人に聞いてみたり、とたくさん豆腐を調べる方法があるかと思います。(私は豆腐好きです。失礼!)


 先生方の紹介も終わりましたので、これから本シンポジウムの内容に入っていくことになるかと思います。それに際して、スウェーデンのことがちょくちょくこのブログにも出てくると思いますが、人口だけで早急な判断をくだすのではなく、それ以外に得られる情報を十分加味した上で議論をし、スウェーデンから学べるところは学び、学べないところは捨てればよいと思います。
 
 それでは。失礼いたします。

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