料理の素材を科学する!ってほどでもないけれど

食材や料理についてまとめてみました。
クイズや脳トレもありますよ。

江戸時代の小結?

2021年02月23日 | グルメ
【前の答】イワシ
Q1,平安時代、ボクは下賎(げせん)な魚とされ、上流階級の人々はおいしいからといって公に食べることをはばかられていました。
  大好きだった〇〇はこっそりと食べていたのですが、夫に見つかり注意されました。さて、誰でしょう。
    b,紫式部
      →頭のいい紫式部。とっさに「日の本に 祝われ給ういわしみず まいらぬ人は あらじとぞおもう」と、
       石清水八幡にイワシをかけて和歌を詠み、逆に夫をやりこめたそうです。

Q2,「ボクを七度洗えば〇〇の味になる」の〇〇に入るのは何?
    b,タイ
      →「鰯七度洗えば鯛の味」と言われるのは、
        手間暇を惜しまず丁寧な仕事をすることで、鯛並に旨い料理に変身させられる、という意味です。
Q3,じゃことしらすは、ボクの稚魚でしょうか?
    c,両方そう
      →じゃこもしらすもいわしの稚魚を塩茹でしたもの。
       その違いは乾燥度合い。
       しらす干しは少し干したもの、ちりめんじゃこはしっかりと乾燥させたもの。

【今日の話】
江戸の庶民の間では相撲の番付にならって、いろいろなものを番付することが大流行しました。
その中に「日々徳用倹約料理角力取組(ひびとくようけんやくりょうりずもうとりくみ)」という節約おかずの番付表があり、
ごぼう料理はたくさんランクインしていたようです。
中でも、きんぴらごぼうは「小結(第3位)」。
当時、ごぼうが人気の高い食材だったことが判りますね。
水に晒(さら)すと褐色になるのは、土では当然ありません。
また、アクでもなく、実はクロロゲン酸と呼ばれるポリフェノールの一種が溶け出しているからなのです。
ですから、水に晒さない方が、栄養的にいいんですよ。
クロロゲン酸は抗酸化力が強く、生活習慣病の予防や抗がん作用、美肌効果もあると言われています。
このクロロゲン酸は表皮の2~3ミリ下あたりまでに多く含まれます。
つまりごぼうの健康効果を充分に引き出すには、皮を剥(む)かずに調理するのが最良だと言えます。
アルミ箔で縦ではなく、横に擦ると泥がよく落とせますよ。
ごぼうは水溶性、不溶性共に食物繊維を豊富に含み、便秘の解消に効果が大きい他、
不溶性食物繊維の「リグニン」は腸内の発ガン性物質を吸着し、大腸ガンの予防効果があると言われています。
また、ごぼうは便や尿、汗といったいろいろな形で体内の毒素を排出してくれるので血液が浄化され、肌も美しく保たれます。
どんどん食べたいですね。

Q1,きんぴらごぼうの「きんぴら」。漢字で書くとどれでしょう?
   a,金平  b,近平  c,琴平

Q2,「きんぴら」にどんな意味が込められているのでしょう?間違っているもの を答えて下さい。
   a,力強い  b,パンチの効いた  c,細い

Q3,私たちが食べているのは、ごぼうのどの部分でしょうか?
   a,葉っぱ  b,茎  c,根っこ

Q4,ごぼうの漢字「牛蒡」に、なぜ「牛」が使われているでしょうか?
    a,色が似ているから  b,大きいから  c,午(うま)と似ているから

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3 コメント

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Unknown (かみら)
2021-03-06 22:52:46
江戸文化の番付、面白いです!(横綱や大関がちょっと気になります)

ゴボウ、美容・健康に良いことだらけ!
食べるっきゃない!ですね。
やっぱり、金平が良いで〜す
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Unknown (greenoff)
2021-03-06 23:09:31
大関が最高位だったので、
地位としての横綱はいません。
相撲行事の家元である吉田司家から
選ばれた大関が横綱と呼ばれました。
本題です。
1位の大関には意外ですが(私見です)、豆腐のすまし汁です。
2位の関脇には昆布油揚げとあります。
これは昆布と油揚げの煮つけでしょうか。
きんぴらごぼう以下、煮豆、焼豆腐のすまし汁、ひじき白あえ、切ぽし煮大根、いもがらと油揚げの煮つけ、油揚げの醤油付け焼き、小松菜のおひたしと続きます。
返信する
Unknown (かみら)
2021-03-07 09:17:25
番付を詳しく教えて下さって、ありがとうございました。
とても興味深い内容です。(お豆腐、大活躍ですね)
個人的には「いもがら」が懐かしく、
倹約しながら健康にも良いお料理を!という
先人の知恵を感じました。
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