…あれから参拾参年。
あの時はバイト先から
ガッコに向かうのに
船場から近鉄難波（現大阪難波）まで
歩いてる最中やった。
途中にあるパチンコ屋の
壁面が街頭テレビになってて
そこに釘付けになってた。
結局、一講目をサボって
第一試合終了まで見届けた。
その三日前に藤井寺で
"南海ホークス"の最後の姿を
目に焼き付けた後やったさかいに
正直、野球に対しては
当分、もうええかなぁ…
っちゅう想いがあった。
そんな想いを吹っ飛ばすような
歴史的な試合やった。
もうひとつ…。
その試合中に流れた
ニュース速報に背筋が凍りついた。
「阪急ブレーブスの
"オリエントリース"への"売却"が発表。」
この年は凡ゆる意味で
歴史の転換期やった。
この翌年から参年間。
ホンマに一切現場で
野球を観るコトは無かった。
西武ライオンズ黄金時代であっても
ワシのココロの中は…
"打倒、上田阪急！"
…やったさかいになぁ。
