Born Free

あ~ら、ビックリ!


 ウチの近くにある大きい幹線道路沿いに
わりかしコロコロと入れ代わる、飲食店鋪がある。
ちなみに現在営業してるんは、某大手回転寿司チェーン。
(アタマになんかのってる架空の動物がトレードマーク)

そこはワシが小学校の頃、最初はファミリーレストランとして
営業が始まった。世間にまだファミリーレストランっちゅう
モンが定着する前やったんやないかなぁ。
少なくても、我が町の近所では『ハシリ』やったと思うが。

そのファミリーレストランが7~8年位して閉店。
その後に大手ハンバーグレストランのチェーン店に変わり
その4~5年後はそこの子会社店鋪になり
更に4~5年後にその店鋪の隣にその大手ハンバーグレストランが
再びオープン。そこの子会社の店鋪にもうひとつ同系列の
イタリアンキッチンのレストランがオープン。
それも長くは続かんかった。

その次が今回のハナシの主役(?)になる店鋪。
過去にその場所に構えた店鋪の中で最短の営業期間に終った
それはラーメン屋。営業期間は長く見積もっても
3年弱やったハズ。(いや、もうちょい短かったかなぁ。)

そこの営業期間の後半は散々たるモンやった。
広い店鋪にごくごく少数の客。夕食時の時でも空席がある位。
現にその並びにある某中華レストランのチェーン店に
行こうとしたケド、日曜日の晩やったんでものごっつう
並んでたさかいに…
「しゃ~ないなぁ、あっち行こ!」
っちゅうて、楽勝で入れた位である。

そんな状態やからこそ、来た客を歓迎してもてなさんと
ならんのに、店員のやる気のなさが目立ってしまってた。

水浸しのテーブル。温い『お冷や』。
声が小さく、笑顔がなく陰気臭い。『負』のパワー全開やった。

そこのラーメンの味自体は
ワシはどっちかっちゅうたら好きな方やった。
ワシが行く時はとんこつ醤油でネギは多い目のモンを頼んでた。

その他に、そこの『イチ押しオススメ』の主力商品として
『トマトラーメン』っちゅうモンがあった。

ワシはトマトを生で喰うんはわりかしへっちゃらやねんケド
所謂、『トマトの加工品』が大の苦手やさかいに…
(例えば『ケチャップ』や『ホールトマト』や
 あとは『ミネストローネ』などなど多数…苦笑)
「うぁっちゃ~、やってもたなぁ! 長生きせんぞ、この店!」
っちゅう風に正直思てた。

今日、いつもお世話になりっぱなしの行き付けのバイク屋さんで
タマタマ、そこのハナシが出た時である。

がみ「今、○っ○寿司になってるあそこラーメン屋やったんですよ!」
店長「知ってる、知ってる。トマトラーメンあったトコやろ?」
がみ「そうです。よう知ってはりますね!
      ボク(?)はアレはダメでしたケド
         おかんがアレ好きやったんですわ!」
店長の奥さん
  「えっ、うそぉ~ん! ワタシらもアレ好きやったんやで!」
がみ「…………………………………………。」
店長の奥さん
  「アレ好きなヒトなかなか居らんかったから
          アレ好きなヒトが他に居ったとはねぇ~。」
がみ「ビックリしましたわ…笑」

その名物(迷物?)『トマトラーメン』はトマトだけやなしに
キライなヒトも多い『セロリ』も入ってるモノで
ホンマやったら、『主力商品』にはなり難いと思うモンやと
ワシは思てた。
正直なハナシ、実際、おかんにも…
「ぎゃ~ あんなゲテモンが好きやとは… 他に居らんぞ!」
っちゅう風におちょくってた。

それがこんな偶然が起きたんやさかいに不思議なハナシである。

そないいうたら、せやなぁ。
喰いモンやないケド、みんなが大嫌いなニオイの王様の
某金管楽器マークの『ポンポン痛のクスリ』のニオイが
ワシはごっつう好きやもんなぁ。安心すんねんなぁ!
そのクスリ飲む時は必ず、フタに鼻をもっていって臭うもんなぁ。
「あ~ たまらん!」っちゅうて。

こらっ、誰や! 読むのやめたヤツは?

そこのバイク屋の店長の奥さんに
「捜し出してでも、トマトラーメンが食べたいから
    見つけ出したら、教えたるわ! お母さんに教えたげて」
っちゅう有り難いオコトバを戴きました。

これで親孝行出来ればええのんですがねぇ~

最後に、ワシには…
「ぜぇ~~~~~たい、ムリっ!」
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