各局の報道番組ではやっぱり
震災から一年っちゅうコトで特集を組んでる。
そんな中で、とある港町にある
銭湯のコトを追い掛けてた。
そこは漁師が水揚げの為に
港に立ち寄った時に疲れを癒す
"憩いの場"やったそうである。
その銭湯も例外や無く
津波によってズタズタにされてた。
それを漁師のヒトらの一声で集まった
ボランティアを含む人達のチカラで
ボイラーさえあったら、営業出来そうな位に
キレイに掃除された。
そこに、"仮設浴場"の設置のハナシがあって
銭湯の大将も、嬉しそうにされてた。
しかし乍ら…
浴槽は使わず、脱衣場のトコに
"仮設"の浴槽を設置し、そこに湯を張って
本来の浴槽は、バックヤードとして使われ
荷物とかがスシ詰めにされてた。
あんなに喜んでた大将も哀しそうなカオになってた。
そこに、メディアが群がり追い打ちを掛けた。
「事業再開された、今のお気持ちは…」
「正直ねぇ、ハラ立ってるだよ！」
そらぁ、そうやろぉ。
みんなで丁寧に掃除して…
「コレでキモチ好く、風呂に入れるねぇ！」
っちゅう風にしたトコロに段ボール箱放り込んで
自分が掃除した方の立場やったら、どない思うんやろう？
その方針に至ったには
何らかの事情があったんやろうと思う。
せやケドも、"キモチ"を汲み取る融通は要ると思う。
それを簡単に…
「浴場はバックヤードになります。」
っちゅう風に、無機質に言い放つっちゅうのはどないなん？
「支援"したってる"！」
っちゅう姿勢で"仕事"のひとつとして
やってるだけっちゅう姿勢やったとしたら
"迷惑"とか"踏みにじり"になる。
そのコトだけは肝に銘じて貰いたい。
「とにかく、出来るコトを…」
それしか云えんワシがエラそうに云えんケドも…。
