フットボールについて書いてあるBlogもあるけど、多くはスポーツファンといった感じのサイトなんですね。
要するにトピックの1つとしてライスボウルを取り上げているBlogで、
普段はまた別のスポーツとか食いもんとかの記事を載せてるわけですよ。
で、そうゆうスポーツファンみたいな感じの人が、
アメリカンフットボールの事をどう書いてるのか気になるじゃないですか・・・
『古畑任三郎』観ながら斜め読みしてたんだけど、
今回の法政大17×47オービックという結果から、
ライスボウル不要論
なるものがけっこういろんなとこで書かれているんです。
1フットボールファンとしては、バカなって思いますよ。
確かにラグビーじゃもっと大変な差になっているから
「日本選手権いらね!」
なんて意見もあると思うんです。
だけどね、アメリカンフットボールの世界じゃ、まだまだ学生が社会人に勝つ事は、
十分に可能性のあることなんですが、
これがどうも世間一般ではそう思われなくなりつつあるようで・・・
そこで、過去の対戦成績なんかを調べてみたんです。
回 | 年 | 優勝チーム | スコア | 相手チーム |
37 | 1984 | 京都大学 | 29-28 | レナウン |
38 | 1985 | 日本大学 | 53-21 | レナウン |
39 | 1986 | レナウン | 45-42 | 関西学院大学 |
40 | 1987 | 京都大学(2) | 35-34 | レナウン |
41 | 1988 | 京都大学(3) | 42-8 | レナウン |
42 | 1989 | 日本大学(2) | 47-7 | レナウン |
43 | 1990 | 日本大学(3) | 42-14 | アサヒビール |
44 | 1991 | 日本大学(4) | 35-13 | 松下電工 |
45 | 1992 | オンワード | 28-6 | 関西学院大学 |
46 | 1993 | アサヒビール | 29-20 | 京都大学 |
47 | 1994 | アサヒビール(2) | 28-23 | 関西学院大学 |
48 | 1995 | 松下電工 | 16-14 | 立命館大学 |
49 | 1996 | 京都大学(4) | 35-21 | 松下電工 |
50 | 1997 | リクルート | 19-16 | 京都大学 |
51 | 1998 | 鹿島 | 39-0 | 法政大学 |
52 | 1999 | リクルート(2) | 30-16 | 立命館大学 |
53 | 2000 | アサヒビール(3) | 33-17 | 関西学院大学 |
54 | 2001 | アサヒ飲料 | 52-13 | 法政大学 |
55 | 2002 | 関西学院 | 30-27 | アサヒ飲料 |
56 | 2003 | 立命館大学 | 36-13 | シーガルズ |
57 | 2004 | 立命館大学(2) | 28-16 | オンワード |
58 | 2005 | 松下電工(2) | 26-7 | 立命館大学 |
59 | 2006 | オービック(3) | 47-17 | 法政大学 |
こうやって改めて見てみると、意外な事にも気づくんですね。
まず、通算戦績は学生11勝、社会人12勝と互角。
ただし最近10年間では学生3勝、社会人7勝と情勢は変わる。
社会人の勝利チームは、
レナウン1回、オンワード1回、アサヒビール3回、松下電工2回、
鹿島1回、リクルート(オービック含)3回、アサヒ飲料1回
と7チームもあって顔ぶれが多彩。
学生チームは、
京都大学4回、日本大学4回、関西学院1回、立命館大学2回、
4チームのみで、関学、立命館はいずれもごく最近勝ったのみである。
2002年関学、2003・2004年立命は、どちらも創部史上最強と考えられるチーム。
この10年、Xリーグができ、社会人チームのレベルが飛躍的に上がったと思います。
学生チームでも、最強とか最高とかそういう形容のつくチームでないと、
勝てなくなっているわけだと思います。
学生にとって、ライスボウルを勝つ事は、年々難しくなっているんでしょう。
では、サッカーの天皇杯のような形式にすれば、良いのか??
わたしは違うと思いますね。
天皇杯の形式では、J2や社会人チームがJ1を倒して優勝する事は不可能なんです。
同様に一発勝負だから、ライスで学生が勝つチャンスも拡がると思います。
学生が社会人のパワーと激突して、何試合も勝ち抜けば身体が保たないですし。
現在、本気でライスボウル優勝を目指してチーム作りをする学生チームは無いと言っても良いでしょう。
しかし、社会人とガチンコで勝負できるという経験は、
選手にもスタッフにも、とても貴重な経験になるんだと思います。
そうやって得たノウハウはチームの財産ですよね。
そのチームを他大学のチームがマネて、切磋琢磨しつつ強くなっていくのでしょう。
また近年の立命館、2002の関学のように社会人チームを圧倒した学生チームもあります。
今年の法政大学は残念でしたが、過去2回の内容と比べると随分進歩していると感じました。
経験がムダになることはないでしょう。
関東は来年、法政大に日大、早稲田大が肉薄すると思われますが、
必ず法政は1枚高いところから勝負できると思います。
来年こそは、社会人の厚い壁を破る学生チームを見たいと願います。
がんばれワカモノッ!!