フットボール道場

NFL(49ers),学生リーグを中心に観戦レポ、日々思う事などを書いていきたいと思います。

わかものよ、がんばれっ!

2006-01-05 00:14:39 | その他
だらだらとBlogを見ていると、ライスボウルについて書いているところが結構あるんですよ。
フットボールについて書いてあるBlogもあるけど、多くはスポーツファンといった感じのサイトなんですね。

要するにトピックの1つとしてライスボウルを取り上げているBlogで、
普段はまた別のスポーツとか食いもんとかの記事を載せてるわけですよ。
で、そうゆうスポーツファンみたいな感じの人が、
アメリカンフットボールの事をどう書いてるのか気になるじゃないですか・・・

『古畑任三郎』観ながら斜め読みしてたんだけど、
今回の法政大17×47オービックという結果から、

ライスボウル不要論
なるものがけっこういろんなとこで書かれているんです。

1フットボールファンとしては、バカなって思いますよ。
確かにラグビーじゃもっと大変な差になっているから

「日本選手権いらね!」
なんて意見もあると思うんです。

だけどね、アメリカンフットボールの世界じゃ、まだまだ学生が社会人に勝つ事は、
十分に可能性のあることなんですが、
これがどうも世間一般ではそう思われなくなりつつあるようで・・・

そこで、過去の対戦成績なんかを調べてみたんです。

 
優勝チーム スコア 相手チーム
37 1984 京都大学 29-28 レナウン
38 1985 日本大学 53-21 レナウン
39 1986 レナウン 45-42 関西学院大学
40 1987 京都大学(2) 35-34 レナウン
41 1988 京都大学(3) 42-8 レナウン
42 1989 日本大学(2) 47-7 レナウン
43 1990 日本大学(3) 42-14 アサヒビール
44 1991 日本大学(4) 35-13 松下電工
45 1992 オンワード 28-6 関西学院大学
46 1993 アサヒビール 29-20 京都大学
47 1994 アサヒビール(2) 28-23 関西学院大学
48 1995 松下電工 16-14 立命館大学
49 1996 京都大学(4) 35-21 松下電工
50 1997 リクルート 19-16 京都大学
51 1998 鹿島 39-0 法政大学
52 1999 リクルート(2) 30-16 立命館大学
53 2000 アサヒビール(3) 33-17 関西学院大学
54 2001 アサヒ飲料 52-13 法政大学
55 2002 関西学院 30-27 アサヒ飲料
56 2003 立命館大学 36-13 シーガルズ
57 2004 立命館大学(2) 28-16 オンワード
58 2005 松下電工(2) 26-7 立命館大学
59 2006 オービック(3) 47-17 法政大学


こうやって改めて見てみると、意外な事にも気づくんですね。
まず、通算戦績は学生11勝、社会人12勝と互角。
ただし最近10年間では学生3勝、社会人7勝と情勢は変わる。

社会人の勝利チームは、
レナウン1回、オンワード1回、アサヒビール3回、松下電工2回、
鹿島1回、リクルート(オービック含)3回、アサヒ飲料1回
と7チームもあって顔ぶれが多彩。

学生チームは、
京都大学4回、日本大学4回、関西学院1回、立命館大学2回、
4チームのみで、関学、立命館はいずれもごく最近勝ったのみである。
2002年関学、2003・2004年立命は、どちらも創部史上最強と考えられるチーム。

この10年、Xリーグができ、社会人チームのレベルが飛躍的に上がったと思います。
学生チームでも、最強とか最高とかそういう形容のつくチームでないと、
勝てなくなっているわけだと思います。
学生にとって、ライスボウルを勝つ事は、年々難しくなっているんでしょう。

では、サッカーの天皇杯のような形式にすれば、良いのか??

わたしは違うと思いますね。
天皇杯の形式では、J2や社会人チームがJ1を倒して優勝する事は不可能なんです。
同様に一発勝負だから、ライスで学生が勝つチャンスも拡がると思います。
学生が社会人のパワーと激突して、何試合も勝ち抜けば身体が保たないですし。
現在、本気でライスボウル優勝を目指してチーム作りをする学生チームは無いと言っても良いでしょう。
しかし、社会人とガチンコで勝負できるという経験は、
選手にもスタッフにも、とても貴重な経験になるんだと思います。
そうやって得たノウハウはチームの財産ですよね。
そのチームを他大学のチームがマネて、切磋琢磨しつつ強くなっていくのでしょう。

また近年の立命館、2002の関学のように社会人チームを圧倒した学生チームもあります。
今年の法政大学は残念でしたが、過去2回の内容と比べると随分進歩していると感じました。
経験がムダになることはないでしょう。
関東は来年、法政大に日大、早稲田大が肉薄すると思われますが、
必ず法政は1枚高いところから勝負できると思います。
来年こそは、社会人の厚い壁を破る学生チームを見たいと願います。

がんばれワカモノッ!!