NFLも残すところプレイオフのみとなりましたが、
レギュラーシーズンの各タイトルが決定しました。
まずはラッシング記録から見ていきたいと思います。
(左表が見にくいので、記事の題名をクリックしてから見てください。見やすくなります。)
2005年のラッシングタイトルはSeatleのShaun Alexander。
1880yds、27TD共に1位。一昨年8位、昨年2位と地味な選手であるが堅実に記録を伸ばしてきた。
彼の力によってラン攻撃はリーグ3位、13勝はNFCではトップとチームにひじょうに貢献した。
なお、2005のチームラン獲得ヤードは、
1位ATL 2546yds、2位DEN 2539yds、3位SEA 2457ydsとなっているが、
ATLはDunnとDuckett、DENはAndersonとBellの二枚看板で稼いだ記録。
SEAは実質アレクサンダー1人で稼いだ記録だけに、チームの彼への依存度の高さが分かる。
今年のラッシングの特徴はアベレージの高い選手が多い事である。
アベレージ5yds超は5人もいる。
昨年はQBのMichael Vickのみ、ラッシング記録が異常に高かった一昨年も5人である。
注目は3位KCのLarry Johnson。
3年目の彼はPriest Holmesの後を継いで、ラッシング王国KCをしっかり牽引している。また13位のルーキーCadillac Williamsも注目だ。
30人の出身大学別では、 Miami(Fla)が3人、Auburnが3人、Virginiaが2人である。
Miami(Fla)はClinton Portis、Edgerrin James、Willis McGaheeとリーグを代表する選手が並ぶ。
AuburnはCadillac Williams、Ronnie Brownの二人のルーキーと5年目のRudi Johnsonと若手である。
チームラン攻撃に関しては、上位10チーム中8チームがプレイオフ進出を決めている。
さて、ラッシング記録をこの3年間に広げて見てみたい。
表は、3年間でのラッシング記録の上位11人を表している。
トップはそうそうたる名前が並ぶが、意外にも彼らが所属するチームがプレイオフ常連というわけではない。
これは1人の優秀なランナーを要しているだけではNFLで恒常的に勝つ事が難しい事を表している。
Avgではアレクサンダーとバーバー、ダンの3人が抜けている。
バーバーとダンは似たタイプの選手で、共にLOSを抜けるスピードの速さが持ち味。
ダンはこの3年間で2回、5yds超のアベレージを記録。
これは現在同じ記録を残す選手がいないため価値ある記録である。
彼はバッカニアーズ時代は1000ydsラッシャーとなったことはあったが、
ファルコンズに移ってからさらに成長し記録を伸ばしている。
またDENは唯一アベレージ5yds超のランナーを二人出しているチームでもある。
'03のPortis、今年のBellである。強力なラッシングスキームを確立しているチームといえるだろう。