昨夜は久ぶりにテレビ「迷宮美術館」を観ました。
テーマは「裸婦」 モジリアニ、マネ、ピカソ、ルノワール、
ゴヤ他、写実的なものあり、ディホォルメしたものあり、
画家は描きながら、自身の思いをその裸婦に生命を
吹き込んで行きます。
かつては女性の裸をを描くことはタブーとされていた
時代がありました。
ミロのブィーナスにみられる均整のとれた彫刻
又、あまりにも有名なルネサンス時代のボッティチェリーの
「ヴィーナスの誕生」は官能美と云うより、美術品として
美しく、高い評価を受けて来ました。
ヴィーナスの誕生 1485年頃 テンペラ
当時は公衆の面前でたとえ絵であってもさらけ出すことは、
わいせつとされ、日本の画家、小出楢重(こいでならしげ)の
裸婦(立像)を描いた絵、過半身を布で覆って隠したが、
鑑賞した者が、ステッキで布を下げ、あわやと・・・
と云う場面もあったとか・・・
寝台の裸婦 1930 年 油彩
-勢いのある太い輪郭線、油絵具の質感を生かした素肌の
表現によって、女性の体の量感としなやかさがみごとに
表されています。-
生命を象徴する裸婦、肉体そのものを美とする裸婦像、芸術か
わいせつか、それは鑑賞する人の感性だと思います。
人間の求め続ける、エロティシズムを追求していくと、生命への
讃美ではないかと私は思っています!