グリーン・ノート・スケール

群馬県高崎市の不動産業、有限会社丸又(まるゆう)のブログです。
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罹災失効

2012年03月28日 | Weblog

 火災が発生して、建物が全焼してしまった場合、今までかけていた火災保険から当然保険金がでるわけですが、その火災保険はその後どうなるのか・・・。

 自動車保険では等級が関係してくるので、事故で全損になり、新しい車を買った場合でも、保険は有効で、今までの保険を新しい車に乗せかえる必要があります。

 ただ、火災保険の場合は等級が関係ないので、今までの保険は建物がなくなってしまった段階で失効となります。すでに払った保険料、1年契約の場合は戻ってきませんが、2年とか3年とか長期契約の場合、残りの年単位で戻ってきます。

 例えば2010年1月1日始期、2013年1月1日終期の3年契約の場合で、2010年3月に火災で全焼してしまった場合、2年分の保険料だけ戻ってくるという計算になります。

 そして、新に建物を建てた場合、その建物に新しく保険をかける必要があります。ただ、自動車保険と違って、保険金が払われたからといって、保険料が高くなることはありません。

 さて、先ほどの失効(罹災失効という)の件、あくまで失効であって解約ではないということです。火災ではなく、建て替えなどで建物を取り壊した場合は解約の手続きをとることになります。解約の場合は月単位で計算するため、上記内容で3月に解約した場合は、2年8ヶ月分が戻ってくることになります。

 火災で建物が焼失したときに、ついつい解約の手続きをとりがちですが、この場合は罹災失効という手続きとなり返戻金が変わってくるので注意が必要です。


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