ほっじすの週休2日制ブログ

通称『ほっじす』の日記&コラムです。時事ネタや「越谷グレイツ」内での話題を中心に投稿します。土日祝は野球の為、休載です!

鉄道事故

2013-07-26 | ささやき
7月26日(金)#2204


スペイン国鉄の高速鉄道が脱線、転覆事故をおこし大惨事となったが、その転覆する瞬間の映像がニュースなどで公開された。

日本でも数年前にJR西日本の福知山線で、やはりスピードオーバーでカーブに侵入し、脱線、転覆してマンションに激突するという、全く同じような事故があった。

これと重ねた日本人は多いと思う

原因は両方とも全く同じで、僅か数分の遅れを取り戻そうとしたことでスピードを出し、制限速度を超えてカーブに入ったとのこと。

こういう情報というか、経験というか、そういうものは国を越えちゃうとフィードバックされないのかねぇ。


スペインの電車は分からないけど、福知山線については電車自体の構造も原因の1つという話もある。

「ボルスタレス台車」という、軽い台車だったから遠心力に対して粘りが無かったと。

日本では今や、新しく作られる車両のほとんどがこの「ボルスタレス台車」を履く。

軽ければ当然、消費電力が少なくなるから。

構造が簡単な分、初期投資が安いのもあるだろうし、メンテナンスの容易さという、やはり経済的な側面が優先されるのだろう。

ただ、頑なにこの「ボルスタレス台車」を履かせた車両を導入しない鉄道会社もある。

関東の大手では京浜急行。

ここの電車、もの凄いスピードで走ってるから安全面を考えてなのだろう。


スペインの電車は、映像を見ると2両目が最初にカーブを曲がり切れずに外に飛び出すのが分かる。

日本では考えられないけど、あのスペイン高速鉄道の2両目は発電車だったとのこと。

重いディーゼル発電機を積んだ列車を連結してるという。

その理由は、電化区間と非電化区間を走行する為、非電化区間では発電しながら走行するんだって。

重ければ重いほど惰性が強くなるから、カーブでも曲がりにくくなる。

そこにスピードが加わればひとたまりもないだろう。


まぁここまでは原因として、テレビでも解説している。

ほっじすは、ここで日本の新幹線の素晴らしさを世界の高速鉄道を導入する国々に見てもらいたいね


スペイン鉄道は、恐らく「TGV方式」だと思う。

「TGV」とは、フランス版新幹線。

一時期、日本の新幹線と営業運転に於ける最高速度競争をしていた。

そして、高速鉄道を導入したい国々に売り込む際、必ず「Shinkansen方式」か「TGV方式」かで競争となる。

TGV方式とは、先頭車から2両目ぐらい(ひっくり返しても同じだから最後部も)が機関車となって客車を引っ張る(押す)。

前と後ろに巨大なモーターを積んで、それだけで車両を動かす。

新幹線方式とは、客車にもモーターを分散させ、編成全体で動くような仕組み。


それぞれメリット・デメリットがあるのだが、安全・環境にメリットが大きいのはやはり新幹線方式だといわれている。

だから新幹線は開業以来、大きな事故を起こしてないのだろう。


ただ、新幹線も売り込みの際、価格競争になったら安全面を軽視しちゃうかも知れない。

実は新幹線も「ボルスタレス台車」を履いている…


結局、運用する人間がデメリット・危険を理解した上で、絶対禁止を決めるなり、機械で強制的に止めるなりしなくちゃいけないということだろうね。


以上、機械仕掛けで動くものが好きなほっじすでした。


結論:次回は「ボーイング787について」です。(ウソ)