日々の寝言~Daily Nonsense~

日々の出来事への感想、雑感、思いつき、ぶつぶつ・・・

2007年の4冊

2007-12-30 20:43:51 | 
今年のベストX という企画の時期は少し過ぎてしまったが、
今年読んだ本の中で、印象に残ったものを選んでみた。
(今年出版された本というわけではないです)

小説部門
カズオ・イシグロ「日の名残り」,ハヤカワ文庫

漫画部門
浦沢直樹「PLUTO 5」,小学館

教養部門
レイ・ジャッケンドフ「言語の基盤 脳・意識・文法・進化」,岩波書店

体操部門
綿本 彰「シンプルヨーガ Lesson」(DVD付),新星出版社

最近は、目も悪くなって、そもそも本をあまり読めないので、
たいした収穫は無かったのだが、
年末になって、PLUTO とジャッケンドフを読んだので、
これを書く気になった。

「日の名残り」と「PLUTO 5」については既に書いた。

ジャッケンドフの「言語の基盤」は、
600ページ弱の大著で、2002年に出た原著の
郡司隆男さんによる翻訳。

なにせ分厚いので、まだ途中なのだが、
1990年代以降の言語学の成果を、
大変わかりやすく、かつ、オリジナリティ豊かに
まとめあげている名著と思う。
もっと早く読めばよかった。

岩波もこういう本を出してくれるから、
まだまだがんばってほしい。
(しかし、シリーズものを早々と絶版にしてしまうのは、
何とかして欲しいものだ。)

綿本さんの本は、
テレビで、菅野美穂がインドを訪ねてヨガをする番組を見て、
ちょっとやってみたくなったので、Amazonで検索して、
評判が良かったので買った。

ヨーガの伝道者として有名な方らしいが、
この本もたいへんわかりやすかった。
DVDも付いていて、お手本を見ながら
体を動かすことができるので、お勧め。

だいたい毎朝、太陽礼拝のポーズなど、
いくつか好きなものをやっているが、
胃腸の具合がなかなかよろしいです。
コメント

浦沢直樹 PLUTO 05 人間の憎悪は・・・消えますか?

2007-12-30 20:26:49 | 
PLUTO の第5巻が出ていたのは知っていたのに、
いろいろ忙しくて、読んでいなかったのを、
年末になってやっと読むことができた。

Amazon での評判は上々だったので、
かなり期待して読んだが、
その期待を上回る出来栄えだった。

いまさら言うことではないが、
浦沢直樹はベストな漫画家の一人だ。

この巻のメインはヘラクレスとプルートゥの戦いだが、
それ以外の部分でもストーリー全体がかなり進んで、
物語の全体像が見えてきた。

以下、激しくネタバレ。




まず、この物語の主題が「憎悪」である、
ということがはっきりとした。

これは、ずっと前から頻出キーワードだったので、
いまごろ何を言っているのか、なのだが、
個人的には、第5巻を読んでやっと腑に落ちた感じ。

人間と人間の間の憎悪、
ロボットと人間が生んだロボットの間の憎悪
そして、ロボットと人間の間の憎悪。

それはなんのために、どこから生まれ、
我々はそれをどう扱えばいいのか?

ロボットが人間に近づきすぎれば、
ロボット同士、あるいはロボットと人間との間に、
憎悪が生まれる。

エプシロンは言う。
「断ち切らなくてはならない!憎しみの連鎖を・・・・」

次に、プルートゥの正体もかなり明らかになった。

まず、天馬博士がダリウス14世のために作った完璧な人工知能
=ゴジ博士=アブラー博士=ティディ・ベア
なのだと思う。

計算が複雑すぎて目を覚まさなかった人工知能は、
目を覚まして動き出した。

何の制限も無い人工知能は、
あらゆるセンサーやロボットを乗っ取ることができる。
そうして、さまざまなものを見聞きして成長し、
自分だけが完璧な存在であることを知る。

ダリウス14世とともに、ロボットを使って、
さまざまな実験を始めたり、
ロボット兵団を作ったりした。

やがて、戦争が起こり、
その中で妻や子供を殺されたアブラー博士は
「憎悪」という感情を持つようになり、
復讐、あるいは、「力には力で」の論理で
世界をより良い=より強いものの集まりへと進化させる、
より良いものへと作り変えることを考えるようになる
(世界の清浄化)、

そうして強い憎悪を埋め込まれて作られたのが、
大量殺戮ロボットであるボラーやプルートゥ。

そして、無垢のアトムもまた、
仲間のロボットたちを破壊したものを破壊するために、
100万馬力を持つように自分を作り変える。

人間の理想を託されたロボットが憎悪を抱き、
力を拡大された憎悪がぶつかり合う。

人間の世界ではありふれた憎悪と暴力の悪循環が、
純粋無垢なはずのロボットの世界に移されることで、
改めて浮き彫りにされる。

人工知能であるティディ・ベアは言う。
「この世界は、勝者と敗者、賢者と愚者、
生者と死者でできているって言うけど・・・
すべて敗者で愚者で死者なんだよ。
この僕以外はね。」

ゲディヒトは問う。
「人間の憎悪は・・・・消えますか?」

憎しみあい、殺しあうことをやめない、
この世界の愚者である人間は、
滅びるべき種族なのか?

手塚治さんが「火の鳥」で取り組み???
宮崎駿さんが「ナウシカ」で取り組んだ問題に、
浦沢さんは、どんな解答を用意しているのだろう?

「戦ってはいけない」と言うエプシロンは、
愛を象徴するが、おそらく、
愛は憎悪には勝てないだろう。

最後に、ウランが重要な役割を果たすだろうことは
容易に想像がつくのだが・・・

天馬博士とアトムの食事のシーンは、
とても切なくて泣けた。
ぜひ、カラーで見てみたい。

全体が無事に^^; 完結したら、
きっちりとアニメ化されるといいなぁ・・・

P.S.
巻末の村上知彦さんの解説にもあるように、
作品中に、手塚さんが偏在している。

天馬博士と御茶ノ水博士が
手塚さんの白い面と黒い面を表している。
そして、ダリウス14世もまた。

それにしても、原作とPLUTOと、
二つの作品を並べて読むと、
短期間の間に漫画がいかに進歩した、がよくわかる。
たいしたものだ。

浦沢さんには「憎悪」の次は、ぜひ、
「富への欲望」、「資本の原理」を描いて欲しい。

しかし、表紙を見ると、PLUTO 05 なのだ。
ということは、二桁には行く、ということか・・・
まあ、そうだろうなぁ。
このところ、年に1冊になっているので、
完結するのはあと10年くらいかかるのかもしれない。

「ガラスの仮面」にならなければよいが・・・
コメント

姫井ゆみ子議員

2007-12-28 22:00:27 | 雑感
金スマスペシャルに、
姫井ゆみ子参議院議員が出て、
これまでの半生のビデオを流し、
不倫疑惑の言い訳をしていた。

不倫していたことは別にどうでもいいが、
きれいごとの言い訳には、
とってもうんざりしてしまった。

それにしても、告白本を出版して言い訳して、
テレビにも出て言い訳する。

なんだかなぁ・・・

そういうふうに持ってゆく周囲もひどいが、
そのおかしさに気づかなくなっている本人も悲しい・・・
コメント

日本的なシステム

2007-12-25 23:00:28 | 生きるヒント
宮台真司さんがKYについて書いていた。
その中で、共同体の崩壊の後の、
島宇宙化ということが述べられている。

日本的な島宇宙の特徴として、
参入障壁は高いが、
入ってしまうと中はぬるい。
ということがある。

女子高生のお友達クラブから始まり、
大学や会社もそうだ。
会社同士にもお友達関係がある。

結局、日本にはそういう組織しか無いのだろう。

そして、最近は、こうしたぬるい場所が
減ってきているので、そこから
疎外された人が増えてきているのだと思う。

就職氷河期に就職し損ねた人たち、
出稼ぎ外国人、
出産や育児のために会社を辞めた女性、
早期退職して脱サラに失敗した人たち、
・・・

格差社会、と言っても「格差」ではなく、
お友達の輪の中に居るか、居ないか、
そのどっちかでしかないのだと思う。

そして、パイは小さくなり、
弾き出される人はどんどん増えている。

こういう組織のあり方を変えて、
自由で自立した個人の集まりとしての組織を増やしてゆかないと、
日本は全体として沈んでゆき、
どんどん嫌な社会になってゆくような気がする。
コメント

佐藤二冠 情熱大陸

2007-12-22 23:54:58 | 今日のひとこと
ものぐさ将棋観戦ブログにあった
番組中の佐藤語録。さすがに引用する場所が素晴らしい。

あんまり社会にどちらかって言うと適応できていない
タイプの人間だと思うので
(将棋は)天職っていうか命に近いものだと思っています

この程度でいいかなという思想は持ちたくない

何でこういうものがこの世に存在しちゃったんだろうか
という感じですよね(と爽やかに笑う・・)

順番としては、

「この程度でいいかな、という思想は持ちたくない」から、
「社会に適応できてないタイプの人間」なので、
将棋という、人類史上稀に見る深さを持つゲームは、
まさに、佐藤二冠のような人のために存在しているのだ、

と思う。

それにしても、ものすごい集中力だ・・・

名人戦で扇子騒動があったが、
あの咳は相手には邪魔にならないんだろうか?
コメント

羽生二冠1000勝達成

2007-12-21 22:19:21 | 将棋・ゲーム
既にあちこちで取り上げられているが、
12月20日の順位戦で、
羽生二冠が通算1000勝を達成した。

1000勝達成の時点としては、
最速(棋士生活22年)、最年少(37歳2ヶ月)、
最高勝率(0.728)という記録づくめの達成で、
羽生二冠の強さを改めて見せつけた格好だ。

久保八段との将棋は、ゴキゲン中飛車の超急戦型となったが、
難解な中盤、久保八段の一瞬の緩手を突いて優位に立つと、
最後は長手数の即詰みを鮮やかに読み切って勝った。

これで八連勝となり、最近また調子を戻しているようだ。
同じく久保八段とのNHK杯戦など、
終盤の長い手数の詰みを逃さずに勝っているのが印象的。

遠山四段のブログにも書かれていたが、
22年間で1000勝ということは、1年間で平均45勝。
棋士全体の平均が1年間14勝くらいということなので、
その3倍勝っている、ということになる。

賞金総額にすると、普通の棋士の20倍くらいは
もらっていると思われるから、
効率が良いといえば言えるか。

他の棋士にしてみたら、
やれやれ・・・
と言うほか無い感じだろう。

まだ37歳ということで、
あと20年くらいは現役で指し続けるとすれば、
偉大なる大山康晴の1433勝に迫ることは
かなり確実と言えそうだ。
コメント

労働市場と理系離れ

2007-12-19 23:12:02 | 生きるヒント
誰も(資産家の生まれを除く)が、いやおう無く、
労働市場の中で競わされる時代になっている。

少し前までは、市場原理が働かない部分も
かなりあったのだが、最近は、
ずいぶん減っていると思う。

いかにして自分の市場価値を高めるか。

結局は、得意分野で、なんとか、
人並み以上のスキルを身につけるしかない。

自分で手を動かすにせよ、
人を管理して働いてもらうにせよ、
スキルが低ければ、買い叩かれる。

スキルを向上させる機会を逃さずに、
経験を技能の変えてゆくことが求められている。

それに加えて、ひとつ前のエントリーにも書いたとおり、
多くの職業では、ずっと職人として生きていくのは難しく、
やがていつかは、職人を使う側に回ることになる。

そのときに、これまでとかなり別の能力が必要になってしまうので、
理系の人間は、この部分で割りを食うことが多いのかもしれない。

これまでは年功序列でなんとなくごまかしてきたが、
もはやそういうことではやってゆきにくいので、
あからさまに割を食うケースが増えているだろう。

みんな、そういうことを薄々感じているので、
理系の人気が凋落しているのではないか。

だとすると、実験とかを見せて、理科に興味を持たせたり、
博士を多少優遇したりしても、本質的な解決ではない
ような気もする。

技術変化の速い分野で
技術者のキャリアパスがどう成立するのか、
社会としての明確な答えが出せないと、
キャッチバーのように、
入り口で騙していることになると思う。
コメント

コミュニケーション力

2007-12-19 22:52:39 | 生きるヒント
コミュニケーション力が一番必要なのは、
他人に気持ちよくお仕事していただくためにだと思う。

調理師や理髪師、家具職人など、
技術としては枯れて、安定している分野の職人になれば、
自分の腕一本で生きてゆく、という生き方もありえるが、
そうでない場合には、いつかどこかで必ず、
自分で仕事するのではなくて、
誰かに仕事をしてもらう側に回ることになる。

ほとんどの場合、若い頃は自分で仕事する側だが、
その状況でコミュニケーション力を低下させてしまうと、
後で苦労する。
コメント

たんぱく質の摂取

2007-12-16 22:21:55 | 食べ物
高たんぱく質、低炭水化物の
食事を心がけようと思っている。

たんぱく質の基準摂取量は
体重(kg) x 1.08グラムなので、
体重60kg で、約65g

これは基準値なので、
運動をしたりしている場合はもう少し増える。

普通の食材でどのくらい摂れるかというと、
ご飯一杯で約 4g
食パン一枚で約 4g
ゆで玉子の卵白1個分で 4g
スライスチーズ1枚で 4g
肉は 100gあたり 20gくらいがたんぱく質
ただし、脂肪も多いので注意。
そういう意味ではささ身が良いらしい。
豆乳が 100ml で 4g
ヨーグルトも1カップだいたい 4g
納豆の小さいカップ1つで約 5g

こうして見ると、肉以外ではだいたい、
一品目 4g くらいという感じだ。

サプリメント的な食べ物では、
ソイ・ジョイが1本で 4g
プロテインの粉末は2スプーン(30g)中に20gくらい。

一度にたくさん摂っても吸収されないらしい。
摂りすぎは腎臓に負担がかかるらしい。

朝食
パン 4g + チーズ 4g + 豆乳 6g + 玉子 4g = 18g
昼食
肉 10g + 豆類 4g + ご飯 4g = 18g
夕食
肉 20g + 豆類 4g + ご飯 4g = 28g

これで 64g

サプリメントとして、プロテインを飲めば 84g
くらいになる。

コメント

市井のすごい人

2007-12-14 23:53:22 | 生きるヒント
最近のROBO-ONEはどうなっているんだろう、
と思って検索していたら、
丸直樹さんのHPを見つけた。

King Kaizer というロボットで、
12月に行われたグランドチャンピオン大会を制したらしい。

ホームページを見ただけでも、
すごいエネルギーが伝わってくるが、
何より、楽しそうなのは、
操縦しているのが小学生の子供たちだ、ということ。

Robot Watch のこのインタビューによると、
丸さんは、鍛造の技術者ということらしい。

すごい人がいるものだ。

お子さんたちは、リアルのジュニアサッカーでも
全日本レベルとか。
親のふり見て子供は育つ・・・
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舛添大臣の公約

2007-12-14 21:16:21 | 雑感
舛添さんは、東大出身だし、
もっと頭がいいのかと思っていたが、
なんで、誰が見ても無理な公約をしてしまうんだろう?

相手にいい顔してしまう症候群?
コメント

渡辺竜王四連覇

2007-12-14 00:26:51 | 将棋・ゲーム
将棋の竜王戦第6局は、土肥温泉で行われ、
渡辺竜王が勝ち、4-2で防衛を決めた。
優勝賞金は3200万円と七番勝負の対局料1450万円
あわせて4650万円をゲット。

これで渡辺竜王は、竜王戦史上初の四連覇を達成し、
永世竜王まであと一期となった。

渡辺竜王が先手の本局、
ここを凌げばタイになり、流れ的には優位に立てる
佐藤二冠の後手番での作戦が注目されたが、
なんと、昨年度の竜王戦で1勝1敗だった
「二手目△3二金」をバージョンアップして出してきた。

これに対して竜王が、事前の宣言どおりに中飛車に振ると、
二冠も飛車を振り、いかにも佐藤二冠の将棋らしい
珍しい形の相振り飛車の力戦へと進行した。

中盤、慣れない振り飛車に苦労する竜王を尻目に、
陣形を整えた二冠が優位に立ったようだが、
一気に決めに出た手に誤算があったようで、
そこから竜王が少し優勢になったようだ。

しかし、佐藤二冠も簡単に土俵を割らずに粘りに出る。
かなり最後のほうまで後手勝ちの筋もあったようだが、
一分将棋の中、竜王に時間差攻撃のような巧妙な技も出て、
なかなかつかまりそうに無かった佐藤玉を一気に追い込んで勝ち。

佐藤二冠にミスがあったとはいえ、
相手の土俵で戦った渡辺竜王の
土壇場での強さが光った熱戦だった。

一番いいところで中継サーバーが落ちてしまったのは残念。
竜王の新書が出た効果か?

二年連続の佐藤二冠との殴り合いも面白かったが、
来期は、ぜひ羽生二冠に挑戦者になってもらって、
初代永世竜王位を賭けた壮絶な戦いを見せて欲しい、
と多くの将棋ファンが思っているだろう。

来年は、春に、永世竜王位を賭けた
特別タイトルマッチをしてはどうか?

いつも思うのだが、
ボクシングのタイトルマッチのように、
ある程度以上の成績の棋士の中から、
興行的な視点でマッチメイクするような
タイトル戦があってもよいと思う。
コメント

ウェブ時代をゆく

2007-12-12 09:48:50 | 生きるヒント
「ウェブ進化論」の続編。
ウェブ時代の生き方について梅田望夫さんが
約一年間?Web上でのフィードバックを受けながら
考え続けたことが書かれている。

キーワードは、
「けものみち」「志向性の共同体」「スモールビジネス」
「ロールモデル思考法」「自助の精神」

全体的には、Google の成功を「稀なこと」と位置づけ、
「スモールビジネス」を強調するなど、
前著よりはトーンダウンした感じになっているが、
それは、梅田さんがまじめに考えたからだろう。
まじめに考えれば、「革命だ」「ばら色の未来だ」とは言えない。

それでも、全体は前向きなトーンで貫かれていて、
池田信夫氏が指摘しているとおり、
ネットの影の部分、とか、日本のIT産業の悲惨な現状、
についてはほとんど書かれていない。
これは、梅田氏のキャラクターももちろんあるが、
もともとそういう人たちのことは切り捨てた、
(新種の)エリート候補のための本なのだと思う。

基本的には、頭は良くて、コミュニケーション能力もあるが、
志向性が強いために大企業で働くのに向かない人が、
ネットを活かして志向性の共同体を作り、
スモールビジネスで世界を相手に活躍する、というイメージの本。

それを、保守本流のエリートの行き方に対して
「けものみち」と呼んでいる。

頭が良くて、自分を殺して組織に奉仕できる人は、
大きな組織で働けばよいし、
頭が良くても怠惰な人(安定志向な人)
は今後没落する、とはっきり書いてある。

学校ではしっかり勉強しよう、
とも書いてある。

Webに代表される情報機器が、
知能増幅装置であれば、それが
自助の精神、新取の精神が豊かな人とそうでない人との
格差を拡大するのは自然なことだ。

それでも、全体としてパイが大きくなれば、
そうでない人の生活も向上するだろう、
というのがエリーティズムを肯定するためのロジックで、
「スモールビジネス」や「けものみち」が
繁盛することには期待したい。

「好きを仕事に」については、最近では
おまじないのようになっているので、
いろいろなところで揶揄されているが、
たとえば、いつのまにか復活していた分裂勘違い劇場でも
こんなふうに茶かされている。

池田氏のblogもそうだが、
ある方向への偏りや、ある種のカリスマ化に対して
反対方向の言葉が出るのは健全だと思う。

ただ、社会にとって都合が良いから
そういうふうに思わせている部分がある、
というのは良いとしても、
この本は「一生ステーキを食べろ」
と言っているわけではないので、
ちょっと的外れな部分も多いかも。

それに、人柱になるのはごめんだ、というのもわかるけど、
人柱になりたい、と思ってくれる人はいるわけで、
そういう人は素直にリスペクトするほうが良いと思う。

梅田氏に、ニーチェのような近代の超克を期待するのも、
気持ちはわからなくもないけど、さすがに無理がある。

むしろ、好きなことがたくさんあるので、
数年区切りで、いろいろな好きなことに集中する、
というような形で生きたい、
と思っている人向けの本だろう。

先駆者としてそういう生き方を実現してきたことは
素晴らしいと思う。

梅田氏は極めてプラグマティックな人だし、
実用性を意識して、梅田氏の経験も明かされている。
かなり読者サービスしていると思う。

ただし、後から振り返って見ると、
梅田氏のポジションはかなり特殊かもしれないので、
これからの人に参考になるかどうかは微妙。

最後に、上の分裂氏のエントリーでちょっと印象的だったのは、
梅田氏と、2ちゃんねるやニコニコ動画のひろゆき氏を並べているところ。
確かに、二人のスタイルは一見すごく対照的で、
並べて対比しながら考えてみるのは面白いかもしれない。

しかし、私は、ちょっと前まで、
Rubyのまつもとゆきひろ氏と2ちゃんねるのひろゆき氏が
同じ人だと思っていたので・・・
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石油ファンヒーター

2007-12-09 00:07:46 | 雑感
今まで使っていた石油ファンヒーターが壊れた。
三菱製で7年目に入るところだった。
5年間保障をつけていたのだが、それも切れているので
まあ寿命なのだろう。

以前に使っていたものは10年以上持ったのだが、
最近の家電製品は寿命が短い。
技術の進歩が早いから、しかたない部分もあるが。

ということで、買い替えを考えて、少し調べた。
といってもほとんどWikipedia頼り。

メジャーなメーカーは既に撤退してしまっていて、
現在は、ダイニチ、コロナ、トヨトミ、アラジン、
くらいしか選択肢が無いようだ。

シェアは、ダイニチが1位で、50%超と言っている。
コロナと2社で90%とか。

ダイニチ、コロナ、トヨトミは、
それぞれ燃焼方式が違う。
3種類がみんな生き残っているのが面白い。

ダイニチ:ブンゼン式
電気ヒーターの気化器で気化して燃やす。
長所:着火時間が短い 公称40秒。
構造が比較的簡単で値段が安い。
3年間保障つき。
短所:カーボンが溜まるので定期的にメンテが必要。
劣化した灯油に弱く、気化器が壊れる。
燃焼時消費電力が多い (100W程度)
コロナとの差は1日4時間として月500円程度
燃焼時の匂いが少し強い。

コロナ:ポンプ噴霧式(三菱などと同じ)
灯油と空気を混ぜて燃やす。
長所:燃焼時消費電力が少ない(20W程度)
燃焼時の匂いが少ない。
短所:着火時間が長い 公称2分30秒。
点火時、消火時の匂いが少し強い。
構造が少し複雑で壊れやすい。相対的に高い。
E4エラー多発、2年目の故障が多いという噂がある。
ただし、2003,2004年あたりのモデルに集中している感じもする。

トヨトミ:ポット式
ポットに灯油をたらして自然蒸発させて燃やす。
長所:構造が簡単で故障しにくい。
燃焼時消費電力が少ない(火力によらず?20W程度)。
構造が簡単で劣化した灯油に強い。
年を越した灯油も使えると言っている。
短所:吸気不足の際の不完全燃焼によるCO中毒事故があり、
リコールした(但し、かなり古いモデルらしい)。
燃焼時の匂いが強い。

国民生活センターの調査によると、
COなどの発生はコロナが他の2倍くらい多い。
匂い物質の発生はトヨトミがダントツ。

全体的には一長一短で、決めにくい。
言い換えれば、どれも欠点がある、ということだ。
消費電力のことさえ気にしなければ、ダイニチが優位で、
だからシェアが伸びているのだろう。

過去の重大事故の一覧はこちら。
結構事故が起きています。
ただ、ほとんどは使用者のミス。
ガソリンを間違って入れたというのが一番多そう。
あとは、燃焼中に灯油を入れようとして失敗、
洗濯物を干していて燃えた、など。

どちらにしても、灯油が高いので、
もはや滅び行く種族か・・・

ファンヒータの燃費は、12畳までくらいのモデルだと、
大火力時が0.35L/h、小火力時は0.07L/hくらい。
灯油が1リットル100円近くになっているので、
12畳の部屋で0.2L/hくらい使うとしても1時間あたり20円弱になってしまう。
一方、このページによると、エアコンの暖房時電気代も、
12畳くらいで20円弱(2005年のデータ)。

空気も汚れないし、
今年はエアコンで暖房しようかな。
コメント

不安と面白さ

2007-12-08 10:47:23 | 今日のひとこと
今日のようこそ先輩は、
アニメ作家の山村浩二さん。

心の中の不安、こうなったら嫌だな、
と思うことを、何かに託して表現する、
というのが面白かった。

考えてみると、
不安、恐怖と、面白さ、というのは、
けっこう紙一重なのかもしれない。

最初に不安があって、それが克服されたときに、
面白く感じる、というように。

逆に言えば、不安が無いところに、
面白さも無い、ということか・・・
コメント