日々の寝言~Daily Nonsense~

日々の出来事への感想、雑感、思いつき、ぶつぶつ・・・

宮沢賢治の童話たち

2005-08-12 23:16:49 | 
自己犠牲、悲しい童話といえば、宮沢賢治も好きで、たくさん読み返しました。
背景にある激しい感情を濾過した後の「透明な悲しみ」
という言葉がぴったりくるような読後感の作品がたくさんあります。

「銀河鉄道の夜」をはじめとして、「グスコーブドリの伝記」、
「なめとこ山の熊」、・・・あげればきりがありません。

それらの根元にあるのは、独特の世界観、人間観や倫理観だと思います。
有名な、詩集「春と修羅」の冒頭にある文章。

わたくしといふ現象は
仮定された有機交流電燈の
ひとつの青い照明です
(ありとあらゆる透明な幽霊の複合体)
風景やみんなといつしょに
せはしくせはしく明滅しながら
いかにもたしかにともりつづける
因果交流電燈の
ひとつの青い照明です
(ひかりはたもち その電燈は失われ)

これには、文句なく一撃でやられました。
 
そうした中でも、ちょっと不思議な、怖いような味わいのお話として、
「貝の火」も印象に残っています。
http://www.aozora.gr.jp/cards/000081/files/1942.html

主人公であるウサギの子のホモイは、ヒバリの子供を助けたことで、
貝の火という宝物を授かります。
この宝物は持ち主の行い次第で輝きが変わるというのです。
そして、ホモイはいろいろなことをするのですが、
最後には、玉は曇り、割れて、かけらが目に入った
ホモイは目が見えなくなってしまいます。

身分不相応な宝を持つ/地位につくことの怖さ、の寓話のようでもあり、
自分の力におびえ、臆病になって自分の保身だけを考えてしまことを
諌めているようでもあるのですが、
私はいまだに、ホモイの行動の何がいけなかったのか、
どうするべきだったのか、よくわかりません。

未解決のままに、心に残っています。
今でもときどき、気にはなるのですが、
どう解釈してももとの作品よりはつまらなくなりそうなので、
未解決のままがいいのかも、しれません。
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人魚姫 と 赤いろうそくと人魚

2005-08-10 16:37:59 | 
悲しいお話といえば、アンデルセンの「人魚姫」もよく覚えています。小さい頃だから、「愛とは」とかはわからなかったと思うんですが、でもなんだかとてもせつないという感覚はあったように思います。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4403031021/

同じ人魚ということでは、小川未明の「赤いろうそくと人魚」も悲しくて怖い話として記憶によく残っています。赤く塗られたろうそく、というのがなぜかとても怖かったなぁ。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4101100012/

しかし、こういうお話が「童話」のジャンルにあるのは、ちょっと不思議な感じもします。なんだか、著者たちの人間社会への恨み?みたいなのが反映されているようで・・・
かといって、単純なハッピーエンドものもどうかと思うのですが。
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しあわせの王子

2005-08-09 21:59:06 | 
「しあわせの王子」(または「しあわせな王子」)はオスカー・ワイルド原作の童話です。原題は The Happy Prince (そのままですね)。オスカー・ワイルドといえば「サロメ」で有名ですが、この作品もかなり有名だと思います。今でも翻訳がいくつか売られています。たとえば、
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4092500106/

最初に読んだのは、たぶん小学校低学年の頃で、名作童話集のようなものにはいっていたのを読んだのだと思います。挿絵もついていたと思います。途中からもう泣けて泣けて、最後につばめが死んでしまうところでは、もう、興奮のあまり体が震えるわ、涙は止まらないわで、大変だったのを覚えています。その後も、繰り返し読んでは泣いていたと思います。

主人公である王子とつばめの行動は、いかにも道徳的なものですが、しかし、あそこまで利他的であると、頑固というか、愚かというか、つばめも巻き添えにしたところなどは、とても身勝手で、もはや反道徳的な感じすらします。偽善的だ、という意見もわかります。でも、その当時の自分にとっては、そういうことはどうでもよくて、もっとずっと生理的なレベルで、なにかとても響きあうものを自分の中に感じていた、ということだったと思います。だから、読んで泣くことは、ツボにはまったというか、ほとんどオートマチックな反応で、とても強烈な快感でした。何かを読んでそういう体験をしたのはたぶんこれがはじめてだったので、よく覚えているのだと思います。

今でも、どちらかといえば、本を読んだり、テレビや映画を見たりして、よく泣くほうだと思いますが、あれほどの強烈な感覚はなくなってしまいました。もともとが癇の強い子供(今で言えばキレやすい子供?)で、悔しいことなどあると、枕を噛みしめていたりしたのですが、そういうのもいつのまにかなくなってしまいました。そういう変化に気づいたときに、これが成長というものか、と感じるとともに、さみしいような、残念なような気持ちもしたのも、また、覚えています。

子供向けに脚色されたものと原作そのものとはかなり違うという話もあるようですから、一度原作も読んでみたいと思って、どうも果たせません。
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My Favorite Things

2005-08-09 21:21:32 | 好き
自分の好きなものについて、書いておきたいことを、かなり行き当たりばったりに
書いてゆきたいと思います。

タイトルは、My Favorite Things にしようと思ったのですが、このタイトルのブログは、当然ながら既にたくさんあるわけで、My Favorite Ingredients にしてみました。
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