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 住民と行政がチームになってまちの魅力をプレゼンテーションで競う催しが25日、大阪市北区で開かれた。関西の五つの市区が参加し、奈良県生駒市が、審査員が選ぶ最高賞・プロフェッショナル審査員賞に輝いた。

 グランフロント大阪で開かれた「シビックパワーバトル大坂夏の陣」。ほかに京都市左京区大阪府枚方市兵庫県尼崎市神戸市が参加した。各市区がデータを駆使したプレゼンを2回ずつし、他市区との質疑応答で魅力をPRした。

 生駒市は、子育て世代ら10人のチームで出場した。「暮らす」をテーマにプレゼンした高校教師の古島尚弥さん(39)は、データ上娯楽施設が少ない点について「楽しいことは自分でつくる。それが生駒流の暮らし方」と説明。具体例として、母親たちの手作り市「いこママまるしぇ」など市民が取り組む催しを紹介した。「人と人がつながりやすく、地域への愛着があふれてアイデアが生まれ、また人がつながるという好循環が生まれる」と述べた。

 ログイン前の続き「かがやく」のテーマでは、女性4人がコミカルに発表。参加5市区のデータを比べ、15歳未満の子供の割合や図書館の図書貸出冊数などで1位とのデータを示し、「子育て世代に選ばれているまち」とまとめた。

 審査員の河井孝仁・東海大教授(シティープロモーション戦略)は「生駒市は、自分のまちが持っている強さを最も上手に表すことができた」と評価。チームリーダーのデザイナー中垣由梨さん(39)は「市民と行政が一緒になって、考えたことはすべて伝えられた」と喜んだ。