くぬぎのたろぐ

くぬぎ太郎の日常的視点

めがね進化論

2008-05-17 11:31:02 | Weblog
現在私の身長は179cm程ありまして、
日本人の成人男子としてはまあまあ高い方です。
背が伸び始めたのは中学校の後半からで、
それまでは背の低い順に並ぶと
クラスで前から2番目くらいの小柄な子供でした。
でも小学校までは真ん中位だったので、
成長の遅い子だったという方が正確かもしれません。

以来年に数cm.ずつ身長が伸びていったわけですが、
急激に身長が伸びていくと、いろいろと身体に変化が表れます。
そのひとつが視力の低下でした。
身長と視力の因果関係は現在の科学ではっきりとわかっていません、
というか誰か研究しているのかも不明ですけれど、
まあ、それくらいの年齢から視力が低下したということです。

高校に入ると黒板の字が裸眼で見づらくなり、
前の方に席を替えてもらいました。
実際に見づらかったのは確かですが、
授業中にノートの余白に落書きをしているのを教師に咎められ、
「黒板が見えにくいので」と適当な言い訳をしたのがきっかけですけれど。

それからも視力は低下しつづけ、
いよいよ私は眼鏡デビューを果たしたのでした。
始めのうちは授業中だけかけるパートタイム制眼鏡でしたが、
眼鏡から放たれる負のイメージと慣れない装着感が嫌で、
やせ我慢をすることも多かったと記憶しています。
近視の人がやせ我慢をして眼鏡をかけないと目を細めて物を見ます。
当時の私も常に目を細めていて、
ただでさえ目つきが良くないのに、さらに目つきが鋭くなり、
「及川光博に似てるね」とよく言われたものです。

高校生活も終盤になると
裸眼では日常生活に支障をきたすようになりましたが、
眼鏡の常用が嫌だった私は親にねだってコンタクトレンズデビューを果たしました。
始めは手入れが楽で価格もリーズナブルなハードコンタクトでしたが、
装着感が悪く、ずれた時の痛みや、目の充血、
ふいに起こるレンズの脱落に悩まされる日々でした。

大学に進むと、ハードコンタクトの不快感に嫌気が差し、
一日使い捨てのソフトレンズに乗り換えることにしましたが、
ハードレンズに比べると桁違いに良い装着感は驚きでした。
でも、やはり眼球は本来物をつける場所ではないので、
まったく目に負担がかからないわけではありませんでした。
ソフトレンズも慣れてくるとその違和感が気になるようになり、
大学の後半には再び眼鏡の世界へと帰ってきたのです。

でも高校生の頃とは状況が違っていました。
誰が仕掛けてくれたのか、眼鏡はお洒落的な風潮が世に流れはじめ、
ちょうどいい機会だったのでその波に乗ってみることにしたのです。
積極的に眼鏡を肯定して、よりよい眼鏡、多彩な眼鏡を求めるようなり、
就職して財布に余裕が出来てからは、
ボーナスが出る度に一本ずつ購入してきました。
毎朝その日にかけていく眼鏡を選ぶという何とも贅沢な日々を送っています。

でも、一通りのテイストを揃えてしまうと、
特別ほしい眼鏡もなくなってきてしまいました。
人間は欲の深い動物であるとつくづく思いますが、
次は私の眼にどんな進歩が待っているのでしょう。
世の技術進歩にも期待したいところです。

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