くぬぎのたろぐ

くぬぎ太郎の日常的視点

氷下魚

2013-05-03 01:38:34 | Weblog
氷下魚と書いて「こまい」と読むそうです。
北海道の方に棲んでるタラの仲間で干物や練り物にして食べられており、
特に干物はお酒のおつまみとして好まれているとのこと。

先日お酒好きで通っている妻が北海道出身の知り合いから氷下魚をもらってきたので
その後しばらく経ってから晩酌のおつまみとして食べることにしました。

見た目は有り体に申せば大きな目刺しのようなもので、
体調17cmほどの氷下魚が一匹丸ごと干物にされています。
多分軽く炙ってマヨネーズなど付けて食べれば美味しいだろうと思い、
トースターで軽く炙って二人で丸かじりしました。

氷下魚に歯を立てた瞬間、
その見た目から抱いていた目刺しのような食感のイメージは脆くも崩れ去りました。
ついでに歯まで崩れ去らなかったのは不幸中の幸いというもので、
一体何という硬さでしょう、氷下魚ってやつは。

でもいくら硬いからといって諦める我々ではありません。
めげずに何度も喰らいつき、嚙み付いたまま首を振り氷下魚を捻るなどして細かく引きちぎり、
どうにか骨ごと一匹ずつ完食することができました。

しかし氷下魚の干物とは何と硬い食べ物であることか。
北の大地に住む人々は寒い冬を乗り切ってきただけあって、さぞ頑丈な顎をしていることであろう。
などと勝手な解釈をしながら凍て付く北海道に思いを馳せた夜でございました。

それにしても氷下魚の干物があまりに硬かったので、
「これは何か裏があるぞ」と疑いを捨てきれなかった私は、
こっそりと氷下魚の食べ方について調べてみることにしました。

するとどうzでしょう、驚愕の事実が判明したのです。

調査結果によると正しい氷下魚の干物の食べ方は以下の通り。
1、軽く炙る
2,金槌で叩いて身をほぐす
3、ペンチで身を骨から引きはがす
4,マヨネーズなどを付けて食べる

いかがでしょう、氷下魚の干物がいかに硬いものであるかがお分かりいただけたと思います。
しかも通常骨は食べないものだったんですね。
早速残りの氷下魚で試してみたところ少なくとも丸かじりするよりは
だいぶ楽に食べることができました。

金槌とペンチを使って食べるようなものを己の身体だけで完食できたことはある意味自信にはなりましたが、口の中を切ったり怪我をしなくて良かったです。
見知らぬ食べ物を食べる時はよく下調べをした方がいいですね。

あ、味は良かったですよ。
絶品でした!

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