おかあちゃん牧師の日記

新船橋キリスト教会の牧師です!
日々の生活のこと、教会のこと、
家族のことなどを書いています!

出生前診断

2014-05-01 08:53:44 | 時事問題

新出生前診断県内でも

 福島医大産科婦人科学講座は、妊婦の血液でダウン症などの胎児の染色体異常を調べる新しい出生前診断を、県内で初めて同大付属病院で平成26年度中に導入する方向で検討に入った。ただ、安易に新診断が広がれば、異常が発見されたことによる中絶の増加につながりかねないとの懸念もある。このため同講座は妊婦に対し丁寧な説明やカウンセリングを実施し、「胎児の健康状態を知りたい」という願いに応える考えだ。
 新出生前診断は、羊水中の細胞を分析する従来の羊水検査のように流産の危険性がなく、採血だけで検査可能だ。また、羊水検査は妊娠15~18週で実施するのに対し、10週目以降と早期にできる。福島医大産科婦人科学講座は、以前から付属病院で羊水検査を実施してきたが、県民が新出生前診断を受ける機会を確保するため、導入を検討している。 

自分自身が健康な子どもを4人生んでいるので、
(何をもって健康というのかという問題もありますが)
この方面の議論は非常にしにくいのですが、
でも、生まれる前に子どもに染色体異常があるかどうかを調べ、
それによって、親が生むとか生まないとか決めるという考えには、
どうしても賛成できません。
神さまが与えてくださったいのちに手を下す権利は、
人には与えられていないからです。

また、生命倫理的な視点以外にも、
事前に障害のある可能性のある胎児を無きものすることよって、
国や東電も原発事故の胎児への影響はなかったと、
責任回避することにもつながるのではと懸念します。
 

実はうちの4番目の子はアメリカで生まれました。
彼女を妊娠しているとき、
血液検査や尿検査などしましたが、
医師から、胎児に何らかの異常がある可能性があると言われました。
これはあくまで「可能性」で、
実際に羊水検査をしなければ確かなことは言えない。
羊水検査をしますか?
と聞かれたのです。

夫婦でよく話し合いました。
おなかの子に障害があるかもしれない。
ショックがなかったと言えばうそになります。

でも、私たちの判断は揺らぎませんでした。
障害があっても神さまから与えられたいのち、
自分たちの判断で手を下したりはしない。
感謝して産み、精一杯育てさせていただこう。
羊水検査はしない。
そう、決めたらすっきりしました。

お医者さんにそう告げたら嬉しそうでした。
お医者さんもクリスチャンで、
自ら娘ばかり4人だか5人だかのお父さんです。
ただ、アメリカは医療訴訟の多い国ですから、
少しでも胎児に障害の可能性があるならば、
伝えないわけにはいかないのだということです。 

そして出産の日、
帝王切開だったのですが、
お医者さんが生まれてきた赤ちゃんを手に取り、
言いました。

She is perfect!
 

血液検査による早期の出生前診断も
障害の可能性を示すだけで、
診断を確定するものではないのです。

以下の動画が、
未来のママたちの励ましになりますように。

 

コメント
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