ドキッとする

おいらの年代の方なら解ってもらえるだろうが、高齢の両親を地方に置いてきている身になれば、ドキっとすることがある。

それは夜、帰宅時間を待っていたかのような実家からの電話である。電話の向こうから聞こえ出す母の声が、内容を聞く前から慌てていないか、トーンの調子から推測が始まるのだ。悪い知らせか？一瞬ではあるが、自分の身体が硬直していくのが分かる。

何のことはなかった。宅配便が届いたが、送り主が記入されていない。アマゾンというところから送られてきて、お礼の電話もできないし、誰から頂いたのか不安になるし、中身はカゴメジュースと書いてあるとのことだった。

インターネット注文で、贈答品扱いを選び、メッセージ欄に記入漏れしたのであろう。決済は完了していたので、ひとまず安心した。

翌日、アマゾンに送付番号等を電話で伝え、送り主を教えてくれるようお願いしたが、送り主にメールで用件を伝えるとのことで、教えてはもらえなかった。
どうしたものか？母と相談したが、翌日父がアマゾンに送り返すということになった。

おいらは考えた。まてよ？送り先が母の名前になっている！（たいていは父の名前が普通）それにネットショッピングができる環境と能力がある人！・・・ましてや、贈答をネットでするなんて、普通は百貨店とかの包みで送りはしないか？そんなことから詮索し、一番候補に思いついた方に電話をしてみた。「変なことを伺うのですが・・・」と前置きを言い、聞いてみるとやっぱりそうであった！やれやれ・・・解決。

しかし、相手も善意でしてくれたことが、こんな結果になったことを悔やんでいるだろう。あとは両親にまかせて、事なきを得たが、事態が違えばそのまま夜中に車を走らせ、実家に戻らねばならぬこともあるだろう。

おいらはクレカを持たない主義なので、ネットショッピングはしない。ましてや何かのお礼に贈答品をするならば、百貨店からするのが常識だと考える。それは個人の考え方だが、責めるつもりは毛頭ない。でもドキッとさせないでほしいなぁ・・・