卓袱台の脚

団塊世代の出発点は、狭いながらも楽しい我が家、家族が卓袱台を囲んでの食事から始まったと思います。気ままな随想を!

2018年 2月8日「三十槌の氷柱」を見に行く

2018年02月11日 05時48分47秒 | 旅行

 2018年 2月8日「三十槌の氷柱」を見に行く

 

 

何かのニュースで見た「三十槌(みそつち)の氷柱(つらら)」の雄大さが頭に焼き付いて、昨年、計画を立てましたが、実現しませんでした。゛日帰りバスツアー ゛の中にも、適当な価格で行けるものがありますが、決まり切った拘束時間は、余り好まない方なので、今回は止めました。

 

゛ちちぶ11号 ゛西武秩父駅に定刻11時48分着。1時間23分の車中、前席の中年のご夫婦が喋りっぱなしで、取り留めも無い話に、耳疲れしました。

ここは秩父山系の標高がある場所なので、駅前のロータリーに出ると、空気が ゛ひんやり ゛とします。まだ、風がないので、こんなもんで収まっていました。5番のバス乗り場には、15分発の「急行 三峯神社行き」を待って、すでに数人が並んでいます。

帰りのレッドアロー乗車には、そばを食べるだけのアイドルがあるはずなので、明るい内の下調べで、ロータリーを出て、「そば膳」を探しました。駅構内のフードエリアも充実しているようですが、「秩父そば」を熱燗でじっくりいただきたかったので、広い空間で ゛ざわめき ゛のある所は、極力避けたかったのです。ネットで見つけた店は、駅の出口からも遠目に見える位の所にあり、すぐ分かりました。 ゛くるみそば ゛が「売り」と出ていましたが、軒先には、メニューが色々貼り付けてあり、夕方時(とき)には吉田類好みの、雰囲気のある店のようです。

 

 

(西武秩父駅前の「そば膳」)

 

 

西武秩父駅より40数分、三十場(みそば)のバス停に着きます。駅からの彩甲斐街道国道140号線から秩父往還道路のここまでは、1月の大雪の名残の雪溜まりが、道路沿いに見られましたが、車道には全く無く、結構車が行き交っています。゛旧大滝村三十槌区 ゛と何かで見ましたが、氷柱の名前の由来は、やはり場所名らしいようです。

 

荒川沿いにある氷柱観覧場所の私有地は、駐車場や休憩場所が整備されており、車が平日にもかかわらずひっきりなしに出入りし、大型観光バスが路側帯に停車して、観光客を吐き出していました。200円の入場料を支払い河原へ下りると、圧巻の景色が眼前に迫りました。

氷柱の場所は二カ所、川沿いの崖筋に広がっていました。初めて見るその規模に圧倒され、1時間は瞬く間に過ぎてしまいました。

 

 

(「三十槌の氷柱」圧巻の景色図)

 

 

氷柱は、谷の崖沿いにあるため、曇天の今日は薄暗く望めました。凍った石ころだらけの河原は滑りやすく、「注意書き」がそこかしこにありますが、観光客はめげずに最良の場所を求めて歩き回っています。三脚を持った写真愛好家とおぼしき方々が2、3名、あちこち移動して、構図を求めていました。私も負けずに、ザックより1.4kgのBENRO(三脚)とカメラを持ち出し、挑戦します。下の動画には人影も写っていますので、比較すればその大きさが想像の範疇に入ると思えます。

 

 

 

 

 

三十場14時42分発の「急行 三峯神社行き」で、三峯神社駐車場に15時15分に着きました。バスが、白く湖面が氷結した秩父湖より九十九折りの山肌を上る30数分間、遠くに望む秩父山系の織りなす山の端の景色は、見る者を飽きさせませんでした。

例年、2月1日に販売される「白」い「氣守」(お守り)が評判?となり、神社駐車場より数㎞の車列が、整理券を求めて暗い内から並ぶらしい……と聞きました。

 

参道入口にある珍しい「三ツ鳥居」の脇には狛犬の代わりに、守護神である狼(大神)が鎮座していました。また、参道を本殿に向かう片側には、「奉納苗木数万本…」、「寄進数百万円…」と記された記念石碑が列をなしていました。境内の建造物は、極彩色に染まっており、新たに修復された様子でした。大杉の立ち並ぶ中、随身門を通り、三峯神社にゆかりの23の小神社を奉った「摂末社」(せつまっしゃ)の向こうには、本殿と拝殿が、豪華絢爛に彩られた透きや彫刻を伴って、姿を現しました。

 

 

(雪景色の奥秩父の山並みが眼前に迫りました)

 

 

(狼を狛犬代わりに配した「三ツ鳥居」の参道入口)

 

 

(各地からの寄進・奉納の記念石碑の列)

 

 

(随身門)

 

 

(綺麗に23の小神社が並ぶ「摂末社」)

 

 

(豪華絢爛な「拝殿」正面)

 

 

(「拝殿」の極彩色に彩られた゛透きや彫刻 ゛)

 

 

三峯神社駐車場16時30分発の「急行 西武秩父駅行き」は、三峰山を一気に駆け下り、75分を掛けて定刻の終点に着きました。当日の秩父の日没は17時17分、駅前は山間盆地特有の、早い闇が訪れ始めておりました。

 

18時25分発「ちちぶ44号」の特急券を手当てし、早速、夜の吉田類に変身です。

テーブル席と小上がりで20席ほどのこぢんまりとした「そば膳」は、先客が3名、中年を幾分超えたと思われる女将が、一人で切り盛りしていました。蛇口のある手洗いを背に、入口際の二人掛けテーブルに席を取りました。30分位しか居られないので、牛すじ大根・くるみそば、秩父錦(2合の極熱)、秩父の名物と地酒を一気に注文しました。後から秩父錦1合を追加しましたが、特に美味しかったのは、「牛すじ大根」です。トロトロの牛すじと、旨味を極限まで染み込ませた乱切り大根が、絶品のハーモニーを醸し出しておりました。

コシのある半透明のそばには、甘皮を碾(ひ)き込んだ黒点が見られました。くるみの付け汁は、割合あっさりとして、油脂分は出汁で割られた時に、とんだものと思われます。案外、くるみのこってり感のすきなAとしては、幾分物足りない味です。

お勘定2800円と、「お気を付けて!」の言葉を背に、お店を退出しました。

 

やはり、こんな格好では、そう言われるでしょうね! ↓ (^_^;)

 

 

(Aの観光旅支度です)

 

 

(「そば膳」で大変気に入った ゛牛すじ大根 ゛)

 

 

(秩父の名物 ゛くるみそば ゛)

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