昇交点

五藤テレスコープ的天文夜話

MX-HD赤道儀 昼間や北極星が見えない時の極軸合わせ

2019-11-15 13:46:14 | 製品情報





MX-HD赤道儀には、他社の赤道儀にはない原点センサがついています。
原点復帰をさせると、MX-HDは原点センサを探すために動き出し、カタログに載っているような姿勢を取ります。この原点復帰機能を使うと、北極星の見えないところや、昼間でも極軸調整を行うことができ、昼間の空に輝く、惑星や1等星を自動導入することができます。

原点復帰機能を使った極軸調整はも文字にすると面倒な手順に思えますが、一般的な赤道儀の設置とそれほど変わらない次のような手順です。

(1)水準器を使って水平になるようにMX-HDを設置します
(2)時刻と観測場所を設定します
(3)原点復帰をします
(4)南の空の恒星を自動導入します
(5)恒星が視野の中央に来るように極軸の高度・方位を調整します

以上で、極軸の調整とアライメント(同期)が完了します

実際に、カメラのホットシューに取り付ける簡易的な水準器を使って、上記の方法で極軸調整を行い、いくつかの天体の自動導入をしてみると、全ての天体は約0.5度の視野に入ってきました。また、昼間の太陽を使って同様に極軸調整を行い金星を導入したところ、視野中央から10' 程度のズレで、明るく輝く金星が飛び込んできました。前者では、実際の天の北極と極軸のズレは24' ほどでしたが、簡易的な水準器であったことを考えると、妥当な精度と考えられます(*)。

なお、この方法では、望遠鏡(鏡筒)の取付誤差が大きく影響しますので、一度、正確に極軸調整を行い、自動導入時のズレから望遠鏡の取付誤差を測定しておく必要があります。補正に必要なパラメータはハンドボックスに表示されますので難しい操作は必要ありません。
具体的には、以下の手順で取付誤差を測定し、補正パラメータを設定します。

(1)水準器を使って水平になるようにMX-HDを設置します
(2)電子極軸望遠鏡やドリフト法によって極軸をできるだけ正確に調整します
(3)MX-HDの時刻と観測場所を設定します
(4)原点復帰をします
(5)恒星を自動導入します
(6)ハンドボックスで視野中央に恒星を導きます
(7)ハンドボックスの測定機能で表示された補正パラメータを読み取ります
(8)MX-HDに補正パラメータを書き込みます

(*)
この方法では、東西方向の水平度が大きく影響しますので、その点を考慮して水平出しを行うと良い結果が得られます。

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