お仕事ブログ

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こととか

2008年11月24日 | Weblog
・22日は朝一で、ひたちなか市へ。母方の祖母の七回忌。いろいろとトラブルがあって欠員が続き、結局は母と2人で行ってきました。
お経を読んでいただいているとき。僕のお腹がグーと鳴ったのに気付いたお坊さんがニヤリとして、そこから早口になったのは面白かった。七回忌ですからね、結構ゆるかったりするんです。

・昼過ぎにバスに乗り水戸へ。そこから友部に出て、水戸線で小山→東北線で宇都宮へ。なんで水戸線は水戸が始発じゃないんだろう?乗った電車がそうだっただけかね。

・宇都宮から車に乗せてもらい、一路軽井沢へ。

・そこから先は、ぐーたらぐーたらパシンパシンぐびぐびザッブーン。ビールを7リットルくらい飲んで、体重が3キロほど増えました。久しぶりに面倒なことがなにひとつない時間を過ごせました。ありがたや。

・日曜の夜に大和証券杯女流最強戦▲石橋幸緒女流王位-△中村真梨花女流初段戦を、ビール両手に観戦。石橋さんが先手番で時間を使わずに▲3五歩~▲3七銀引の準急戦をやっているのを見て、「ああ、きっと序盤を勉強する時間が無いんだな~」と寂しくなった。なんとなくで「ちょっと姿勢が悪いよね」と言ったら、片上さんが「でも、さっちゃんは外れたところで力を出してくるタイプだから」とポツリ。そういえば昔からそういうタイプでした。
飛車交換になったあたり、僕は中村さんの駒効率が良くないように思い「(後手の攻めが細くて先手玉が)寄る形が無いから石橋優勢」と断言。片上さんは「後手玉が堅くて寄る形が無い。こういうのは後手が勝ちやすいんだ」と断言。実際のところは中村さんが優位に立つ手を逃した感じ…だったようです。まあ酔っ払いの戯言なのでね、ええ。というわけで日曜20時、大和証券杯をよろしくお願いします。

・そうやって片上五段と話しているとき、それから別の機会に渡辺竜王と話をしているとき「勝ちやすい形」という表現が多く出てくるんですよね。そもそも「勝ちやすい形」って、なんなんでしょう?勝たなきゃ始まらないけれど、勝つことだけがゴールではないはず。データだけでは見えてこない(見せられない)技や心意気等々。プロってなに?勝つってなに?色々と考えてみたい題材です。
現在の将棋メディアは、勝敗をニュースにするのが9割以上。棋士の評価や収入も勝敗で左右されることが多いですよね。本当はメディアが棋士を育てる面が無ければいけないのに、お金の流れを考えると、なかなかそういう方向に進むのは難しい。

・でもインターネットの隆盛によって、将棋ファンの率直でクオリティの高い提言が見られるようになってきた。
もちろんプレイヤーだけでなくメディアにもプロとアマの垣根はある。ニーズを商品(記事)にしていかなければいけない、記事に責任を持たなければいけない、記事の質よりも速報性やニュース性が収入に直結すること等々。

・なぜ将棋界には評論家が生まれないのだろう。そりゃ棋力は棋士より優るわけないけれど、視点や批評は決して棋士以上の棋力を必要とするわけではないはず。要するに棋士以外の評論が商品として認められるほど、将棋メディア(もしくは棋士の意識?)が育っていないという結論にたどり着いてしまう。

・そんなこんな言ってますが、軽井沢では主に麻雀やレゴなどを。共通項は積木遊び。もしかして知らない人から見たら、将棋も木片で遊んでいるだけに見えるのかな。ゲーム性だけで将棋の素晴らしさを伝えるのは大変なのかもしれないな。

・疲れてるので今日はそろそろ寝ます
明日は国立の教室です。3歳や4歳で簡単に級位者上位になっちゃう子が増えてきたこのご時世。夢中なのはわかるけど、将棋が強いだけで初心者の10歳に向かって威張っちゃあいけません。わかるようにほぐすように、技術以外のことも伝えていきたいなと思っています。単純な年功序列という話ではなく、他人のことを考えたり感じたりしてほしいんです。では、おやすみなさい。

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6 コメント

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Unknown (あゆむ)
2008-11-25 22:36:04
>なぜ将棋界には評論家が生まれないのだろう

これに関しては、棋士やファンを含めた将棋界全体の空気が問題の様な気がします。
全てが棋力という物差しで測られてしまい、それがファンにも伝染している。結果的に多くのファンも棋力の劣るものの意見に価値を見出さず、初心者や低級者に非常に冷淡。
こんな世界になってしまっているのではないでしょうか?

まずは観戦記から、あるいはそれが無理ならば外部の方(梅田さんのような?)によって、より抽象的に将棋を捉える試みを期待しています。
Unknown (ごとげん)
2008-11-26 03:14:31
>あゆむさん

たしかに、強い人の発言が注目されやすいという面はあります。それが悪いとは限りませんし、むしろ自然なことでしょう。
大事なのは、画一的な見方に一石を投じられる人が今後どれだけ増えていくかだと思います。
他人関係 (KS)
2008-11-27 01:49:01
 他人のことを考えたり感じたり……難しいですね。30歳児の自分にとって難しいことだから、むしろ3歳児や4歳児がいかに「凶暴」だとしても、驚くことはないだろうとは思います。
 今日「二足早く」『ヤングアニマル』今週号の『3月のライオン』を読みましたが……、やはりそういうことを考えさせます。零くんは、本当に優しい奴だと思いますけれども。
他人関係 (ごとげん)
2008-11-28 13:24:20
>KSさん
僕も偉そうなことは言えませんけれど、他人(人に限らず)のことを考えることが、豊かな想像力に繋がるのではないかなと思います。
ヤングアニマルには「ベルセルク」の作者さんが書いた、「3月のライオン」第2巻のブックカバーが付いているという話を聞きました。どんな仕上がりなのか、想像しただけで楽しくなってきますね。
同感です (TAK)
2008-12-04 15:35:38
はじめまして。大変興味深いブログで楽しく読ませていただきました。少し過去記事で恐縮ですが、ピン!と同調した部分があったのでコメントさせていただきますね。

>日曜の夜に大和証券杯女流最強戦▲石橋幸緒女流王位-△中村真梨花女流初段戦を、ビール両手に観戦。石橋さんが先手番で時間を使わずに▲3五歩~▲3七銀引の準急戦をやっているのを見て、「ああ、きっと序盤を勉強する時間が無いんだな~」と寂しくなった。<

これ、私がネット観戦していて思ったこととドンピシゃ一致でした。とりあえず最新型を外してごちゃごちゃした状態で攻め合えればいいやというイージーな感じが伝わってきました。残念ながら特段新機軸も含まれてなかったですし、少し昔の定跡書を前の晩に読み返してエイヤとぶつけた風景が浮かんでしまいました(もちろんいちファンの邪推ですけど)。

LPSAの皆さんは各種イベント等、本当に働いていらっしゃる印象があり、とても好感を持っています。が、タイトル保持者が簡単に名人戦B級に落ちたり、マイナビ予選落ちしていては・・・

もちろん実力も熱意もお持ちで魅力ある将棋を指されるのですから、あとは対局以外の仕事とのバランスに留意して、ぜひもう一度上がってきていただきたいです。せっかく里見さんはじめ、本業?で盛り上がりつつある女流棋界ですからね。


ともあれ、この記事のような「ちょっとしたひとこと」は、ごとげんさんならではの視点で大変楽しませていただきました。今後も健康に留意してご活躍を祈念しています。

過去記事への徒然な長文コメントで失礼しました。
ありがとうございます (ごとげん)
2008-12-04 23:04:51
>TAKさん

まあ、たいがいはビール片手の戯言ですけども(笑)
また機会があれば見にきてくださいね。

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