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観戦記データベースへの、現状での展望と期待

2007年08月02日 | Weblog
さて、ひとまず観戦記のUPがひとつ終わりました。簡単なものでも結構ですのでご意見、批評などコメントしてもらえると有難いです。

これが新聞観戦記デビューだったこともあり、指し手部分をチェックしていただいた棋士の先生に「肩に力が入ってる感じだねぇ」と言われました。
自分で意識したのは、極力符号(▲7六歩など)を少なくすることと、将棋ファン以外でも目に止まるようなフレーズを使うこと。
ミームについて書いたのは、対局者が中原永世十段だったからです。数年前の一連の騒動で、将棋(将棋界)に対するイメージが変わったのは確か。ならば、その話題をタブーにするのではなく、今後に生かす考え方をしましょうよという意図がありました。

新聞に掲載されてしばらくして、京都新聞の方から電話をいただきました。この観戦記を読んで僕に興味を持ってくれたらしく、連載ものを書いてほしいという仕事の依頼だったんです。
仕事が仕事を呼ぶのは、ライターとして幸せを感じる瞬間。すごく嬉しかったなぁ。


ま、思い出話はこのあたりにして本題に。
僕が今描いている観戦記データベースの構想は、以下のような流れで動いています。

(1)日の目を見ない観戦記を世に出したい
(2)しかし自力で石を積み上げるような手間は、なるべくなら避けたい
(3)ならば、見ている人が参加できる方式にして、ひたすらデータを蓄積するのがいいんじゃなかろうか
(4)でもそれをどういうシステムで管理するのか。権利関係はどうなっているのか
(5)スポンサー(新聞社)や将棋連盟に話を通すためには、互いに利益が生じるような形を提示しなければいけない
(6)そもそも観戦記の権利関係がどうなっているのか明確ではない。(原稿は買い取りなのか、そうではないのか等)
(7)待てよ…先のことはともかく、他のライターに協力してもらい、それぞれがこれまで書いた自信作を提供してもらうのはどうだろう。棋譜に著作権があるかは微妙だけど、観戦記なら間違いなく著作権がある。新聞社への営業妨害(掲載前にサイトにアップする、後で書籍化するなど商業ベースに乗せる予定がある等)にならなければ、ある程度許されるのではないか。しかし原稿買い取りの形態だったら難しいような…
(8)うーむ…結局は権利関係の曖昧さがネックになるようだ。
(9)よくわからん。ならば動き出してしまうか。何かまずいならビシッと叱ってもらって、どういう理由でダメなのかを説明してもらおう。
(10)結果的に観戦記等の権利関係が整備されるなら、むしろ叱られ上等。

僕の頭の中の流れは、だいたいこんな感じです。正直僕には一人でやるようなスキルもエネルギーも無いので、どうやってもデキる人の助けが必要になると思います。小生若輩者なので、どうかご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いします。

【追伸】
親しい観戦記者の方にこの話をしたところ、「これを見てくれなんて自信作はないよ」と言われてしまいました。しかも複数に。
さすがに照れ隠しですよね。本気だったら悲しいです。

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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (daichan)
2007-08-02 14:40:09
力が入っているのは良いことです。面白いないようだったと思いますよ。

ライターにも、プロ意識を持ってほしいと常々思ってます。良いものは必ず評価されるのですから。
そして (ごとげん)
2007-08-02 23:19:05
ライターは、プロ意識を持った棋士がもっと増えて欲しいと思ってたりするんですよね。
もちろんちゃんとやってる人が言わないと説得力は無いんですが。
そうそう (daichan)
2007-08-02 23:43:01
同感。
プロ意識。 (あきら)
2007-08-03 16:53:31
持って欲しいです。
でも、やっつけ仕事みたいな記事を書く人が淘汰されないのは、観戦記界に波風を起こさない我々棋士にも問題があるんでしょうね。
Unknown (紅葉)
2007-08-04 10:33:01
棋王戦掲載紙とっているのに全く思い出せませんでした、棋譜は採譜しているのに。観戦記も棋譜と併せてDB化されるのが理想でしょうが現状では無理みたいですね。ただ別途棋譜を調達?してきた人のために「第○譜(×手まで)」とか書いてあると親切かな、と思いました。
なるほど (ごとげん)
2007-08-04 14:18:14
確かに何手目の局面かわかった方がいいですね。検討してみます。

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