不適切な表現に該当する恐れがある内容を一部非表示にしています

上五島住民新聞ブログ版

みんなで町政と自分たちの町を考えるインターネットスペース。新上五島町より発信。

広告

※このエリアは、60日間投稿が無い場合に表示されます。記事を投稿すると、表示されなくなります。

提言 過去の行政責任の明確化が不可欠(住民新聞1面)

2005年12月19日 | 新聞記事(一部公開)
行財政改革推進委員会答申を読み込む
 今春5月の諮問を受け審議してきた「新上五島町行財政改革推進委員会」は、半年にわたる議論と解決策の模索の結果をこのほど答申。11月16日付で町長宛に提出された。各方面に目配りの効いた答申で委員諸氏のご苦労を多とするものの、根本的な疑念が残るので、提言の意味を込めて記しておきたい。
 答申は行財政改革の基本姿勢を「町民生活を常に念頭に置いた」ものと規定している。にもかかわらず、答申の中身は実は役場組織にかかわる対策が過半を占める。例えば財政健全化の主策は人件費の抑制、内部管理費の抑制、職員削減、任用問題(職員の6割が6給職―課長補佐レベルという民間では考えられない評価制度)、給与適正化(退職時特別昇級、諸手当、給与格差)など、役場組織の肥大化と非効率化に伴う乱費を改善するごく当たり前ともいえる対策があげられる。恐らく削減絶対額のほとんどを占めている。それ以外の健全化策は町民に負担・不便を強いる対策――保育所・幼稚園・小中学校の統廃合、アクアブルー・新上五島振興公社(温泉荘、ふれ愛らんど)の廃止を含めた検討、水道値上、診療所の入院廃止、若松地区バス・旅客船の民営化(これは運賃値上もしくは廃止を意味する)、公共施設利用料値上……といった具合だ。
 後者については町財政危機の中で、役場職員の負担(遅まきの“是正”に過ぎないが)を前提としているし、相応の町民の負担を覚悟するのにやぶさかでないから具体化内容を注視しながらみていくとして、前者の組織維持費用の削減については、これを保証する組織の能率・効率化・スリム化が不明瞭かつ不足していると思う。
 具体的にいえば、職員定数適正化に関し、平成29年度までに職員数を591人から400人にするという計画のスピードアップを提言しているが、他方の組織改革策で、適切な人員配置、支所・出張所の統廃合などを掲げ、行政評価制度の導入・事業の民間委託を提案している。これらは組織のスリム化を意味する。つまり余剰人員はさらに増えるわけで、400人以下の削減を念頭に置いていると想像される。しかしではどうやって削減するかについては、勧奨退職制度の拡充(これは人件費削減と対立する)とか、現業不補充、職種転換などを提言しているものの、その程度では400人への削減という目標も達成できないのではないか。
 要は余剰人員をどうするかが最大の問題。ここを大胆に切開しないととても行財政改革はおぼつかないし、この提言すら絵に書いた餅に終わる。前提として公務員法で職員の地位は保護されている。民間のように乱暴なリストラはできないから、ここは発想を変えなければならない。
 二つのことを提案したい。
 第一は職員の有効活用だ。答申でもっとも注目したのは「地域自治区」導入の提言で、地域自治の支援をしていくという部分だが、これをもっと強力な形にできないか。いま町の活力喪失は高齢化による集落(とくに端、中心部も一部を除いて)の崩壊現象だ。ここを立ち直らせないと活力の快復は望めないと思う。ではどうするかの対策は難しいけれど、ここに職員を集落規模に応じて1~数名常駐させ、地域自治のサポートを行う。イントラネット端末は公民館に設置されているからここを拠点とし、各種窓口サービスのかなりのものを移管でき、それだけでも住民サービスの向上になるが、加えて道路や公共施設などの維持管理を地元に下ろしたり、廃校など遊休施設を利用した介護・給食サービスなども可能だろうからその実行部隊として先頭に立つ。余力があれば集落に残る伝統の食べ物などの産品開発にも取り組む。行政サービス向上と地元への経済効果という二兎を追うことになるが、その際の要点は、優秀な職員を優先的に配置すること。窓際の仕事でなく現場という第一線で能力を発揮する場という認識を徹底させることが肝要だ。
 職員活用の方策はもうひとつ。職員による起業を検討すること。公募形式で職員の自発的プランを引き出しても良いし、民間の英知を集めて起業テーマを発掘し、実行職員を募集する方法もある。この町には幸か不幸か遊休箱ものは多いから創業の場所に困らない。職員の地位保全は特別の人事制度(出向など)を策定して担保する。
 問題は財政難の中で前向きの予算を確保できないこと、自治サポートについては経費増にはならないと思うが、起業となると資本がいる。そこで第二の提案。
現在の行財政の危機は過去の失政のつけである。そしてその責は現職員ももちろん負うべきであろうが、過去の職員は免責されるのか。今回の答申に欠落しているのはこの肝心な点である。溯っての責任を明確化し、けじめをつけた上で現職員や住民への負担をお願いするというのが前提ではないか。(リスクが多い債券だが)。
 現職員の沈滞、やる気の無さの一部は過去の責任の不明確化に起因していると思う。答申に盛り込まれている行政評価制度の内実も、この観点抜きにはできないはずだ。職員のモラルを高めるためにも、真剣な検討を切に望む。
コメント (9)   この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 閑古鳥鳴く「ふれ愛ランド」... | トップ | 東大体験学習 今年も町の共... »
最新の画像もっと見る

9 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (五島人)
2005-12-31 16:05:07
久しぶりに読ませていただき大変勉強になります。

島の財政がこんなにもずさんで町民を馬鹿にした町政あきれたものです。

私たちの生活に支障がこなければのはなしではなさそおです。

町民のほとんど、口をつぐんでいます。

誰が悪いのか、おのずとわかってきたからだと

私は思っております。

コメントありがとうございます (ウタノアヤ)
2006-01-01 17:56:29
町民の皆さんが口をつぐんでいるのも、ひとつには「言ってもしょうがない」というあきらめが、そして「口を開けば悪口になってしまう」という遠慮のようなものもあるのかな、と思ったりもします。狭い島ですから、角が立ちやすいですものね。

でも黙っていられない、言うべきことは言わねば、という気持が今のところ住民新聞の原動力にもなっていてどうしても批判的な話になりがちです(コスト面から紙面も限られていますし)。

少しづつ改良して読みやすくしたいと思っています。またご感想お聞かせください。
なんか・・・ (青方在住)
2006-01-12 00:01:02
あまりにも行政で頑張っている人に失礼な気がしたので・・・きっと首長以下職員の方は住民を馬鹿にするつもりで仕事をしてることはないと思います。結果として現行政が、五島人さんにとって、そう感じているからこその書き込みかとは思いますが、五島人さんの言われる原因者が誰なのかを知る必要はありませんが。この上五島に限って、私としては、行政はもとより、言い過ぎかもしれませんが、現在の島の不景気を行政の責にしすぎる町民(私も含め一部かもしれませんが)も考えるべきではないでしょうか。支離滅裂な文ですみませんでした。
そうですね (ウタノアヤ)
2006-01-12 11:50:55
青方在住さん

>住民をバカにしているつもりで仕事をしていることはない

そのとおりだと思います。でも行政側が無自覚で、結果として住民不在の「税金の使い道」になってしまっている、これもおっしゃるとおりだと思います。そして、町民がそれに「無関心」であり、その責任を行政を含めた「誰か」または「世の中の不景気傾向」に転嫁しているところもある、これもおっしゃるとおりです。一住民として考え、自分の意見を反映させる努力をしていかなければならないと私も思います。言うまでもありませんが職員の皆さんも町民です。が、中にはそのことを忘れているのかしら、という印象を受ける方もおられます。。。これだけ町の財政が緊迫している中では無自覚に仕事をしていること事態が民間の感覚からすればちょっと問題かもしれません。役場が企業だったら。。。と想定すると現在のあり方はかなりのんびりしているように見えますね。

特に若い人はもっと頑張って欲しいとも思いますが、その一方で規則や既存の制度にがんじがらめで新しいことがやりにくい面もわかり、なかなか記事を書くのも難しいです。

でもやっぱり「ここが問題」というところは指摘していかなければ前に進めないと思うのです。住民新聞は「ちょっと町にとって都合の悪いことが書かれているから・・・」と教育長から中央図書館に置く許可が出なかったりしましたが、行政側にも批判は耳に苦しくともひとまず受け止める姿勢が欲しいと思います。

いろいろ考えさせていただくコメントでした。ありがとうございました。
なんかさんへ (五島人)
2006-01-13 21:22:42
なんか・・さんへ

あなたは、町の財政がどうなっているのかお分かりなのだろうか、新上五島町になってよくなったのだろうか?

財政がずさんすぎるから申しただけで一番よく

知っている役所の人間があまり使いすぎに、きずくべきでわなかったのか、先のことも考えず

町民が必要としている物がはたしているのだろうか今一度考えていただきたい。
町民の声 (ウタノアヤ)
2006-01-15 12:12:53
五島人さん

その町民の怒りの声を、どのように町政にとっていい方向に響かせていくか、(役場職員、行政も含めた)町民自身が考えていけるように情報を提供してゆければ、と当会では考えています。過去の行政が、今現在「失策」という結果を出しているのは事実です。でも今の役場の人だけにその怒りを向けるのは理不尽なことではないかとも思うのです(今管理職にいて過去の行政に関わってきた人はもちろん責任があります)。そして町民の「興味」「知る努力」も、私自身を含めて全く足りなかったな、とも思います。

青方在住さんのコメントも私は以上のように理解したのですが。。。違っていたらまた訂正してください。

でも、町民の批判精神、怒り、は大切な力だと思います。どんどん声を上げていきましょう。
こんばんは、ゴミ拾いの提案 (西 貴史)
2006-01-23 20:48:49


こんばんは。



平和運動集会ではお世話になりました。高レベル廃棄物処分場についての提案、東京大学体験学習についての提案を行っています西です。住民新聞は自宅に投函されていますし、自分の活動についての記事がほとんどですので、ブログも月に1度は拝見させて頂いています。



さて、町についての熱い思いは読んでいて伝わってきます。賛同できる部分もあれば、首をかしげる部分もあります。



ここでは、怒りで住民意識を一つにまとめまして、そのまま流していきましても求める平和とは対極になるかと思います。という訳でせっかく街づくりの為にできた和や流れですので、その流れを応援に変えるというのはどうでしょう。



という訳でゴミ拾いです。町の観光名所を1年間ゴミを拾ってまわる。ゴミ拾いをしながら、住民新聞を配っても良いと思います。



情報交換にもなると思います。平和運動集会でも言いましたが・・

東京大学体験学習は、住民の声から上がった企画であり、企画書は自分が作成しましたし、町への補助金申請やプレゼンテーションは自分が行っております。もちろん、宮先生がいなければ実現は不可能でしたが、そこには五島から東大生をという思いが出発点です。道津教育長に会いまして、単語の木等の協力を訴えたのも自分です。

又、最終処分場についての一緒に考えようという活動も自分が行っております。原子力について様々な方々の意見を聞き、事実の確認を行う為NUMOとの連絡のやり取りを行っていますのも自分であります。



そこで、住民新聞を批判する訳ではありません・・むしろ「あっそう思う」という部分もありますので・・ですが、これらの件にてかなりの範囲で事実と異なるところがあります。



町を綺麗にし、観光に寄与しながら、参加者同士街づくりについての議論も行える訳です。いかがでしょう?



町の職員には、僕の同級生達もおりますし、腹を割って話せる職員もいます。自分は様々な活動を行っていますが・・一緒に寒い中ボランティアに参加、協力してくださる職員もおります。



そんな方々に自分も納得のいかない所はついつい愚痴を言ってしまい、せっかく頑張っている職員まで凹ませてしまうのですが、それらを受け止めてくれ全力でがんばってくれています。怒りも、憤りも、悲しみも後悔も、最後は、お互いがんばろう!という気持ちを確認しあいます。



歌野アヤさんが賛同できるコメントを残されています。「職員も住民」公務員は奉仕者ではありますが、私達と同じ住民ですよね。様々な事を知るのに、批判した、批判された側の皆さんの姿も自分の目で見、触れて知る必要があり、皆で一緒に良い町にしていければと思います。



求めるものが平和であれば、対立や争い、怒りは対極ではないでしょうか?  といいましても、自分が逆の立場に立ったとき、物事を進める、もしくは阻止する為には、嫌な事でも誰かがやらなければならないという気持ちはあると考えますし。だからこそ、あの平和運動集会の最後のコメントに皆さんが拍手したように、話し合いが必要なのだと思います。



さて、語りだせば長くなり、長くなりますと論点が外れていくのですが自分の連絡先はメールにて送信しようと思います。



色んな方々が、ゴミ拾いに参加し、町を綺麗にする中で参加者の間でお互い誤解の部分がありましたらその部分も解ければと願います。参加者が増え、様々な方々が参加しましたら、批判をしなくとも、直接本人に聞き、提案、却下、解決へと進むネットワークができるかもしれませんし。



それでは、よろしくお願いします。





相互理解、歓迎です (ウタノアヤ(管理人))
2006-01-24 14:13:40
西 さん

いいですね。ゴミ拾いの日時など、このブログのコメント欄ででも又お知らせください。

あ、事実と違うという点もどうぞ指摘・訂正してください。別に批判をされたから喧嘩になるわけではなくて、紙面の充実にもつながっていくので批判やご意見も歓迎です。

「批判」というのは喧嘩売るわけではなく、平和を壊すわけでもなく、ただ「おかしい」と思う事柄に対して筋道を立てて「それは間違っているのでは?」と指摘することだと私は理解しています。そういう意味で町民にも「批判」精神は大切だと思うのです。西さんのおっしゃる相互理解のためにも批判したり、それを受け止めてきちんと考えることはお互いに欠かせないステップではないかと思います。

ともあれ、処分場問題に関しましても、反対派の方でも誘致派の集まりや活動にも参加してお互いの意見を聞いてみたいという方もいらっしゃいますし、私も同じ島の同じ町民同士、理解を深めるのは大賛成です。

私は処分場誘致はもちろん、プルサーマル計画そのものに断固反対ですが、IOJの島作り、町づくり、いい島にしようという目的そのものまで疑っているわけではありません。だからといって何をしてもいいかというと、それもNoですが。。。
こんばんは。 (西 貴史)
2006-01-27 00:04:15
こんばんは。西です。



次回開催の処分場拒否住民の会の話し合いに参加させて頂く事になりました。皆さんよろしくお願いします。



それでは。

コメントを投稿

新聞記事(一部公開)」カテゴリの最新記事