さすらいの青春(136)
——————【136】————————————
Nous étions là, stupéfaits. Mon père
s'approcha. Il éclaira la carriole avec sa
lampe.
« Il n'y a aucune trace de voyageur,
poursuivit l'homme. Pas même une cou-
verture. La bête est fatiguée; elle boi-
tille un peu. »
Je m'étais approché jusqu'au premier
rang et je regardais avec les autres cet
attelage perdu qui nous revenait, telle une
épave qu'eût ramenée la haute mer ——
la première épave et la dernière, peut-être,
de l'aventure de Meaulnes.
————————(訳)—————————————
私たちは唖然としたまま、そこにいました.
父は近寄って行きました.持っていたランプ
で馬車を照らしました.
「乗っていた人の形跡は何もありません」、
男は説明を続けた.
「毛布さえもないんです.馬は疲れいます
よ;少し足を引きずっています.」
私は最前列に躍り出ていた.そして他の
人たちと一緒に私たちのところに戻ってきた
その迷子の馬車を眺めていた.まるで高潮に
打ち上げられたような漂着物だった.
—— それはモーヌの冒険の最初で、そして恐
らく最後の漂流物であった.
-———————⦅語句》————————————
stupéfait:(形) 唖然とした、仰天した
< stupéfier
stupéfier:(他)唖然とさせる、仰天させる
éclaira:(直単過/3単) < éclairer [エクレレ]
éclairer:(他) 照らす
carriole: (f) (田舎の)二輪馬車、
[口語] ぼろ馬車
voyageur(se):(n) 旅行者、
ここでは乗っていた人
poursuivit:(直単過/3単) < poursuivre
poursuivre:(他) 追跡する、続行する、続ける
ここでは馬車を曳いてきた男が説明を
「さらに続けた」.尚、この小説では、
登場人物のセリフカッコの中に、語り手の
言葉が混在します.つまり、誰のセリフか
をいちいち地の文に入れて説明するのは、
煩瑣でぎこちなくなるからでしょう.
couverture:(f) 毛布、掛け布団
boitille:(直現/3単) < boitiller [ボワティエ]
boitiller:(自) 軽くびっこを引く
rang:[rã](m) (横の) 列 [縦の列は file]
Nous étions assis au premier rang. /
我々は最前列に座っていた.
s'approcher:(pr) [de に] 近づく
attelage:(m) 馬とそれを連結した車の一式、馬車
perdu, e:(形) ❶迷子の、迷った、
❷失われた、なくした
épave:(f) ①漂流物、漂着物、②遺留品
telle une épave que ~:~であるような漂着物
eût:(接半過/3単) < avoir
eût ramenée:(接大過/3単)
~を連れ戻したかのような
< ramener 帰らせる、連れ戻す
ただしここでは eût ramenée の後ろ
にあるla haute mer が主語
telle une épave qu' eût ramenée la haute mer
まるで高波が岸に連れ戻したような漂着物
まるで高潮に打ち寄せられたような漂着物






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