五反田発リスボン行き急行列車

五反田駅からリスボン行き急行列車に乗ることを夢想する前期高齢者の徒然

2022・1・20

2022-01-21 09:48:37 | 日記
朝、風呂のお湯を貯めた後、部屋に出向いて母を起こす。最近は寒いこともあって母はまだ布団を被ったまま眠っている。「おはよう、朝だよ」と声をかけると母はうっすらと目を開けて窓の外を見る。かなり離れたビル群に朝陽が当たり始めているのを見て「ホント、朝ね」と云うけど、まだ起き上がろうとしないもんだから「さぁ起きて起きて」と俺の冷えきった手で母の頬を包む。すると「きゃっ」と子供のような声をあげて「ごめんごめん、おきます」とベッドから体を起こす。母と俺が、何だか子供の頃と役柄が反対になっている。老老ブレックファーストは蜂蜜で甘みをつけた自家製玉子焼WITHミニトマト、納豆、海苔、なすとかぶの漬け物、若布とネギの味噌汁。11時過ぎ、少し温かくなったので母を散歩に連れ出す。ビルを出て右に行くか左に行くか?で母は散歩のコースが分かるので、左に行った今日は「花屋さん、もう開いているかしら?」と広尾商店街の突き当たりにある花屋で、暗に安い鉢植えを買うことを要求する。今日買い求めたのはセネシオという紫色の花。母はベッドから見ることの出来るベランダを鉢植えで埋めつくすつもりだ。帰宅後、小説の続きにかかるつもりだったのが、明日のテアトロジャージャン再演第一弾「デンティスト」のことが気になって最初から読み返してみて、演出プランを練る。初演と同じにはしたくない、だからと言って別物にはしたくない。これから三月中旬まで「苦悩」が始まる。録画しておいた「ゴンゾウ~伝説の刑事~」(脚本・古沢良太)を見る。主人公の造型も面白いし、ドラマの展開も面白い。更にゲストの使い方が秀逸。再放送だけど目が離せない。老老ディナー(ベーコンの塊とじゃがいものポトフ風にトマトピラフ紛い)の後、 ご贔屓の岸井ゆきのと最近少し苦手になった高橋一生が繰り広げるNHKのドラマ「恋せぬふたり」(脚本・吉田恵利香)を見る。最初に岸井ゆきのに注目したのは成田凌との映画「愛がなんだ?」(今泉力哉監督)だったが、その映画の魅力までは届いていない。高橋一生が苦手になってのがいけないのか?その後、松本潤主演のドラマを見ていたが、やたらと内心の声とナレーションの多いのが気になっている内眠たくて最後まで持たずにダウン。今の俺にドラマは内野聖陽だけで満腹だ。★テアトロジャージャン再演シリーズ①「デンティスト」(作演出・桃井章、出演・浜田晃、水沢有美)日時・3/15(火)~17(木)開演19時、3/18(金)~20(日)開演14時)場所・テアトロジャージャン3F(渋谷区恵比寿2ー31ー3  O-KA  ビル)予約お問い合わせ・090ー9964ー2231(予約専用)

2022・1・19

2022-01-20 05:35:23 | 日記
老老ブレックファーストはシシャモのバター炒めWITHアボカド、卵入り納豆、ひじきの煮つけ、大根と人参の糠漬け、昨夜の鍋の残りをリホームした味噌汁。老老ディナーは一昨日の残りの牛肉とネギに油揚げと卵をいれた豪華うどんと貰い物の黒豚肉まん。小説はこの二回の食事の間に試みていたが、登場人物がホモという設定で、相手が米国人にしたものだから、その性愛の描写に難儀する。とことん女好きの俺にとってみて、世間の非難を覚悟していえば同性の男に性愛を覚えるなんて考えたくない世界だ。それなのに小説では考えなくてはいけない。どうしても必要なのだ。途中、お喋り友達の歯科医のSさんから電話。「カムカムエブリボディ」(脚本・藤本有紀)のことを昨日の日記に書いたもんだから、彼女も同じ思いらしく、一時間近くこのドラマについてお喋りする。電話を切ってから今度は「ゴンゾウ~伝説の刑事~」(脚本・古沢良太)を見る。このドラマについても誰かと語りたい。ドラマって、関わる人が優れていると、刑事ドラマでもとんでもなく面白いものが出来ると云う証拠だ。考えてみれば、俺が脚本家を目指したきっかけはTBSで今野勉たちが演出していた「七人の刑事」(脚本・佐々木守他)だったのに、その後脚本家になれたと云うのに、俺は平凡なよくある刑事ドラマしか書くことができなかった。悔やんでも悔やみきれないと落ち込んでしまいそうだけど、まだまだ俺には俺にしか描けない芝居や小説があると自分を鼓舞してパソコンに向う。それにしても男と男の性愛ってどんなものなのか?三島由紀夫を読み返し、大島渚の坂本龍一を思い出している。★テアトロジャージャン再演シリーズ①「デンティスト」(作演出・桃井章、出演・浜田晃、水沢有美)日時・3/15(火)~17(木)開演19時、3/18(金)~20(日)開演14時)場所・テアトロジャージャン3F(渋谷区恵比寿2ー31ー3  O-KA  ビル)予約お問い合わせ・090ー9964ー2231(予約専用)

2022・1・18

2022-01-19 05:28:56 | 日記
作家が脚本で指定しているのだとは思うけど、朝ドラの「カムカムエブリボディ」(脚本・藤本有紀)の演出が面白い。今日の回は昨日見た段階で深津絵里の相手役のオダギリジョーがトランペット大会に出る会だと分かっていた。ライバルも出演すると分かっていたし、トランペット大会の模様を外して結果だけ描くと云う訳には行かないし、だからと言ってトランペットの演奏をずっと続ける訳にはいかない。そして普通なら深津絵里も主人の村田雄浩夫婦もかけつけていて当然だ。それなのに村田夫婦は日本映画史上最悪と言われている時代劇を見に行っている。そしてその映画には何故か尾上菊之助と松重豊演じる悪役がチャンバラを繰り広げていて、オダギリジョーの演奏の間に何度かカットインされる。更に主人公の深津絵里は…これ以上書くとネタバレになるのでやめておくが、たった15分のオンエア中、笑い続けてしまった。NHKの朝ドラは「おちょやん」に続いて断然東京制作より大阪制作だ、なんて思いながら食べたいつもより遅い老老ブレックファーストは鯵の干物WITHカイワレ、ひじきの煮物、かぶとなすの漬け物、豆腐と春菊の味噌汁。食後、広尾駅と西麻布の間にある三井住友銀行にカードが破損したので交換して貰うために出向く。ついでに散歩。母のオムツがなくなってしまったので、薬局で大きなオムツセットを買い求めて帰宅。1時から新人女優のKに来てもらっ「俳優」として乃木坂時代の作品「パラソル」を読み合わせる。まだ上演の予定はたってない。それどころかこの二人芝居の相手役は俺でなくなる可能性も大だ。でも、Kには悪いけどこうしてリハで「俳優」をやっているだけで本当に楽しい。俳優って仕事が羨ましい。二度読み合わせてワイン。Kが帰った後、5時に今日は妹も来るので老老老ディナーの準備。今日は鱈ちり。それにひじきや生ハムサラダや漬け物を盛り合わせたワンプレート。老老老ディナーといっても喋るのは妹と俺だけ。母はボーッと聞いている、いや耳が遠いからただそこにいるだけか?でも、そんな親子の「団欒」も後何度持つことが出来るか?と思うと、大切にしたくなる。妹が引き上げた後、母を寝かしつけてから部屋で今日も録画しておいた「ゴンゾウ~伝説の刑事~」(脚本・古沢良太)を見る。俺が書いたら絶対ハッピーエンドにしてしまうだろう親子愛を古沢良太は苦い結末に持っていく。脱帽。十時前、自分の父親を人生を抉りだす展開を思いつつ眠りにつく。そこに親子愛はあるのか?ないのか?★テアトロジャージャン再演シリーズ①「デンティスト」(作演出・桃井章、出演・浜田晃、水沢有美)日時・3/15(火)~17(木)開演19時、3/18(金)~20(日)開演14時)場所・テアトロジャージャン3F(渋谷区恵比寿2ー31ー3  O-KA  ビル)予約お問い合わせ・090ー9964ー2231(予約専用)

2022・1・17

2022-01-18 05:51:04 | 日記
いやぁ、でないよりでた方が嬉しいけど、オムツを外したらお尻だけじゃなくお腹の方にまでウンコが、それも大量に広がっているのを見て、「凄いっ」と思わず笑ってしまった。するとなにがおかしいのよ?と云うもんだから、母にも見せてやる。母は他人事のようにハハハと笑ってそのまま湯船に入ってしまうもんだから、折角貯めた新しいお湯が少し茶色(便の色)に濁った気がする。「あ、ウンコ色になってる」と云うと「いいわよ。それで」と母が答える。お湯を出しっぱなしにして母のお尻から股間を丁寧に洗う。タオルが茶色になる朝。老老ブレックファーストはハムとチーズとサーディンにサラダを挟んだホットドッグ?と一昨日の残りのすじ肉のスープ(かぶ入り)。食後しばらくして散歩に出掛けようとしたら車椅子の空気が殆ど抜けているのに気付いて、北里商店街の奥にあるタイヤ屋に出向いて空気を入れて貰う。散歩はそこから中学校の近くまで。すると母が、この奥に昔住んでいたのよと「教えて」くれる。勿論俺は知っている。そして母は懐かしいのだろうなと分かりつつ、「へぇ」と惚ける。あんな坂道を車椅子で上っていくのは後期高齢者一歩手前の俺には無理だ。午後、小説の加筆執筆をやった後、再放送で「ゴンゾウ~伝説の刑事~」(脚本・古沢良太)をやっていたので見る。今や大家になってしまった古沢良太が初めてシリーズを担当し、向田邦子賞を取った作品だ。向田邦子賞と云うとオリジナルの芸術作品のイメージがあるけど、これはザ・刑事ドラマだ。それだけに古沢良太の実力が湧き出ている。老老ディナー(カレーライスとサラダ)の後、再び小説の加筆訂正をした後、録画しておいた「ミステリーという勿れ」(脚本・相沢友子)を見る。他にも新番組は五本見たけど、このドラマだけに興味を持つ。第一話が面白かったので、9時からリアルタイムで第二話も見てしまった。★テアトロジャージャン再演シリーズ①「デンティスト」(作演出・桃井章、出演・浜田晃、水沢有美)日時・3/15(火)~17(木)開演19時、3/18(金)~20(日)開演14時)場所・テアトロジャージャン3F(渋谷区恵比寿2ー31ー3  O-KA  ビル)予約お問い合わせ・090ー9964ー2231(予約専用)

2022・1・16

2022-01-17 05:22:00 | 日記
今日の老老ブレックファーストのメインは、昨夜食べた蟹の殻を出汁にした味噌汁だ。昨夜は贅沢に食い散らかして殻に身が残っているもんだから、それをほじくり出して食べる。時々半分近く身が残っている殻がある。汁も美味しいけど、それが何だか得した気になる。他に鮭を焼いて、もずく入り納豆、かぶの漬け物、海苔を炊きたての御飯でいただく。何とも贅沢な朝御飯だ。食事が終わった頃、息子のAが孫のNと一緒に母のお祝に来る。二人が誕生日祝いに持ってきてくれた二つの鉢植えをベランダに並べて、母は喜ぶ。母を寝かしつけてからお昼近くまで「お祖父さんと息子と孫」の時間。「お祖父さん」は自分勝手なことばかりやって、家庭放棄してしたと云うのに、この息子はこうして時々「お祖父さん」のことを気にかけてくれたり、「お祖父さん」への反動からか娘を殊の外慈しみ、娘もまた他人が見たら妬む程に父親に懐いている。その三人の光景は、自分が登場人物であるにも関わらず俯瞰して見て涙する。二人が帰った後、三時前まで小説の執筆をしてから散歩がてら白金台のドンキの奥にある松阪牛の専門店Aに出向き、夕方から妹夫婦のリクエストですき焼きをする。母と娘夫婦がダメ息子(兄)の作るすき焼きを食べる光景も幸福な家族のワンシーンだ。二人が帰った後、後片付けをして部屋へ。「ダーウィンが来た」で深海にいるアンコウの疑似餌での捕食の光景を何気なくみている内に眠り込んでしまい、その後に続く大河ドラマは最後10分しか見ることが出来なかった。第一話は登場人物が煩雑でよく分からず、再放送をみていたら途中で宅配便が続けてきたり、第二話は最後しか見ることができないなんて、どうもこの大河とは縁がなさそうだ。★テアトロジャージャン再演シリーズ①「デンティスト」(作演出・桃井章、出演・浜田晃、水沢有美)日時・3/15(火)~17(木)開演19時、3/18(金)~20(日)開演14時)場所・テアトロジャージャン3F(渋谷区恵比寿2ー31ー3  O-KA  ビル)予約お問い合わせ・090ー9964ー2231(予約専用)

2022・1・15

2022-01-16 05:38:28 | 日記
今朝は母を風呂にいれた後昨夜の後片付けから始まった。蟹の殻を纏めて出汁をとる為に鍋で煮て、ビニールの覆いを被せただけじゃプロシュートが乾燥してしまうので、全面にオリーブオイルを塗ってからサランラップを幾重にも巻きつけ、その後、テーブルから食器とゴミを片づけ、段ボールを処理する。本当はその後食器洗いに掛かりたかったが、このあたりで空腹が加速度を増してきたので、食器洗いは後回しにして食事の準備にかかる。今日の老老ブレックファーストはまだ身の残った蟹の殻で出汁をとった味噌汁に鮭に、納豆に、漬け物に、海苔なんて通常のメニューを考えていたが、何だかとても時間が掛かりそうな気がしたのでメニュー変更。昨日、みんなにも食べて貰った牛すじと大根と茹で卵の洋風オデンにクレソンを散らし、御飯と食べることにする。牛すじの出汁が大根に染みて実にグーだ。食後、仮眠してから小説の加筆改訂。昨日妹とこの小説のことを話したことで随分と楽になる。妹のことを気にしないで書けば、妄想は事実と紛うばかりに書き進められる。結局今日は一歩も外に出ないでパソコンに向っていた。老老ディナーは残りのゆで卵とすじ肉にネギと海苔をトッピングして、尾道ラーメンを茹でるが、きっとその中に睡眠薬が入っていたに違いない。母のオムツを替えて大便の処理をしている間に睡魔に襲われて、七時半すぎベッドに倒れ込んでそのまま。小説を加筆訂正していて知的に興奮して疲れたのか?★テアトロジャージャン再演シリーズ①「デンティスト」(作演出・桃井章、出演・浜田晃、水沢有美)日時・3/15(火)~17(木)開演19時、3/18(金)~20(日)開演14時)場所・テアトロジャージャン3F(渋谷区恵比寿2ー31ー3  O-KA  ビル)予約お問い合わせ・090ー9964ー2231(予約専用)

2022・1・14

2022-01-15 05:33:03 | 日記
今日は母の99回目の誕生日。数えでいうと百歳だ。朝、部屋に母を起こしに行ってまず、おめでとうと云う。今日から百歳に向って生きて行って下さいともいう。すると母は、百歳だなんて世の中に何人もいないわねぇ、といかにも自分が「偉業」を達成したみたいに「自画自賛」する。いやいや、今どき百歳なんてザラだよ、とは云わず、こうなったら百五歳、百十歳、百十五歳をめざして長寿日本一をめざそうよと励ます。その99歳最初の老老ブレックファーストは鯖の塩焼きWITH大根おろし、納豆、小エビの佃煮、海苔、かぶの糠漬け、もずくの味噌汁だったけど、妹夫婦と弟のTも加わったから老老老老老ディナーは、中止になってしまった16日のお祝の為に去年の内に買い求めて冷凍しておいた、二万五千円分のたらば蟹の足(参加者を大人15人と設定しておいたので)の貪り食いに加えて妹が旧知の八ヶ岳の業者から買い求めたプロシュートの塊をナイフで削ぎおとして食べさせてくれ、傍には弟夫婦から送られた胡蝶蘭が飾られていたものだから99歳の誕生日を祝うにふさわしい豪華絢爛さだった。いつもより三時間も遅く部屋に送り届けると、さすがに疲れたのかすぐベッドにダウンしてしまった母の寝顔に、よかったね。このまま俺はあなたが百歳、百五歳、百十歳になるまで世話するよ、といかにも親孝行息子みたいに声をかけたりが、それまで俺が長持ちするかどうか?その後、店に戻って妹夫婦と父のことを話したりする。この日記で妹夫婦だけは俺が父をモデルにした小説を書いていることを知っている筈なので、小説のことを話し協力を求める。特に倫敦時代の父のこと。妹のご主人のUさんは当時父上も駐在武官としてロンドンにいて家族ぐるみのつきあいだったので、近い内に妹以外の目で見た父の姿を聞きたいと思う。9時過ぎ解散。部屋に戻ってNETFLIX「新聞記者」(監督・藤井道人)の 第五話と最終回を見る。抑えた芝居をする米倉涼子が新鮮だし、横浜流星と小野花梨の若い二人が魅力的だった。★テアトロジャージャン再演シリーズ①「デンティスト」(作演出・桃井章、出演・浜田晃、水沢有美)日時・3/15(火)~17(木)開演19時、3/18(金)~20(日)開演14時)場所・テアトロジャージャン3F(渋谷区恵比寿2ー31ー3  O-KA  ビル)予約お問い合わせ・090ー9964ー2231(予約専用)

2022・1・13

2022-01-14 05:09:48 | 日記
色々書きたいことがあるけど、今日のビッグニュースは暮れに帰国したものの成田から宇都宮のホテルに隔離された後、今度は自分の家で自主隔離させられていた妹夫婦が漸く「釈放」されたことだろう。病気で入院したならともかく、元気なのに食べたいものも食べられず、行きたいところにも行けず、ただただ部屋にいなくてはいけない生活をすることになるなんて、想像するだけで辛い。いや、俺なんかより母だ。子供たちのことをどれだけ認識できているか分からないけど、お正月については子供たちからそれぞれに電話があるものの、誰も来ないわねぇと嘆いていたことがあったのだ。その度に次男のTは栃木県で、末弟のHは千葉県で息子や娘夫婦や孫たちとお正月を過ごしているのさと説明しておいたのだけど、妹については何故近所の自宅に戻ってきているのに顔を出さないのか、いくら説明しても理解できない様子で、あの娘はどこにいるのかしら?と哀しい顔をしていたのを何度か見ていたもんだから、今日、最後の検査を終えて、その足で駆けつけてくれた妹(娘)の顔を見て、母の喜びはいか程のものだったか想像するにあまりある。家族みんなが集まっての白寿のお祝は、中止せざるえなかったけど、明日(14日)は母の99歳の誕生日を妹夫婦と俺とだけですることになる。二人が引き上げた後、母を寝かしつけてから自分の部屋でNETFLIXでアップされていた「新聞記者」(藤井道人)を何気なく見始める。映画版は勿論見ているし、モデルとなっている望月衣塑子さんのことも、ドラマの背景になっている赤木さんの自死のことも公文書改竄問題のこともよく知っている。だからこのドラマのストーリー展開については大凡想像がつく。それにしてもだ。潤沢な予算と、政権への忖度をゼロにすると、ここまでの内容が語れるのかと感動してしまって、全六回の内四回まで(180分)見てしまった。

2022・1・12

2022-01-13 05:07:24 | 日記
そんなことは注意しても無駄だと分かっていても、つい口にだしてしまう。今日も老老ブレックファースト(蜂蜜トーストとチーズトースト、スクランブルエッグとグリーンサラダ、白菜とトマトとソーセージの自家製スープ)の時、母は椅子にふんぞりかえってパンを齧るもんだから、パンの屑が履いているズボンや床にポロポロ落ちる。パンだけじゃない、スープも顔をお皿に近づけずに飲むもんだからテーブルの上やズボンを汚してしまう。その度に注意して顔をお皿に近づけて貰う。でも、直るのはその直後だけ。すぐ「お殿様食い」になってしまう。それから食べ物をくちゃくちゃ食べる。こっちは殆ど諦めているが、あんまりひどいと「猫みたいだ」と注意する。するとこれも一旦は直る。だとすると静かに食べることが出来るんじゃないか?と思うのだが、後二日で99歳になろうとしているのに息子からそんな注意ばかりされていたんじゃ哀しかろうと思って言葉を呑み込む。いや、そんなこと以上に哀しいのは、息子の俺が注意しても反論したり文句をいわないことだ。自分じゃ何もできなくなった今、このバカ息子に逆らうと生きていけなくなると思っているのか、文句を言われても黙ったままだ。もう親子喧嘩は出来ない。昔、俺のわがままを母として注意叱咤し、俺も喰ってかかった日々が恋しい。1時にテアトロジャージャン再演シリーズ②「ロバくんとポニーちゃん 音楽劇バージョン」に出演し,且つ劇中歌六曲を作曲して貰う荒木真樹彦さんと、音楽打ち合わせをしようとしていたのだけど、だったら共演する棟里佳さんやプロデューサーのChさんにも来て貰って台本にある俺が作詩した歌詞の内容なども説明してしまうことになったのだが、そこに美術とチラシを担当するデザイナーのKさんも他の用事で加わると、第一弾の「デンティスト」の顔合わせがまだだと云うのに、もう立派な顔合わせなってしまう。荒木さんとは二月中に作曲を完成して貰って、棟里佳さんには三月中の自主練を含めて四月からのリハに備えて貰うことになった。更にはこの芝居を六月に上演することまで決めてしまって、俺の演劇的世界は広がっていく。4時前に解散。母との老老ディナーはもやし一袋と獅子唐を十数個いれたペペロンチーノ、それに白寿のお祝の為に去年の内に取り寄せてしまったタラバ蟹の足を一本使ったスープ。贅沢この上無し。母を5時半に寝かしつけてしまったので、高円寺「座」で7時開場の工藤丈輝舞踏作品「あしうらの剃刀2022」を見に行くことにする。公演の度に案内をくれる工藤さんの舞踏を初めて目の当たりにして舞踏の凄さを思い知る。台詞が全くないのに体だけであの広い「座」の舞台を支配し、劇的空間を作り上げていた。狭い空間だけど、つい説明台詞に頼ってしまうけど、テアトロジャージャンも負けていられない。10時前に帰宅してすぐに眠ろうとしたのだけど、興奮が冷めずに12時ごろまで暗闇の中にいる★テアトロジャージャン再演シリーズ①「デンティスト」(作演出・桃井章、出演・浜田晃、水沢有美)日時・3/15(火)~17(木)開演19時、3/18(金)~20(日)開演14時)場所・テアトロジャージャン3F(渋谷区恵比寿2ー31ー3  O-KA  ビル)予約お問い合わせ・090ー9964ー2231(予約専用)

2022・1・11

2022-01-12 05:09:36 | 日記
俺は欲張り者だとつくづく思う。長編小説をとりあえずエンドマークをつけたもののそれで満足できず大幅に加筆訂正していたのに、途中で母をモデルにした短編小説を書き始めてしまった。かと思うと、テアトロジャージャンの再演シリーズの第一弾「デンティスト」の稽古が来週始まるというのに、明日には第二弾が音楽劇の為、出演する棟里佳さんと作曲もする荒木真樹彦さんにきて貰って、音楽打ち合わせがある。それだけでも手一杯の筈なのに、今日は今年最初の歯科の検診に出向いた後、1時から女優のKさんと俺が俳優として出演する芝居の読み合わせを始めたのだ。これはKさんには悪いけど、俺の道楽。小説を書くのも芝居を作演出するのも面白いけど、本当は子供の頃俳優になりたいという夢を持っていたもんだから、その夢をKさんを相手に実現しようとしているのだ。勿論、これは新人女優であるKさんの修行にもなる。その日がいつになるか分からないけど、人さまに見せることが出来るようになったら上演日を決めたいと思っている。乞うご期待。今日は火曜日なので母との老老ディナーはお休み。代わりにKさんと稽古が終わった後の飲み会。声を出した後なのでビールが美味い。因みに老老ブレックファーストは鰯の生姜煮WITHカイワレ、納豆、なすの漬け物、もずくと大根の味噌汁。7時前Kさんが帰った後、録画してあったNHK「倫敦ノ山本五十六」(脚本・古川健)を見る。香取伸吾が最高にいい。バラエティばかりで目立っていた彼だが、シリアスな役が意外にもいい。9時過ぎ先日買った「ロヒンギャ危機」(中西嘉宏著)を読みつつ眠りにつく。民族と宗教と政治が混ざり合って、この問題には解決の目処が見つけることが出来ない。母の血筋の人間たち15人あまりが集って今度の日曜日に白寿の祝いをしようと計画していたが、オミクロンの蔓延で会えなく中止することになった。その為に去年の内に買って冷凍している2万5千円分の蟹はどう始末したらいいのか?