坂の上のピアノ教室

おうちの方にレッスン室の様子、日頃思っている事をお知らせするためのblogです。

雑談

2012-08-21 | 日々
知り合いのちょっと若いピアノの先生と
お話をしていて、その方が、こんな風に話しました。



「さのさんは、雑誌に記事を書いたり、ドリルを作ったり、
色々な所に講座を受けに行ったり、ピアノの先生のお友達も
いっぱいいて、ネットも上手に使いこなして、
すごいです~~。

私も、刺激を受けて、少しまねっこさせてもらっていますけど、

ネットは苦手、時間の使い方も器用じゃないから、
普段の家のレッスンと、そのほかに頼まれている演奏のお仕事と、
練習で精一杯、
<<ピアノの練習=音楽の練習なんて、キリのないものだから、
ネットで遊んでる暇なんか、出来ないのが、ホントですもの>>


時々やっとの思いで頑張って、外に出て、著名な先生の
お話を聞くのが、せいいっぱい。
<<家に帰って、今度は生徒にレッスンする余力を残して、
帰宅しないといけないわけですし>>


でも、生徒への愛情や、学びの気持ちは、いっぱいあるの。

自分なりに、色々な教材を選んで、勉強しているつもりです。
わからない事は、自分なりに先輩の先生や(私のような)友だちと
情報交換をします。

これだけでは、いけないのかしら?
もっと、インターネットを駆使したり、
なんとか研究会に入って、毎月お勉強会に出たり、
自分でblogを書いたりしないといけないのかしら??」


私があっちこっちと色々な事をやったり、見たり、していることで、

とってもまじめで、勉強熱心だけれど、外向きではない彼女に、
「ふがいなさ」を感じさせてしまったのかな、と
とても反省しました。

これでは、先輩先生失格です。




私の身近には、どちらかと言うと、ネットは、検索したり、
時々有名人のblogを見るのが、主で、
自分で、ネットで何かを発信する、までは、使いはしない
ちょっと年下のピアノの先生や、普通の人たちが
たくさんいます。

そういう人口の方が、全然多いわけ。


でも、みんな それぞれ自分のやり方で、勉強しているし、
考えて生きている。
どこも、何も取り残されてないよ。





でも、ちょっと目を向けると、

「今日は、これしました。」

「今日は、こんな勉強しました」



マジメな人ほど、

「じゃあ、私は、これで良いの??」」と焦って、道を踏み外しそうになる。。。。


いえいえ、「あなたは、これで いいんです」

小さなわっかの中で、しっかり、物静かに
守ってくれる先生だからこそ、集まって来たい生徒も必ずいます。


誰もが、外に向かって発信できる人ばかりじゃあないし、
そんなあなたもちゃんと考えて生きてるのですし、

(なかには、ちゃらぽらん先生も、いますけどね)


私も、あっちの方に、埋もれて

おおぜーい いる たくさんの見えない人たちの事が
わからなくなってしまう人にならないようにしたいと、思います。



勿論、素晴らしいもの、良いものは、

「これって、こう使いこなすと、便利だよーー」って
教えてあげたいけれど、

そんな感じに、じょうずに誘ってあげられる人でいたいと、
思いますですよ。