GREAT LOVE KINGDOM

山を楽しむために生きる。

認知症

2006年07月15日 23時58分06秒 | 介護のお仕事
昨日は久しぶりの“休憩なしの24時間勤務”を終え帰宅。
朝まで全く目が覚めず10時間強爆睡してしまいました。

昨日はボクのフロアの男性入居者さんを病院に連れて行きました。
以前『痛恨の敗北』と言うページで紹介した将棋の強いお爺さん(負けた方)です。

お爺さんはここ1~2週間、体調が悪く全く同じ症状で3回も救急搬送されています。
その症状とは、いきなり『目眩がする・・・苦しい・・・』と訴え、床に倒れこむ。
『○○さん!○○さん!!』と呼んでも全く反応はなく、呼吸は荒く、数秒間隔で『ビクッ!!』と全身が痙攣する。

病院で何度か検査を受けたが原因は明確に出来ず、『きっと精神的なものでしょう。』との所見。
しかし、症状は治まらない。訪問看護士も『検査入院させてもらえないんですか?こんな症状見たことないんですけど・・・?』と困惑気味。

本人は、意識を失い倒れ、痙攣をしたことなど全く覚えていない。

そして昨日、お爺さんと一緒に再度通院。
診察室に入るとドクターはお爺さんに『○○さん。検査はもう2つ受けたんだよね?』と質問。お爺さんは『・・・はぁ?・・・えぇと・・・』
覚えていないのである。
ボクはドクターに目配せをし、小声で『覚えてないと思います・・・』と言うと、ドクターは嘲笑気味に『あっそう・笑。』と答えた。
訪問ドクターを含め、認知症患者を馬鹿にしているドクターは少なくない。
こういうドクターを見る度に気分が悪くなる。

認知症ということで入院を拒否されたり、入院しても『手に追えないから。』と言う理由で1日で病院を出されたり・・・
認知症という病気が世間に、いや医療の世界でも理解されていないってのは非常に残念なことです。(そんなボクも心から理解出来ているかと言われると自信がないが・・・)

昨年の8月、2階のフロアの入居者さん(女性)が何度も通院し、原因が分からず・・・とある日、いきなり居室で倒れそのまま亡くなってしまいました。
そんな例があるから、怖いんですよね。原因が分からないって言うのは。
夜勤者のプレッシャーも半端ではありません・涙。

爆睡から覚めた今日、幼稚園のお祭り(夕涼み会)に行って来ました。
茹だるような暑さでぐったりしてしまいましたが、子供たち、そしてお父さん、お母さん、お爺ちゃん、お婆ちゃん・・・家族の笑顔ってきっと何物にも代えられない幸せなんだなぁ。としみじみしてしまいました。

ホームに居るお爺ちゃん、お婆ちゃんにもこんな時代があったんだろうなぁ。
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2 コメント

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認知症 (介護士ドラマー)
2006-07-16 01:48:50
施設で実習を受けていたときに、とある利用者さんから、自分の席が分からないと聞かれ、席を案内したことがありました。時計の調整方法がわからないと言われ、調整したことがありました。思い出したくても、思い出せないと言ってました。誰しも、なりたくてなった訳では無いものなんですよね・・・。

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Unknown (セクラクララ)
2006-07-17 03:10:34
いつもコメント有難う御座います!励みになります!そうですよね、病気になりたくてなる人はいないですよね。しかし人間は皆、例外なく歳を取って行くので、お年寄りを理解すること、受け入れることってとても大切なことですよね。僕らはそんなお年寄りから沢山のことを学ばせてもらっているんですよね。
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