GREAT LOVE KINGDOM

山を楽しむために生きる。

『痛恨の敗北』

2006年02月23日 14時18分05秒 | 介護のお仕事
ボクの担当フロア(ちなみにボクは長なのです。)にいる男性入居者の話。
そのお爺さんはもう3年近くGHに住んでいるのですが、とにかく将棋が強い。
ボクも何度かお相手させて貰いましたが全く歯が立たず・・・と言ってもボクが弱いんですが。
最近は相手になる職員もいなく、将棋盤はしまったまま。
そこに前述の夫婦が入居されたのです。
そのお爺さんは新しく入った旦那に『将棋はうてますか?』と始まった訳です。
その日は午前中から夕方までずっと将棋を打っていたでしょうか。
そして翌日。朝からお爺さんの様子がおかしい・・・朝ご飯に全く手をつけず箸や食器を眺めてはまるで将棋の駒のように動かしている。そう。箸や食器、目に入るものが将棋の駒に映ってしまっているのです。
それからはまるで別人。食事やお茶菓子を食べ物とは認識出来ず額に皺を寄せては動かし続ける。部屋に戻れば『部屋に蟻や虫が沢山いる!どうにかしてくれ!』と幻覚までも現れてしまう始末・・・どうやら新しく入った旦那に全く勝てなかったらしいのです。
人の精神てたった一つのことを切っ掛けにここまで脆く崩れてしまうんですね・・・
それから数日が経ち、徐々に元に戻りつつありますが将棋盤はお爺さんの目の届かないところに。
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