goro's 花 Diary

東京の街を彩る花たちを追っかけています。

青い舌状花

2007年11月04日 | 07 花たち



この植物は何でしょう?

久々にクイズ形式でいっちゃおうかな。

ヒントをいっぱい出します。

野菜ですが、それほどポピュラーとはいえません。
認識度だと、この春に紹介した「ルッコラ」と同程度かな。

ヨーロッパの中、南部から中央アジアが原産の、キク科の多年草です。

大きいんですよ。
この株でも、1,3メートルほどあります。
1~1,5メートルくらいが一般的なようです。


本物の花色が出せません。もっと紫っぽい青です。

きれいなブルーの花が咲きます。
3~4センチほどの大きさです。

花茎が立つ前の状態です。

実はこの植物は、葉野菜です。
この葉っぱに見覚えありませんか?

ひょっとして答えはアレかなと思ってたかたも、この画像を見ると、たじろいじゃったかもしれませんね。

葉っぱをサラダで食べる野菜ではありますが、写真のようなものにはお目にかかったことはないでしょうね。
野菜売り場に並んでいる姿は、これとはまったく違っておりますから。

私たちが目にするのは、軟白栽培(日を当てない栽培、いわゆるモヤシ状です)したものです。
白菜のシンのような形で、葉は白色、葉先は淡黄色です。
それを1枚ずつはがしてサラダにしたり、オードブルを乗せる器代わりに使用したりもします。
シャキシャキとした食感、爽やかな香り、独特な苦味のある野菜です。

ここまでヒントを出せば、おわかりの方いらっしゃいますよね。


発表いたします。


チコリです。 
アンディーヴでもOKです、フランス語ですから。

正解率、どのくらいでしょうかね?


おじさんですか?

まったくわかりませんでした。
キク科の青い花だとしかわからなかったです。

実はこの写真、5ヶ月前の6月2日に撮影していたんです。
花が溢れ返っていた頃ですからね、名前のわからないものたちは、そのまま倉庫に直行です。
名前検索に割く時間もほとんどありませんでしたので、名前の分かった花たちを、その都度紹介しているうちに、取り残された花たちがいるんです。

チコリの正体も8月にはわかっていたのですが、時すでに遅く状態で、「お蔵入り」のリストのお仲間になってました。

ところがです、ここにきて再度花が咲き始めておりましたので、紹介の運びとなった訳です。

この1枚以外、すべて11月3日に撮ったものです。

でも、goro's 花 Diary では、この花の登録はチコリとはいたしません。
和名で登録することにいたします。


【キクニガナ・菊苦菜】キク科

舌状花だけのキク科の花たちはいろいろありますが(最近だとヤクシソウがそうです)、そのほとんどが黄色で(まれに白い花《タンポポノゲシ》もありますが)、青い花は珍しいと思います。
おじさんには、思い当たる花がありません。

キク科にはありがちなんですが、茎や葉を折ると乳液が出てきて、舐めると苦いl味がすること、食べられる草花には菜が付けられるので、「花がい味のっ葉」というのが、キクニガナ・菊苦菜の名前の由来ですかね。

日本には江戸末期に、観賞用、食用としてやってきたそうです。

それが今では、帰化植物になっているそうなんですよ。

検索サイトでみると、道端にわんさか生えているところもあるらしいんだけど、おじさんは見たことありませんね。
公園の、この場所でしか、出会ったことありませんからね。

あるところにはあるんでしょうね。