「お元気ですか」岡野恵美です

岡野恵美の日常の活動や生活を紹介します。

「ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書」をみて森友・加計問題を考える

2018年04月11日 | 日記

4月11日(水)

 先日、映画「ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書」

(※マクナマラ国防長官の命令でつくられた。トルーマン、

アイゼンハワー、ケネディ、ジョンソンの4政権が隠ぺい

してきたベトナム戦争に関する事実を記した文書)を

観た。ベトナム戦争に関するアメリカの最高機密文書の存在

を知った実在のジャーナリストたちをモデルに描いたスティー

ヴン・スピルバーグ監督の作品。ワシントンタイムズの発行

人のキャサリン・グラハム(メリル・ストリープ)と、編集

主幹のベン・ブラッドリー(トム・ハンクス)の演技と、真実

を伝えようと奔走するジャーナリストたちの勇気ある行動

をたたえたい。

 映画は、ベトナム戦争の凄惨な戦いの場面から始まる。アメ

リカの若者が死んでいった。(ベトナム戦争は1973年まで

に58220人の米兵と、100万人以上が犠牲になる)

 この戦いに、派遣されていた、政府も資金提供していたシン

クタンク、ランド研究所の軍事アナリスト(後に内部告発者と

なったと言われる、機密文書の執筆者の一人)ダニエル・エル

ズバーグが、政府による秘密裏の工作やアメリカ国民が知らな

い戦争の実態を目の当たりにし、政府にたいして不信をいだく

ようになり、1969年、自身の危険をかえりみず、この機密

文書を同僚のルッソと持ち出してコーピーし始めた。

 エルズバーグがニューヨークタイムズのニールシーハン記者

に、リークしニューヨークタイムズが、1971年6月13日に

これを暴露、世界中が驚いた。ニクソン政権は2日後、国家の

安全保障を脅かすとして記事掲載の差し止め命令を連邦裁判所

に要求した。

 その後、ワシントンポスト紙も独自のルートで、エルズバーグ

からこの文書を入手。女性経営者のキャサリン・グラハムは

激しいプレッシャーの中、新聞社の将来を危険にさらし、株式

公開の計画もあるなかでも、編集主幹のベン・ブラッドリーに

記事掲載の許可を出す。「報道の自由を守るのは報道しかない」

と言う、ベンの言葉に私は感動した。

 6月18日、法的措置をとられる可能性がある中でワシントン・

ポストは文書を発表した。司法省は掲載禁止命令と恒久的差し止め

命令を要求。しかし連邦裁判所判事は今回は訴えを棄却した。

 ワシントンポストに触発されて多くの新聞が一丸となって文書

に関する記事を掲載し、6月30日、最高裁判所は差し止め命令

を無効とした。ペンタゴン・ペーパーズの公表は公益のためで

あり、政府の監視は報道の自由にもとづく責務であるというのが

判決理由だった。

 

 いま、安倍政権の国政私物化の実態が、真実を求める国民の

声と、報道機関によって暴露されてきている。

 森友に続き加計問題にも火がついた。政治は国民のためのも

のでなければならない。

 

 

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