「お元気ですか」岡野恵美です

岡野恵美の日常の活動や生活を紹介します。

9条の会・津の学習会で山家悠紀夫さんの「暮らしと平和のためのやさしい経済学」の講演を聴きました。

2012年03月25日 | 日記

3月25日(日)

 午後1時半から、9条の会・津の学習会が、三重県教育文化会館で開かれ、

山家悠紀夫さんの講演を聴きました。山家さんは、暮らしと経済研究室主宰で、

演題は暮らしと平和のためのやさしい経済学「日本経済の危機の進行と憲法

9条をめぐる情勢」でした。

 山家さんのお話は、10年以上前に自治体問題研究所の集まりで一度聞いたこと

があり、とてもわかりやすかったので、楽しみにしていました。人数は数えなかったけ

れど、多くの方が来ておられたと思います。

 お話は多岐にわたっていました。

 私が特に印象に残ったのは、国民は、孫子に借金を負わせたら申し訳ないから、

消費増税も仕方がないと思っている人が多いが、日本は世界最大の借金国である

ことは事実であるが、お金を貯めていることも世界一であり、日本政府は結構資産

を持っていること。また、国内には250兆円を超す余剰資金があるなど、世界一の

金余り国となっている。今必要なのは、内需の拡大であり、賃金をあげ、社会保障を

充実することが大事。大企業と国はその体力があるのに逆行していることが問題。

政府の増税目的の一方的な宣伝にまどわされないこと。

などでした。お話のレジュメは以下のようです。

 

1. 大震災、大津波、原発事故…日本の経済社会にあらたな課題

2. 間違いだらけ、野田政権の経済・社会政策

  (1)「復興増税」は、復興財源にならない

  (2)「社会保障と税の一体改革」は、日本経済・社会と暮らしを壊す

  (3)「TPP加盟」は、日本の経済・社会と暮らしを壊す

3、暮らしを良くするために、日本経済を復活させるために…今、必要なこと

  (1)賃金をあげること

  (2)社会保障制度を充実させること

     日本の社会保障制度の問題点

     西欧並みの社会保障制度に…あと30兆円の政府支出を

4、財政健全化に30兆円、社会保障拡充に30兆円……どこに財源を求めるか

  (1)消費増税はやるべきでない

  (2)一時的な資金調達で、まずは震災復興を、合わせて社会保障の拡充を

     国内余剰資金の活用(国債の発行など)

     政府の保有する資産の活用(年金積立金の取り崩しなど)

  (3)恒久的なし資金調達で、財政赤字の削減、社会保障の拡充を

     軍事費その他、不要な支出の削減……4~5兆円の資金が捻出できる

     景気を本当によくすること……10兆円以上の税収増が期待できる

     増税も必要だが……

       まずは、不公平是正の是正、負担能力に応じての増税で

       (大企業に、高額所得者に、資産家に)

       なお足りない場合にも、消費税増税ではなく、所得税増税で

 (4)日本の経済社会は負担増に耐えられる……西欧諸国に比べ低い国民負担率

         

 

   今日の9条の会で良かったことが2つ

  一つは、以前生協病院で同僚だった古田さんが、第一部で奇術を披露して

くれたこと。定年退職後習ったとのこと。おみごとでした。

  もう一つは、山家さんを駅までお送りすることができ、直接会話できたこと。

  これは、偶然のことで、たまたま会館の外に出たら、雨が降っていて、山家さん

が津駅まで行かれるのに遭遇。声をかけさせていただいたということでした。

  山家さんとの会話の中で、党の提言についてお尋ねしたら「よくできている。」と

おっしゃっておられました。

 

     

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