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◆ 今月のナポレオン

2018年06月16日 | ◆[不定期] ヤングキング・アワーズ

ヤングキングアワーズ 2018年7月号より

 今月の『僕らはみんな河合荘』感想はこちら
 今月の『蒼き鋼のアルペジオ』感想はこちら
 
 
 
 

以下、ネタばれあります。 (未読の方はご注意ください)

 
 
 
 
 

●ナポレオン -覇道進撃- (長谷川哲也 先生)

 

 モスクワ炎上!

 フランス軍の入城後、炎上した街を見て、人々は「ナポレオンが火をつけたのか」
 と大騒ぎとなっていますが、クトゥーゾフ将軍には、誰がやったのか心当たりがある様子。

 モスクワ放棄前の会議にて、モスクワ総督ロストプーチンが放棄に反対。
 それでも、クトゥーゾフ将軍に押され、追いつめられたことで、
 全市民を非難させた後、火を放つと言い出していたようで・・・

 そして実際、火が放たれてしまい、クトゥーゾフ将軍としては余計なことをしてくれた
 といった感じでありましたけど、はたしてそれはなぜなのか?
 なんて気になる所でしたね。

 

 

 

 炎の中のフランス軍。

 ダヴー、夢を見る。
 負傷し、寝込んでいたダヴー元帥が夢を見たようですが、その内容に笑!
 ビクトルさんが原因の負傷でしたからね、妙な夢を見るのもやむなし(^^;

 「あいつを最前線でブチ殺したい」とか言っていたのは愉快でしたけど、
 そこへ火事の報告が飛び込んできたから、瞬時に仕事モードへ。

 皇帝陛下へ報せに行くダヴーさんに、ナポレオンは「野営の失火だな」と
 願望交じりの言葉を投げかけますが、返ってきたのは現実的な答え。
 「ロシア軍の計画的な放火」とのことですが、実情はやや異なっているようで。

 同時に4ヵ所から火の手が上がったとのことで、火の勢いはすさまじく、
 混乱するフランス軍の様子が、4日間燃え続けたという火事を、深く印象付けます。

 

 

 

 焼けた跡のモスクワ。

 3分の2が焼けたものの、軍勢を収容する家屋は残っていて、食料も充分という状況。
 不幸中の幸いと言うべきか、後のことを考えると、もっと焼けていた方が幸運だった
 と言うべきでしょうか・・・

 火事が起きて、規律が緩み、略奪が行われるようになったのも、良くない兆候。
 無論、ナポレオンは軍紀の乱れを許さず、取り締まり強化を命じています。

 続いて、ナポレオンは放火を命じた者を明らかにするよう指示。
 でなければ、フランス軍が放火犯扱いされるというのは、なるほどと思えました。
 そん汚名をかぶれば、まともに相手にされなくなりかねませんからね。

 

 

 

 諦めと、まさかの再会と・・・

 死にたがりだったロシア兵セルゲイさん、あの後、軍に合流しようとした所、
 フランス軍に捕まったようで、現在は捕虜収容所に。

 そこで、警官だという男から街に放火した話を聞いています。
 放火したのはロシア軍ではなく、警察や囚人たちが総督の命令で行なったとのこと。

 セルゲイさんは驚いてますが、その話の最中にダヴーがやって来て、
 放火犯の証言を得たことから、他の放火犯たちが処刑されることに・・・

 処刑が行われる際の銃声を聴きながら、顔を伏せるセルゲイさん。
 「ここでも人が殺される」「どこでも同じだ」と、どん底の中で諦観めいた感情を抱き、
 苦しみばかりの現世に嫌気がさしているような、陰鬱な表情を見せていたのが印象的です。

 そこへ顔を出したのは、フランス軍兵士のルカくん。
 セルゲイさんの顔をまじまじと見つめながら、何かに気付くと
 「やっぱり、あの時の奴か」と笑いながら話しかけています。

 セルゲイさんはフランス語を解さず、ルカくんが何を言っているのかわからなかったのに、
 彼がつぶれた銃弾を見せたことで、それが自分と撃ち合った男であることを察します。

 しかもルカくんの方は、なぜか嬉しそうに笑っていて、自分とのテンションの差に愕然。
 「俺たちは敵同士で殺し合ったんだぞ」と、あっけにとられながら考えていたのは、
 当然と思わされる心情ではありましたが・・・

 

 

 

 死にたがりだった男の笑い。

 ビクトルさんまで呼んで、酒盛りを始めるルカくん。
 セルゲイさんも酒を勧められて、場が一気に陽気になっていたのは面白すぎでした。

 その空気に、セルゲイさんも影響されたのか、思わず吹き出し、笑顔を見せていたのは、
 これまでの陰鬱な雰囲気を吹き飛ばす勢いがあって、楽しかったですね。

 「色々考えて損した気分だ」と、酒を飲み、笑みを浮かべながら思うセルゲイさん。
 憑き物が落ちたような顔つきに安堵感を覚えつつ、もう死にたがることはないだろうと
 思わせる清々しさがありました。

 「戦争がなかったら、友人になれただろな」という言葉から、彼の高揚と同時に、
 微かな寂しさ、時代のままならなさを感じられて、切なかったですね・・・

 ロシア遠征における兵士たちの交流は、ここで1つの到達点に至ったと思われますが、
 これからはルカくん視点が増えることになるのでしょうか?
 フランス軍の動きと共に、彼がどのような運命をたどるのか、刮目したい所です。

 

 

 

 クトゥーゾフの狙いは・・・

 ナポレオンは、ロシア皇帝アレクサンドル1世との交渉を始めたいと考え、
 懇願するかのような文面の手紙を送ろうとしているのが、弱気に感じられます。

 それだけ状況が追いつめられつつあるわけですけども、クトゥーゾフもそれを察し、
 アレクサンドル1世には和平交渉をしないよう、申し出ている所が不気味。

 彼には、ナポレオンをモスクワに留めておきたい理由があるようで、
 そのためモスクワ放火で、ナポレオンが退去することを恐れていたらしい。
 やはり、狙いは冬の到来・・・なのでしょうか。

 一方、ナポレオンはいまだ楽観的で、ロシアの秋のうららかさに和みつつ、
 コランクールが語っていた「ロシアの冬」を、まるで気にしていないのが危うい。
 そんな皇帝陛下を眺めながら、コランクールは不安を覚えている様子で・・・

 などなど、モスクワ炎上と兵士たちの交流が描かれた今回。
 転落の前の猶予期間は、穏やかに和やかに流れてゆきますが、ここから決壊まで
 どれほどなのか、はたしてどうなってしまうのか、気になりつつ、今後も楽しみです!

  

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