2011年6月号
以下、ネタばれあります。 (未読の方はご注意ください)
●ななこまっしぐら! (小池恵子 先生)
ななこさんのきらめく笑顔でスタートをきった今回、タクさんとの2人旅!
よほど嬉しいのかテンション高く、歩くは食うわの大はしゃぎ。
それにつられるかのように、タクさんも充実しまくりの楽しい旅行。
こんな2人の様子に、読み手もつられて楽しい気分になってしまう・・・・・・
はずだったのですが、今回のお話は、序盤・中盤~終盤への流れがスゴかった。
いつも元気いっぱいのななこさんが、さらに元気さを増して駆けずり回る姿に、
いつも以上の楽しい雰囲気を味わっていた流れが、
終盤一転、シリアスムードに変わってしまうのです。
この楽しい旅行は、かつての思い出。
「カキナ」を知った思い出の地。
序盤の高いテンションが、静けさを取り戻して落ち着いた時、
浮き彫りになる「現実」に、読み手の私は思わず姿勢を正さずにはいられない・・・
そんな心境へと引きこんでくれたお話でした。
「でも言葉は時々役に立たないから」 【それぞれがそれぞれに】
これらの言葉には、ずっしりと胸を打たれてしまいましたよ。
描かれる情景に切なさ・やるせなさを覚えながら、確実に再生への志も感じられるのです。
そうした想いを抱き、ななこさんが再び思い出の地を、
あの笑顔で訪れる日が来ることを祈りつつ・・・今後も楽しみです!
●メイドさんのお掃除。 (間口まき 先生)
間口先生が新作でゲストー!!
「フロムリーダーズ」での4コマ漫画も、毎回楽しませていただいております。
ハウスクリーニング会社「クリーン本舗」。
なぜか作業着がメイド服というその会社で働くのは、栗橋真由さん(通称:クリマユ)。
先輩・内田泉さんや新人・水本サチさんと一緒に、メイド姿でクリーニング!
厳しくて古風(?)な泉先輩も、天然でがんばり屋なサチさんも、双方おもろい(^◇^;)
そんな2人に挟まれるカタチの「中間管理職」なクリマユさんが、
ツッコミ+苦労人ポジションで話を引っぱる感じでしょうか。
泉先輩の「と・・・止めてもダメですぞ!!」には笑ったし、サチさんの泣き顔もイイ!(*゜´∀`゜)
たまに失敗もするけれど、前向きに全力でクリーニングする姿は悪くない。
ラストの笑顔もステキでよろし。
これはぜひともつづきを読んでみたい作品ですよ!
間口先生の前作『不思議のアリスさん』も面白かったですし、
ここはひとつ、連載枠でのご活躍も見てみたいものです!
●うちのえんまちゃん (ひらふみ 先生)
ひらふみ先生、スペシャルゲストで登場!
でも一瞬、ひらふみ先生だと認識できませんでした。
え?こんな絵描くの!? とか思っちゃって(^^;
寺へやって来た留学生(?)のサーシャちゃん。
ロシアあたりの出身かと思いきや、ジゴクから来たとかワケわかんないこと言ってます。
お寺の息子・悠理くんは勘違いしたり、けっこうノンキだったりで、
楽しくサーシャちゃんと会話してますが・・・とつぜん、帽子がしゃべったー!?Σ(゜Д゜;)
目ん玉付の帽子は、自らを「執事セバス」と名乗ってますけども、
そんなしゃべる帽子を前にした悠理くんやご母堂の反応が、
ノンキで楽しく面白い(^∇^;
本作品タイトルに「えんまちゃん」とありますように、
サーシャちゃんは、閻魔大王様ゆかりの人物で、人間界にお勉強に来たとか。
「くらオリ」の方にはミロク様もいるし、なんかコラボしたら面白そうだな・・・
それはともかくサーシャちゃん、まだ普通の子供っぽくて可愛らしく、
悠理くんも良い人だし、かなり心地よく読める雰囲気の作品です。
執事セバスは“遊ばれポジション”にいて、そのあたりも面白味になりそうですけど(´▽`;)
これは、かなり期待できるんじゃないでしょうか!?
それにしても、サーシャちゃんがめっちゃ可愛い・・・
私が見てきた「ひらふみ先生作品」の中では、かなり珍しいキャラクターな気もします。
ひらふみ先生の新境地か!? (私が知らないだけかもしれませんが)
なもので、連載化を希望いたします!