五里霧中

★ マンガなどの感想 ★

◆ 今月のドリフ

2018年07月21日 | ◆[不定期] ヤングキング・アワーズ

ヤングキングアワーズ 2018年8月号より

 今月の『蒼き鋼のアルペジオ』感想はこちら
 今月の『ナポレオン -覇道進撃-』感想はこちら
 
 
 
 

以下、ネタばれあります。 (未読の方はご注意ください)

 
 
 
 
 

●ドリフターズ (平野耕太 先生)

 

 死出の道か、生き抜く過程か・・・

 ひたすらに、黒王の陣まで突っ切ろうと斬り進む、豊久とドワーフたち。
 無双とも思える活躍で次々と敵を屠り、返り血を浴びる姿は、まるで鬼神。
 しかし、それは死を覚悟した姿でもあり、悲壮さを感じてしまいますが・・・

 当人たちは、笑いながら声を掛け合い、撤退を始めている信長たちに、
 手を振って別れの挨拶をするなど、陽気をふりまいているのが爽快ですらありました。

 豊久軍決死の突撃、その行方や如何に?
 いよいよ、決戦も最終局面へ突入です。

 

 

 

 廃城へ・・・

 陽気に別れの挨拶を叫ぶ豊久たちを眺め、グッと何かをこらえるような、
 そんな表情をする信長さんが、印象的でありました。

 自分のことを「しくじった男」「その程度の男」だと自認している信長さんは、
 「豊久をすり潰して生きる」価値なんてないのだと考えていたのが、何とも寂しい。

 それでも、そうなってしまった現状を受け容れ、「廃城へ」と告げる背中が
 彼の決意を感じさせますね・・・与一の引き締まった表情も、同様です。
 この戦いに敗れたことで、再び起ち上がる時、どう変わるのかは期待しておきたい所です。

 

 

 

 光秀の戸惑い・・・

 決死の突撃を敢行する豊久たちに、全軍が集中してしまう状況。
 そんな場面を目にして、「信長を追え」と叫ぶ光秀さんからは、手ごわい敵を
 今のうちに討とうとするだけではない、織田信長への執着のようなものを感じられます。

 その反動なのか、豊久を「雑魚」と呼び、彼への侮りをぶつけるように
 感情を高ぶらせていましたが、すぐさま状況を把握して、豊久軍の構造と、
 豊久の特性を見抜いていたのは、さすがと言うべきなのでしょうね。

 豊久の狙いと、その狂気を見抜く視点。
 それは光秀だけでなく、もう1人、土方歳三も同様で、それは豊久への執着であり、
 「薩人はいつもそうだ」「正気のまま」「狂う」と述べていたのが、興味深い所。

 心の中で、豊久の快進撃を望んでいるかのような、そんな言葉を述べていたのも、
 信長を逃すことを悔しがる光秀との対比になっていて、面白かった。

 

 

 

 終結か・・・

 激戦に次ぐ激戦をくぐり抜け、黒王のもとへ突き進む豊久たちでしたが、
 多勢に無勢、仲間たちも続々と減り続け、ついにドワーフも最後の1人に・・・

 もはや満身創痍。
 迫る黒王軍の兵卒は、横並びに大勢いて、もはや、これまでかと絶望的状況です。

 が、それでも笑顔で「しまいじゃなあ」と告げる豊久が、悲しくも快。
 はたして、ここが最期の地となってしまうのか?
 死に場所を、関ケ原で死ねなかった豊久が、手に入れてしまうのか?

 そして、その幕引きを土方歳三が務めることになるのか・・・?
 廃城へ逃れた信長が、反撃することはできるのか?
 諸々が気になりつつ、今後も楽しみです!

 

◆ ヤングキングアワーズ 感想

 


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2 コメント

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Unknown (Unknown)
2018-07-25 13:57:47
更新おつかれさまですー
Unknown (67)
2018-07-27 03:32:09
コメントありがとうございます~

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