ヤングキングアワーズ 2015年7月号より
以下、ネタばれあります。 (未読の方はご注意ください)
●蒼き鋼のアルペジオ (Ark Performance 先生)
コミックス11巻、7月発売! そんな今回、ゾルダン・サイド。
何やら、だだっ広い書庫にて、本に顔をうずめた女性が1人・・・
雑多に物が置かれた机から、コーヒーらしき飲料の入ったコップを手に取り、
こきゅこきゅと飲みつつ、「フレッチャー」「ラドフォード」と会話をしている様子。
まるで、大学の研究室か何かを模した部屋に身を置く彼女こそ、「レキシントン」!
“霧”の北米方面太平洋艦隊、その先遣隊の指揮を務めているようで、
様々な指示を送っています。
いかにもアメリカ~ンなそばかす顔が、らしいといえば、らしい印象。
「ニュージャージー」との会話の中で、「今の旗艦はあなた」と言われていることから、
指揮権を任されていると考えられますね。
先遣隊は、レキシントン(海域強襲制圧艦)とフレッチャー&ラドフォード(駆逐艦)。
後方に、おそらくはニュージャージー(戦艦)率いる艦隊が控えていると思われます。
いや~、いよいよアメリカ艦が登場しましたね~。
“霧”である以上、国別での性能差に、さほどの違いはないのかもしれませんが、
やはりアメリカ艦となると、ある種の畏怖を覚えずにはいられませんもので(^^;
レキシントンと接触するゾルダン・・・
北米方面艦隊の目的を探ろうと、レキシントンに尋ねますが、
レキシントンさん、甲板上でも読書・実験・測量など、何かと忙しそうにして、
ゾルダンの相手も、ぞんざいな感じに(^^;
とはいえ、受け答えするレキシントンの言葉から、
彼女たちが401とコンゴウ艦隊との戦いに、介入する気でいることが判明します。
しかも、それは北米方面艦隊の独断。
自ら「越権行為」と認めつつ、それでも、この機会に401を討てればよいと、
レキシントンは大雑把に考えている様子。
このあたり、やはり“霧”にとって、管轄海域以外への介入は「越権」であること、
そして、レキシントンが合理性を重んじつつ、大胆に行動するタイプなのだと、
認識することができますね。
話し合いの最中、ゾルダンはフランセットに北米方面艦隊の数を探らせ、
報告を受けていましたけど、判明した後方にいる艦の数が尋常ではなくて驚き!
これでは迂闊な行動はとれないだろうな~、なんて考えてしまいましたが・・・?
レキシントンに反論するゾルダン・・・
現在のゾルダンの目的は、コンゴウの旗艦装備を確認すること。
その妨げとなるであろう北米方面艦隊の行動は看過できないと述べつつ、
レキシントンの越権行為を指摘し、これ以上進ませまいとの姿勢を示します。
ところがレキシントンは、それを意に介さず、前進することを示唆。
そこで、ゾルダンがとった道は・・・?
予想できていたとはいえ、北米方面艦隊の数を知った今となっては、
半壊しミルヒクーを失っているU-2501にとって、あまりに無謀ともいえる挑戦。
それでも、フランセットやロムアルドに確認を取りつつ、
U-2501から今後予想される行動を支持されるなど、ゾルダン陣営の士気は上々。
全装備のロックが解除されるU-2501の姿に、思わず高揚してしまいましたよ!
ゾルダンの過去・・・?
しかし、ここで気になったのは、U-2501が、
ゾルダンと「出会ったあの時」という話をした際の、ゾルダンの回想。
一瞬、頭をよぎったかのように思いだされていた場面には、
U-2501のメンタルモデルと同じ姿をした少女がいました。
そして、その少女は戦渦に巻き込まれているようにも思えます。
これがU-2501であった場合、メンタルモデルである彼女にとって、
この状況は脅威ではないはず。
ところが、ここでの少女は逃げ惑っているようにも見えるのですが、さて?
はたして、この少女はU-2501のメンタルモデルなのか?
それとも、ゾルダンに関わりのあった人間の少女であり、
U-2501は彼女をモデルにしている・・・とか?
また、冒頭でレキシントンが、U-2501のことを「アドミラル・チハヤが建造した」
と述べているのも、ちょっと引っかかっているのですよね。
U-2501は元々、“霧”独自の艦ではなかったということなのでしょうか。
それを翔像がムサシにつくらせた? もしくは・・・・・・
などなど、ゾルダン・サイドで気になる事柄が色々と出てきましたね~。
そして・・・
もはや、イ401との戦いだけでなく、フッドらによる〈緋色の艦隊〉討伐、
そこから派生したプリンス・オブ・ウェールズとレパルスの確執、
そして、北米方面太平洋艦隊とU-2501の衝突と、“霧”は混乱の渦へ・・・
それというのも、各メンタルモデルが自我を持ち、独自の行動をとり始めたため
というあたり、メンタルモデルをもたらしたとされるヤマトの思惑通りなのでしょうか。
まるでプロフェッサー気取りのレキシントンに、堂々と応じるゾルダン。
ここで、ゾルダンとU-2501の実力を見せつけることになるのか?
はたまた、空母ではない「空母」=海域強襲制圧艦の初舞台ということで、
レキシントンらが見せ場をつくるのか? ニュージャージーはどう動く?
などなど気になりつつ、今後も楽しみです!
今月号はアド探がお休みのようで、残念!