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◆ 『GANTZ -ガンツ- 』32巻 感想

2011年09月04日 | ◆マンガ 感想

『GANTZ -ガンツ- 』32巻 (奥浩哉 先生)

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 (31巻感想はこちら

 私はコミックス派なので、連載を追っておりません。

 なので、見当違いのことを書いていることもあるやもしれませんが、

 ご容赦いただけると幸いです。

 

 

以下、ネタばれあります。 (未読の方はご注意ください)

 

 

 

・救出活動

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 まず、処理場に送り込まれた幼い姉弟の視点で、物語は始まっています。

 これが見事な点は、大人すら流されてしまう状況で懸命にがんばる小さな子供たちの姿が、

 その過酷さと、彼らの無力さ、そして玄野やレイカたちによる救出活動のスゴさを、

 リアリティあふれる実感をともなって読者に伝えてくれることでしょう。

 救出活動のありがたみがよくわかるようになっています。

 

 処理場の風景はもう見慣れてしまっているため、読者には「なんでもないこと」に映りがち。

 それがこうした描き方によって、飽きさせない工夫となっているわけですね。

 あと、立ちションのシーンは、人間のどうしようもない生理現象を描くことで

 リアリティを演出し、空想的世界観に現実感をもぐりこませる見事な手法になっています。

 こうした奥先生の手腕にも、注目せざるを得ません。

 

 

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 一方、タエをさがす玄野(1号)の方はというと・・・

 タエ捜索を一時休止してまで救出した人々に、もっと面倒見ろと言われんばかりの状況。

 「子供もいるンだぜ!! あンた!! 鬼かよ!!」なんて、子供をダシにする人間もいたり。

 

 いわば人間の身勝手さを見せつけられるような雰囲気ですが、私でもこんな風かも(^^;

 しかしここで1人の少女の威勢のよい言葉が、人々の目を覚まさせているのは、

 逆に人間の良い面をみせてくれているようでもあります。

 感化された人々が、玄野に次々感謝している場面は清々しいかも。

 このように「身勝手さ」⇒「潔さ」を見せるのは、人間を描くという点で意味がありそうです。

 

 

・情報操作

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 やはり、巨人だってバカじゃなかった。

 人類を武力制圧するにしても、やたらと無駄に時間がかかっていまいます。

 そこで「騙す」という方法をとりやがりましたね~。 情報操作で一網打尽をねらうか~。

 巨人と人類は友好関係を結んだからもう安心。 さあみなさん、宇宙船へおいでよ!

 ・・・というわけですな。

 

 これにコロッと騙される人々続出なのには少し違和感ありますが、

 驚天動地の連続で、人々の感覚がマヒしているといった感じでしょうか。

 さらに、GANTZチームがテロリスト指定されていますけど、

 じっさいに救助された人々だけは、真実を知っていることになりますね。

 このあたり、今後の展開にかかわってくるのかな?

 

 

・そのほかの動き

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 まず、タエさん。

 彼女も、これまた波乱ばかりの状況の中、玄野に会うべく必死の逃避行。

 はじめに巨人のおばさんが、タエさんを放り投げずに地上で放したのも、

 いわば“小動物”の命を重んじるのと同じような感覚だったのでしょうね。

 このあたり、巨人も人類とそう違いがないことを表現しているのだと感じます。

 

 そして、途中で出会った武装した2人組。 彼らは自衛隊の人たちでしょうかね。

 巨人を殺害することはできずとも、傷を負わせてひるませることは可能なようで、

 タエさんも救われていますが、後半では巨人たちの狩場に誘い込まれてしまったらしく

 またもやピンチと、まったく気の休まる暇がないタエさんの苦難はいつまでつづくのか・・・

 

 

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 そして、桜井。

 巨人殺戮を望み、母船に乗り込んだ彼でしたが、そこで見たのは人と変わらぬ巨人の姿。

 祖母と孫らしき巨人たちは、桜井を“小動物”扱いはしていますが危害を加えるわけでもなく、

 その行動はやさしさに包まれているといっても過言ではない。

 そんな様子に、彼も殺害を躊躇するのですが・・・・・・

 

 この後の彼の行動、そして涙。

 桜井のエピソードは、戦争における「憎悪の連鎖」を描くものになりそうですけど、

 これはどう展開させて、どう決着させるのでしょうね。

 心の中に響く声のことも気になります。

 

 

・巨人の反撃! GANTZチームのピンチ!

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 突然のハッキング!?

 まさかGANTZの転送が逆手に取られて、敵を送り込まれるなんて!・・・と驚きの展開。

 ここから巨人側の技術力は、GANTZのそれに近いものであることが判明しました。

 

 さらに、まさかの西くん無双。

 動揺しまくりでしたけど、必死に戦い、タケシくんを救うなんて・・・

 とっさにとった行動でしょうけど、まるで加藤のようでした(^^;

 このことが西くんに、“変化”をもたらしたりするのでしょうかね?

 

 

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 そして、GANTZに起きた異変により、転送ができなくなった救出チーム。

 順調な活動が、一転して不穏な空気に包まれる。

 しかも、GANTZによるものか、巨人側の罠なのか、わけのわからない場所に転送され・・・

 じわじわと意味不明な不安がつのる展開は、従来の『GANTZ 』っぽい雰囲気ですね。

 

 

・気になった点

 ここで気になった点は、巨人のテクノロジーでしょうね。

 GANTZの中の人も「ハッキングなんてあり得ない」と述べながら、

 その後すぐに「あ、そうだ!!」と何かに気付いたようでしたけど、これは何だったんでしょうね。

 中の人にとっては、巨人の技術では無理と考えていたのでしょうか?

 

 また、巨人たちは空間圧縮技術なんてものも持っているらしく、

 これってGANTZが使っていたものと似たような技術なのではないかと考えたり。

 マンションの1室を外界から隔離していたのも、この技術の応用だったとか?

 だとすると、巨人のテクノロジー・レベルはあなどれないことになりますが・・・・・・

 

 

 しかし、そう考えると、ますますGANTZを人類にもたらした存在が気になります。

 彼ら?は、巨人に滅ぼされた星の生き残りということが考えられるかも?

 それで他の星々に、対巨人兵器としてGANTZを配置している・・・?

 でもそうすると、カタストロフィ発生後にGANTZの機能に制限がついてしまったことの

 理由がわからなくなってしまうんですよね~。 謎が深まるばかり。

 

 そもそも、セバスチャンの存在もわからない。

 彼は人類の1人で、たまたまGANTZの謎に触れることができるポジションにいるのか?

 それとも、GANTZをもたらした存在と関わりがある存在なのか?

 うーん、わからないことだらけです。

 

 

 そして、最後に玄野(2号)や加藤たちが送り込まれていた場所。

 不気味な正体不明のモノたちがうごめくそこは、巨人たちの罠なのか?

 それとも、巨人たちに対抗しようとする他の星の人類なのか?

 予告では「敵」とありますから、敵なんでしょうかね?

 

 また、玄野1号と行動を共にする巨人女性の行動も、罠なのか協調なのか・・・

 不安を感じさせる展開に、今後がますます楽しみになります!

 何か特集記事を書きたかったのですけど・・・ちょっと無理かもしれません。

 次は来年ですか~。 長いな~。

 

 

33巻感想はこちら

 

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