五里霧中

★ マンガなどの感想 ★

◆ 今月のナポレオン

2017年10月06日 | ◆[不定期] ヤングキング・アワーズ

ヤングキングアワーズ 2017年11月号より

 今月の『僕らはみんな河合荘』感想はこちら
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以下、ネタばれあります。 (未読の方はご注意ください)

 
 
 
 
 

●ナポレオン -覇道進撃- (長谷川哲也 先生)

 

 「ロシア遠征始まる!」

 ということで、動き出す大陸軍。
 次々と現れる元帥や将軍たちを、兵士たちが羨望のまなざしで見つめています。

 そうした兵士たちの元帥への視線が、興味深い冒頭。
 戦場では指揮官が誰かによって、自分たちの運命も変わりかねないでしょうから、
 憧れと共に、不安も入り混じった思いが感じられる気がします。

 

 

 

 ビクトルさんの解説。

 ネイ元帥は人気があるようで、兵士たちも安心感を覚えている様子。
 また、ダヴー元帥は畏怖され、ウディノ元帥は猛者だと評価されていて面白い。
 ビクトルさんも「あの3人がいれば大丈夫だろ」と言っているのが良いですね。

 ウジェーヌ・ローマ副王や、皇帝の実弟ジェロームさんについては
 今一つ盛り上がらないものの、優秀な参謀が付いているはずと、安心させるように
 ビクトルさんが述べていたのは、古参兵の風格があります。

 そして、グーヴィヨン=サン=シール将軍。
 共和主義者であるため、ナポレオンをよく思っていなかったらしく、
 そのため険悪な関係だったとか・・・

 それでも、優秀ゆえに起用されているというのが、むしろ安心感になっていますね。
 ロシア遠征でも活躍して、元帥になるのも、この時なのですかね?

 

 

 

 60万の軍勢がロシアへ・・・

 ロシア軍を包囲すべく大陸軍を動かすナポレオン。
 60万もの大軍を動かすのも、戦争を短期で終わらせる目的がある様子。

 しかし、それだけの人数であれば、移動するだけでも大仕事。
 さらに食料の問題もあって、行軍中は領土を荒らしながら進むことにも
 言及されていたのは興味深いですね。 ビクトルさん曰く「それが戦争」。

 そして、ナポレオンの落馬。
 川を越えるタイミングでの落馬であり、ベルティエさんなどは「凶兆」だと
 考えているのが不吉さを漂わせていて、まさに遠征の先行きを象徴するかのよう。

 

 

 

 アレクサンドル1世、ナポレオンに立ちむかう・・・?

 ロシア皇帝アレクサンドル1世が、ナポレオンがロシア領へ入ってきたことを
 聞かされて、ついに来たかと衝撃を受け止めていたシーンはよかったですね。

 「いざその時が来ると」と、宮殿すら破壊する嵐を前に立ちすくむイメージに、
 ナポレオンへの畏怖を感じられて、圧倒されましたよ。

 しかし、それでもアレクサンドル陛下は、最前線に立つ気満々で、
 そのことを伝えていますが、バルクライさんはそのことに内心反対の模様。
 それでも従わねばならない立場が、もどかしいですねえ。

 そこへ、アレクサンドル1世の妹君・エカテリーナさんがやって来て、
 兄に直言していたのが面白かった!

 おかげで皇帝陛下も最前線にはいかず、モスクワで祖国防衛を訴えることになり、
 これにバルクライさんが表情を変えず、内心「大公女さまグッジョブ」とか言ってて笑!

 しかし確かに、この判断がロシアにとっては大きなプラスとなるのでしょうから、
 まさにグッジョブということになりそうです。

 

 

 

 死にたがりな兵士と、死にたくない兵士。

 移動するロシア軍。
 兵士たちは淡々と歩いていますが、その中でセルゲイさんは、
 「早く戦って敵を殺したい」なんて語っていて、物騒この上ない。

 奥方を寝取られた結果、兵士になった人ですから、闇を抱えていそうです。
 しかし、彼の真意はむしろ「死にたい」ということにあって、悲哀があります。

 その一方、フランス軍では、結婚から逃げた男・ルカくんが「死ぬなんて真っ平です」
 なんて述べていて、この対比が気になる描写となっていました。

 死にたがりなロシア兵・セルゲイさんと、死にたくないフランス兵・ルカくん。
 このロシア遠征では、兵士視点が多めに取り入れられているように思えますし、
 2人の先行きには大いに注目したい所です。

 などなど、ついに動き出したロシア遠征。
 結果はわかっていることでありますが、それがどのように描かれてゆくのか。
 覇道の道行きに、斜陽の予感を覚えつつ・・・ 今後も楽しみです!

 

◆ ヤングキングアワーズ 感想

 

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