五里霧中

★ マンガなどの感想 ★

◆ ヤングキングアワーズ 感想

2014年12月06日 | ◆[不定期] ヤングキング・アワーズ

2015年1月号

 

 今月の『蒼き鋼のアルペジオ』感想はこちら
 今月の『僕らはみんな河合荘』感想はこちら
 今月の『ナポレオン -覇道進撃-』感想はこちら

 
 表紙は、コミックス6巻が発売中の『僕らはみんな河合荘』
 笑顔の律さんが珍しい雰囲気ですけど、可愛らしいですね。
 赤色でコーディネイトされているのも、明るさを感じさせて、
 律さんぽくない雰囲気が、逆に良い効果になっています。
 
 

 『ライプニッツ』 (大石まさる 先生)

 「ライプニッツ」&「タイニーマイティボーイ」コミックス、
 12月26日に発売とのことで、記念特別編が登場!

 タナゴ釣りを楽しむ男性が主役ですが、
 何やらうんちくが披露されつつ、釣りをしていて・・・
 と思いきや、どうも不法行為をおこなっているとか(^^;
 まあ、それでも「なぜか猫は居る」状況で、
 のんきに釣りする様子が、爽やかでありました!

 

 『それでも町は廻っている』 (石黒正数 先生)

 「ゴルゴンの迷宮」をさがせの巻!?
 タケルくんたちの間で、「ゴルゴンの迷宮」さがしが流行?
 ひょんなことから歩鳥も、それを探しに出かけますが・・・

 なんて話でしたけど、冒頭タケルくんのクラスの話や、
 「ゴルゴンの迷宮」をめぐる需要と供給の関係など、
 “小学生”を感じさせる描写が、なかなか面白かった!

 さらに、しらみつぶしに探すタケルくんと、
 流通の面から推理を進める歩鳥との対比も興味深く、
 色々と楽しいお話でしたね~。

 

 『ラスカル』 (七竈アンノ 先生)

 ドン、暗殺される!?
 ラスカルのマフィア人生が始まったばかりというのに、
 いきなり大事件が起こってしまいました今回。

 騒然となるファミリーですが、信望厚かったドンの死に、
 街の人々もお悔みを告げに来ていているのが良かった。
 犯行は、誰の意思でおこなわれたものか?
 マフィアの抗争物語にふさわしい展開を見せてきて、
 かなり面白くなってきました! 今後も楽しみです!

 

 『ガーゴイル』 (原作:冲方丁 先生/作画:近藤るるる 先生)

 新撰組の主要なメンツが顔をそろえた今回、
 そうそうたる顔ぶれに、盛り上がりを感じます。
 しかし、ここで謎が深まる展開に・・・?

 永倉新八らが遭遇した八瀬童子、かなりの強敵ですが、
 沙門なるその男、永倉さんに深手を負わせつつも、
 敵対する気配がなく、何やら伝言を伝えに来たようで、
 その内容の不可解だったことが、面白かったですね。
 近藤勇、生前の約束とは? そして「魍」とは?

 

 『清々と』 (谷川史子 先生)

 本八幡先生と、冬の海を見に来てはしゃぐ清さん、可愛い。
 そして、そこで清さんが告げられた先生からの言葉。
 さらに、清さんから先生へ向けた言葉・・・

 と始まりましたけど、これは先生の方も・・・?
 なんて思わせるのに充分な内容だった気もしますが、
 今回は、みやびさん中心の話になっていました。

 清さんへの想いを胸に苦しむ彼女が、
 苦しみの原因の1つである平泉さんとの衝突から、
 前向きになれていたのが、清々しく楽しかった!
 そして、なんと次回クライマックスですとー!!??

 

 『起動帝国オービタリア』 (大井昌和 先生)

 60年前の“大戦前”に遡って始まる今回。
 「灰銀の続国」を舞台にして、子供が生まれたばかりの
 スタニワフという整備士さんを中心に展開します。

 そこで描かれた「蒼の終国」の“愚行”とは?
 結果、戦争となり、「灰銀の続国」も参戦することに・・・
 そして徴兵がかかり、民は塗炭の苦しみの中へ。
 といった感じのお話でしたが、これにて第1章完結!
 次号より、新章が開幕とのことで、楽しみです!

 

 『並木橋通りアオバ自転車店』 (宮尾岳 先生)

 『アオバ自転車店へようこそ!』9巻、発売中~!
 そんな今回、アオバさんの父上の親友ならぬ「真友」、
 大川くんがやって来ます。

 そして回想される、父上と大川くんの高校時代。
 谷村さんの自転車のパンクをなおした父上に、
 パンクのなおし方を教えてほしいと頼む大川くん。
 そこから始まる2人の交流が、パンクを通じて
 幸せを呼び込む話だったのは面白かった!

 

 『ソレミテ』 (小野寺浩一 先生/石黒正数 先生)

 今回、かの青木ヶ原樹海へ挑むソレミテの面々!
 しかし冒頭、何やら恐怖に震える筆谷編集長の姿が・・・

 と、何かが起きたことをうかがわせる始まり方でしたが、
 噂の樹海とあっては、そりゃ恐ろしい事の1つや2つ。
 いや、最初に出てきた心霊写真ばりの「木」なんて、
 普通に怖いと思いましたよ!

 それに夜の樹海の不気味さも伝わってきましたし・・・
 けれども、石黒Pの言葉で、いろいろ台無し!(´▽`;)
 まあ、慣れちゃったんでしょうね、こーゆー状況に。
 筆谷編集長に起きた出来事は、お気の毒でありました!
 
 
 
 

以下、ネタばれあります。 (未読の方はご注意ください)

 
 
 
 
 

【コミックス4巻、発売中~!】

●スピリットサークル -魂環- (水上悟志 先生)

 

 コミックス4巻の終わりから、つづきとなる今回。

 「あの時」のつづきを見ようと、さらに過去生(未来)へ
 潜ろうとするフータでしたが・・・?

 ここでのルンの行動は、コミックスで描かれた通りで、
 そのまま彼女は行方知れずになってしまいます。
 それは無論、これ以上フータに過去生の影響が出ないよう
 という配慮でしたが、フータはお構いなしな態度。

 だいぶ影響を受けて、大人びた風格を見せつける彼ですが、
 コーコさんとの会話、そしてそこでの“一撃”によって、
 元の彼を取り戻しているのは、面白かった!

 
 しかし、ラファルの過去生でみた“滅亡”は、
 それで本当に終わりだったのか?
 「あの先」は存在するのか?
 フータが思い出した希望、可能性は、あり得るのか?

 並行宇宙、歴史の分岐と、SFチックになってきましたが、
 そこから一転、物語がラブコメってたのが愉快愉快!
 微笑ましくもある展開でしたけど、
 そこで「え?」の連続には笑ってしまいました゜(*゜´∀`゜)゜

 いやはや、これは一体どうなってしまうのか?
 まあ、真面目な話、これまでの過去生の憎しみの因縁が、
 フータとコーコの2人によって解消されてゆくのかどうか・・・
 まだまだ波乱はあると思うのですが、今後も楽しみです!
 
 
 

【読み切りシリーズ】

●白い魔女と雪見お茶 (鈴木小波 先生)

 

 「白い魔女」の住む屋敷へ行ってしまう少年の話。

 近づいてはいけない洋館へ、郵便を届けに行く少年クルト。
 そこで少女に中へ招かれ、共に「雪見お茶」を楽しみます。

 「白くて」「キレイ」だと、少女に見とれるクルト。
 その心は彼女にとらわれている様子ですが、
 家から出られない少女の話し相手になると申し出て、
 楽しく過ごす姿は、微笑ましかったですね。

 しかし、この屋敷は、入れば出て来られなくなるとの噂。
 その真相やいかに・・・? なんて内容に、緊張感。
 少女の名前、そして屋敷の真実。
 まるで冗談みたいな展開が、面白かった!

 最後、少女の笑顔と、少し戸惑いながらも顔を赤らめ、
 素直に返事をするクルトが、奇妙な味わいでよかった。
 次の読み切りシリーズは3月号ということで、楽しみです!